147.男って、自分に都合いいようにしか考えないよね
翌朝、って言い方でいいのかな?
地下深くなんで、朝とか夜の感覚が無いんだよね。
ダナンと見張りを交代したけど、やっぱり鎧を脱いでいた。
髪の毛も濡れていたので、シャワールームをようやく使う気になったらしい。さすがに臭いもんね。
なんかあたしに、ブツブツ言ってたけど、よく聞き取れなかった。
ん-うらやましいとか、やりたい放題め、という意味だとは思う。
共通語でしゃべってないんだよね。
地元の言葉?
そっちの民族語?
ま、いいけどね。
簡単なパンとジャム、コーヒーの朝食を済ませて(でも、みんな結構食べてたけど)、大蜘蛛の巣を後にする。
巣の近くに、まだ通っていない通路があるので、そっちを探索すると、階下へつながる階段を見つけた。
「あの大蜘蛛、下から登ってくる獲物を狙っていたのかもしれませんね」
「巣の造りが、そういう感じじゃったからな」
デンを通路に先行させている間に、ダナンとマイアミは周辺を観察していた。
「それにしても、デン以外は体調が良さそうです」
「そう? こんなもんでしょ?」
「食事と睡眠は、本当に貴重ですから」
マイアミは、みーよに頭を下げて。
「できれば、今後も一緒に迷宮を潜って頂きたい。正式にパーティーを組みたいですね」
なーによ。ションベン聖女とか言ってたくせに。
男って、自分に都合いいようにしか考えないよね。
「無事に地上に戻ってから、改めて考えさせて下さい」
やんわりと保留するみーよ。
そうだね。
あたしら、どこまで教会を空けられるかも分かんないし。
この冒険の収支も知りたいし。
みーよが今後、どういう活動をしたいのかも分かんないしね。
デンが戻ってきて、話はいったんお預けになった。
通路の階段は、とりあえず安全らしい。




