139.アイツはいつも動いていたい方らしい
みーよのマルチ・ヒールは、どっかに吹っ飛んでたマイアミにも効果があったようで、しきりに謝られてしまった。
ホント、あんなの野放しにしないでよね。
アンタらが大型犬なら、あれは狂犬だわ。
そのエロハゲは、愛人二人に付き添われて、再び天幕に戻っていった。
最初から最後まで、それはもうすごいイチャイチャぶりだった。
なんか、本当にムカつくんですけど。
で、ギルマスは、最低限の仕事はしたぞ、と念を押して、ギルドに帰って行った。
いや、いい仕事したと思うよ? さすがだと思う。
~ ・ ~
で、あたしらはトルモルト教会の住宅棟? に招かれている。
なぜか教会なのに中年のメイドさんがいて、お茶を出してくれた。
ダナンは朝から娼館へ通っているラシイ。そんな事は言わんでヨロシイ。
デンは、別のパーティーにレンタルされて、お仕事みたいネ。
「優秀な斥候は、引く手あまただからな」
「別に無理して働かなくても、今回のオーク軍討伐で、結構儲かったでしょ?」
「いや、アイツはいつも動いていたい方らしい」
そういうもんか。
「我々は、明日にでも迷宮に向かえる。明日の朝、この教会の中にある転移陣から跳べるから、君たちもそのつもりで準備して欲しい」
迷いなくよどみなく語るマイアミ。こういうお仕事は、ソコソコ出来るんだよねぇ。
ホント、これで強ければねえ?
「光の女神教会では、近く、炊き出しを計画しております。あまり長くは開けられないのですが、3日位なら大丈夫です」
「助かる。よろしく頼む。条件は依然と同じで」
「はい」
~ ・ ~
帰りに、明日の準備に少し買い出しをして、教会に戻った。
少し長めに、シュランとカンタに稽古を付けて。
アリちゃんやリコットと女子トークして。
夕飯の時に、しばらく迷宮に潜ることを伝えておいた。
留守は任せて、しっかり稼いできてね、とアリちゃん。
フフ、頼もしいね。
女部屋のシャワールームが、うらやましいというシュランとカンタ。
みーよが男部屋にも設置してあげると、大層喜んでくれた。
で、女部屋には、さらに姿見の鏡と三面鏡も備えられた。
なんか、段々と現代化してるね。
あと、マムちんの院長室にも、洋酒のコーナーが備え付けられた。
種類はまだ少ないけど、それでも5本。
ウイスキーが二種類、ブランデー、ウォッカ、ジン。
全部、高級そうなガラス瓶入り。グラスも準備されてますね。
氷は、みーよとあたしがいないと出せないんだけど。ストレートか水割りなら、イケるよね。
教会から持ち出そうとすると、光と共に消えてしまうんだそうで、盗難対策もバッチリですね。
ん-マムちんの嬉しそうな顔! 飲み過ぎないでね。
さて、これで準備万端かな?
明日からしばらく迷宮に冒険か。稼ぐぞー!
(つづくっ!)




