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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移十九日目っ! ~ 迷宮に冒険へっ!

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141/150

141.もう、頼りは無口なデンしか、いないわ

 第2層は、犬鬼(コボルト)の群れと遭遇した。

 少し広がった通路で待ち構えていたみたい。

 結構な数だったし、クロスボウで武装していたけど。

 デンが事前(さき)に気づいていて、あたしたちを待機させて、単身、群れの中に突っ込んでいった。


挿絵(By みてみん)


 コボルトたちが一斉に矢を放ったけど、幻覚? 幻術? みたいなものを使ったみたいで、あらぬ方向に打ち込まれていった。

 そこに、みーよの輝光(シャイニング)の奇跡が撃ち込まれ、次の弾をつがえる暇もなく目を眩ま(めつぶし)されたコボルトたちに、あたしたちが斬り込んでいった。

 ダナンの邪魔にならないように少し距離を取ったけど、うん、あたしの出番はなかったね。

 戦斧の威力は絶大で、多少反撃があっても、全身金属鎧(フル・プレート)のダナンにはほとんどダメージが通らなかった。

 一振り、二振りで、コボルトはほぼ全滅。

 何匹か逃がしたかも、だけど、30匹近く居た群れが、あっという間にほぼ全滅だった。

「クロスボウは割と金になる。ミヨ殿、奉納できそうか」

「問題ありません」

 マイアミの言葉に、頷くみーよ。

 手先の器用なコボルトは、魔石こそ安いけど、装備が比較的良いのでイイ稼ぎになるんだって。

 ただ、万が一捕まると、残虐さで有名な魔物なだけに、ロクな死に方はできないらしいね。

 あと、犬の毛皮持ちに見えるけど、皮の買取は無理なんだって。

 オークの肉は腐ってるのと同じ理由で、コボルトの皮は呪われているんだそうな。

 オオカミの毛皮は重宝するのにねえ。

 死骸をマイアミが浄化して。


 第3層へ。

 ここはアンデッド・ゾーン。以前は階層主(マスター)がいたのだとか。

 マイアミが打ち倒して、討伐者の資格持ちになったんだって。

 へぇ、そうなんだ。

 その話を聞いてたら、なんですかその顔は、と睨まれちゃった。

 ううん、なんでもない、なんでもないよ、うん。余計な事は、言わないよ。


 ここは、デンが先行しない。そういう知能を持つ敵がいないのだそうで。

 で、知能を持たない敵がお出まし。

 ゾンビだね。うん、見事に腐っていて、気持ち悪いね。

 3体、あたしたちの匂い? 生命力? を、かぎつけたみたいで、ゆっくりと歩いてくるね。

「どうするんじゃ?」

「無駄な戦闘は避けましょう」

 あ、そうなんだ。義務だ責務だとか言って浄化させたげるのかと思ってた。

 そういう宗派もあるんだそうで、先を急ぎたいパーティーと考えが合わない場合もあるのだとか。

 トルモルトは武人系なので、そういう制約は無し。

 うん、あの聖人(ハゲ)を見れば分かる。あれは聖人(そんなん)じゃない、性人(エロおやじ)だわ。変態(エロハゲ)め。

 みーよの女神ちゃんは、大体何でもできるけど、得意不得意もある。

 で、死骸とか穢れたものが苦手。できれば触りたくない。

 奉納するなら死骸じゃなくて、ちゃんと精肉にして欲しい、位の苦手ぶり。

 でも、積極的に死骸を浄化しなきゃ、ではなく、汚いので片づけたい、位みたいね。

 ふぅん、イロイロあるのね。

 ちなみにヴァラミンやメロー(誰だっけ? あー黄色い聖女ちゃんか)の信奉する大地母神は、見つけ次第浄化する、むしろ探し出して浄化するんだそうです。他には、生命と死の裁定者も、死者への冒涜は許すまじ、みたいな事を唱えているんだってさ。

 ホント、イロイロあるのね。

 それはさておき、足の遅いゾンビは置いて行って、第10層迄の直通路へ到着。

 こっちも、円形の魔法陣だね。

「これは、ダンジョンマスターが設置しているのですが、生成時に根源として備えられたものなので、罠としては使えないのだそうです」

 ん? なに?

「えー絶対安全、です」

 あぁ、そうなんだ。マイアミがそういうなら、そうなんじゃない?

 な、なんでみーよが笑うのよ? ここ、笑うところ?

 だ、ダナンまで、鼻で笑ってるじゃない。

 あたし、なんかした??

 もう、頼りは無口なデンしか、いないわ。

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