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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移十九日目っ! ~ 迷宮に冒険へっ!

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140/153

140.なるほど、狭い所だと、アンタ強いわ

 新章開幕。


    


 評価ポイントがまるで伸びない、本作品。

 最近、モチベーションが停滞気味です。


 みんな、オラに力(ブクマ、評価)を分けてくれ!


 翌朝、イーシュと愛弟子二人に稽古を付けて。

 あ、花束わんこも来てたわ。ついでにマイアミも。

 朝食はしっかり食べて、みんなに見送られて、いざ、トルモルト教会へ。

 さあ、迷宮とやらを、堪能してやろうじゃないの!


     ~ ・ ~


 広場にあった天幕は、キレイに片づけられていた。

 連中、どこ行ったんだろ?

 マイアミに聞いてみると、領主様に招かれてお城に行ったんだそうです。

 なんで?

 大亀の献上に、だってさ。

 ギルドの買取じゃないの?

 ああ、パレードか。あれは単に見せびらかしてるだけだぞ。

 ……なんなの、あのエロハゲ。

  訳が分かんない、と言うと。

 そんな事、言うもんじゃないぞと、真顔で返された。

 なんで? と聞くと。

 当然の事だろう、と言われた。

 何が当然なの? と、もう一度尋ねると、本当に意味が分からないらしくて。

 キョトンとされた。


 教会では、ダナンとデンがあたしたちを待ち構えていた。

 遅いぞ、なんて言われても、ねえ。

 建物の内部に転移陣(ゲート)が組まれていて、円形の魔法陣の中に入って作動させると、迷宮近くにある同じ魔法陣に跳べる仕組みらしい。

「揃ったな。では」

 マイアミが何か念じると、視界がユラユラと揺れる。

 軽くめまいを覚えたけど、それ以上は何も起こらなかった。

 ……はずなんだけど。

 魔法陣のある部屋が、なんか狭い。

 こんなんだっけ?

「こっちだ」

 外に出ると、建物が簡素になっている。単に小屋、といってもいいね、これは。

 あったはずの、立派な教会の建物が見当たらない。

 代わりに、すぐ先に岩山みたいなのがあり、鉄の扉が据え付けられている。

 転移陣(ゲート)、恐るべし。

「マクロン閣下が、部外者は入れないように魔法の扉を設置されたのだ」

 そう言ってマイアミが手をかざすと、大きな鉄の扉が音もなく開いた。

「行くぞ。ミヨ殿、灯を頼む」

「はい」

 みーよが杖をかざすと、白い光の球が浮かび上がり、辺りを照らした。

 高さも横幅も3メートル位。結構広い通路が、光の届かない奥まで続いている。

 入口が自動で閉ざされると、もうみーよの灯だけが頼りだね。

「先に行く」

 例によってデンが、必要最小限だけ話して、さっさと先に行ってしまった。

「灯は?」

「アイツは夜目が効く」

 ダナンがボソッと答えた。

 へえ、さすがだね。

 先頭はダナン。その背後にマイアミ。

 みーよが真ん中。しんがりはあたし。

 先頭に行きたかったんだけど、お前は足があるから後ろの方がいいと言われた。

 まあね、なんかあったら前に出ればいいんだよね。


挿絵(By みてみん)


 と、デンが戻ってきた。

「300メートル先に、小鬼(ゴブリン)の集団。10匹以上」

「よし、イクミ殿も慣れが必要だろう。殲滅しよう」

 マイアミの指示で、みーよの灯を絞って、ゆっくりと歩く。

 鎧の音でバレちゃいそうだけどね。

「飛び道具は?」

「一応用意してはいるが、狭い所では使い勝手が悪くてな」

 なるほどね。一応、スリングはセットしておいたけど。

 前方が騒がしい。見つかったみたいね。こっちに来るわ。

「ミヨ殿!」

「はい!」

 みーよが、暗がりに杖を向ける。

「光の女神アーリューシャインの名において命じる。光よ、闇を打ち破り、輝き照らせ。輝光(シャイニング)!」

 フロア全体が一気に明るく、眩しくなった。

 ゴブリン。まさに小鬼。本当に小さい。全員、デンと同じ位の大きさだ。

 この世界に来て最初の頃に、襲われたことがあるよ。

 腰にお粗末な布を巻いている他は、裸同然。棍棒や短剣で武装している。

 醜悪な顔。尖った耳。不潔な身体。ギーギーと煩い声。

 うん、世の中の悪や憎しみや意地悪な感情や醜悪さを人型に詰め込んだみたいな存在だね。

 奴ら、急に(まぶ)しくなって、目をやられたみたいでうろたえている。

 こっちは、みーよが絞った灯があるので、目が慣れている。

 灯の使い方って、こういう目潰しみたいな事も出来るんだね。

 ダナンが一気に前に出る。

 気配を感じて反撃しようとするゴブリンたちに構わず、柄のついた戦斧を横なぎに振り払った。

 奴らの数が、一気に半分に減る。

 怖れを成して逃げようとする背中に、デンが襲い掛かった。

 両手にそれぞれ、ククリナイフを装備。手際が鮮やか、しかも素早い。

 あっという間に残り1匹。それでも逃げ切ろうとするので。

 あたしがスリングで正確に仕留めた。

「ヒュー、やりおる」

 ま、ダナンに褒められてもね。

「なるほど、狭い所だと、アンタ強いわ」

 あたしに褒められても面白くはないだろうけど、一応褒めておく。

「ま、まあな」

 何よ、普段からわしは本気出せば強いとか言ってるじゃない。

 そうなのね、と認めただけよ?

 稼いだ金は娼館で(オンナに)使っちゃうらしいけど、そんなのはドウでもいいのよ。

 アンタを当てにしてイイのかってこと、ただそんだけよ。


 一応、魔石は回収するけど、ゴミみたいなお値段にしかならないのだそうで。

 相場はいくらなの?

 小銀貨1枚。うん、千円。ちゃんとした食事、1食分か。

 装備もほぼゴミ。ほんと、殺しても役に立たないのね。

 あ、一応魔石は回収するんだ。手伝うよ。

 装備はイラナイ、そうだよね。

 こうして考えると、オークって、獲物としては美味しいのね。

 あの魔石は一匹で金貨1枚。ゴブリン100匹分じゃないのさ。

 まあ、その分図体もデカいけどね。

 ゴブリンは増えると大変なので、見つけ次第退治したいところなんだけど、何分買取が安いので、やりたがる冒険者があまりいないのが困りものなのだとか。

 もうちょっとうまい方法、ないのかしらね?

 とか、ダナンとしゃべっているうちに、みーよが光の奇跡でゴブリンの死骸を残らず浄化してしまった。

 よし、先に進もう。

 マイアミの号令で、あたしたちは再び歩き始める。


 ほどなく、階下に続く階段を見つけた。

 ちなみに、この迷宮どこまで続くの?

 聞いてみたら、マイアミたちは地下10層まで降りたのだそうで。

 遠いね、と聞くと、3層に直通の通路があるのだそうです。

 ただし、地下9層まで自力で降りて、階層主を倒して資格を得ないと、直通路は使えないんだってさ。その時は、そのまま10層まで行って、直通路で3層迄戻ってきたんだって。

 ん-あたしたちは、直通路を使ってもいいの?

 問題ない。資格者一人につき、一名迄は同行可能、だそうです。

 ただし、直通路は一度に8名迄しか使えない、という制約が課せられているんだってさ。

 軍隊で制覇するのは、難しそうだね。やっぱり少数精鋭がいいのか。

 後、直通路が第3層っていうのが気になるかな。行きは楽勝でも、帰りに余裕が無かったり怪我人を背負ったりすると、ザコモンスターでも脅威になりうるね。

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