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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移十五日目っ! ~ 青の教会で大暴れっ!

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126.そんなの、ダメなんだどーダメなんだけどー!

 青の教会に入ると、中が結構騒々しい。

「いらしたんですわー」

「おつかれさまなのー」

「よろしくーだけどー」

 黄色いのと緑なのが増えてる。

 3人揃うと、かしましーんだけど。

 なんで?

「介護と看護で人手が足りなくてね。伝手を使って呼び寄せたのさ」

 あ、どうも、おっかさん。おはようございます。

「ようこそおいで下さいました!」

 晴れ晴れとした顔のお父さん。

「ただいまー」

 父母にきちんと朝の挨拶が出来る弟君。

「息子は、どんな感じでした?」

「ん-まだまだ素人だね。ま、通ってくれれば、それなりに物にはなると思うよ」

 こっちのお仕事もあるからね。そんなに初日からシゴいたりはしないよ?

 横で息子君が、なんか照れてる。照れる要素あったっけ?

「コイツ、ばっちりシゴいてあげていいんですけどー」

 お、姉ちゃん厳しいね。

「そうですわ。公には付き人として歩けないんですわー」

「領主の娘様に見つかると、大変なのー」

「そのことなんだけど」

 お、みーよが割って入ってきた。

「昨日、大聖女オラフレア様から、聖戦を迫られてしまって」

「まずいんですわー!」

「きちゃったなのー!」

「やばいですけどー!」

「どうしても避けられなくて……」

 野良聖女ズの顔色が変わる。

 お父さんおっかさん弟君も、あ、それはヤバイみたいな顔。

「で、郁ちゃん、勝っちゃって……」

 みんな、急に固まる。

「うそですわ……?」

「うそなのー」

「あ、ありえないんですけど……」

 ホント、同時にしゃべるのヤメテ。かしましさ3倍なんだけど。

「いやまさか、あれを相手にかい?」

「ミヨ君、神格が全然足りてないじゃないか」

「冗談なんですよね? 俺、あいつらの桁外れな強さ、実際に知ってるし……」

 ちょっと困った顔のみーよ。証明してみせて、と言われても、ねえ。

「街で大きな騒ぎになったと思いますよ。かなりの観客がいましたから」

 みんな、顔を見合わせる。

 知ってる?

 そういえば、なんかあったかも。

「本当らしい。ここに来るときに、街の連中に聞いて来たわい」

 ダナン登場か。デンも一緒だね。

 今日は人数多いなー

「お前ら、ホントに凄いな!」

「なーによ。当然でしょ」

 こっちは体張った商売やってんのよ。

 お強いんですか、ハイそうですかって、負けてらんないでしょ?

「昨日のことなら、話してくれても良かっただろう?」

 マイアミが不満そう。

「酒飲んで仕事の話してたでしょ。わざわざ言うほどの話でも無いしね」

「いやいや、言うほどの話だろう!」

 そうかなあ? 大した自慢話でもないよ?

「それで、聖約なんだけど……」

 みーよの、少し大きな声に、みんな静かになり、注目した。

「聖女オラフレア様には、アオイとイーシュの付き人契約を再び御認め頂くよう、お願いしたの。だから、二人一緒に堂々と街を歩いても、もう大丈夫よ」

 静かさが、少しの間、続いた。

 そして、急に爆発した。

「えええぇ! なにそれですわー!」

「どういうことなのー!」

「あ、あ、ありえないんですけどー!」

「あんたたち、なにやってんだい!」

「そ、そんな、子供たちのために……」

「な、な、なんなんですかそれ!」

「何やっとんじゃお前ら!」

「聖戦の願いが、それでいいのか!」

「……」

 誰が何言ってるのか、一度に言われても分からないでしょ!

 大体、人数が多すぎだわ。どー収集つける(さくしゃめ、どういう)つもりなのよ。

「わたしが、そうしたいと、思ったから」

 ワーワー言ってた連中が、ピタッと黙り込んだ。

「オラフレア様は、わたしたちの付き人誓約を解消するように迫って来たの。

 だから、それに見合った要求は、付き人誓約を御認め頂くことでしょ?

 わたしの願いは、みんなで仲良くこの街を守護していく事。だから、そう願ったのよ」

「だ、だからって、そんなの、ダメなんだけど……」

 アオイが、みーよに近寄ってくる。

 怒ったような、泣きたいような、嬉しいような、受け止めきれないような。

「この街に行き倒れて、急に聖女になったわたしに、みんながしてくれたことを、わたしは忘れないよ。だから、わたしが出来る事を出来る時に願っただけだよ」

 そっと、みーよがアオイを抱きしめる。

「そんなの、ダメなんだどーダメなんだけどー!」

 肩の荷が急に下りたらしい。そうは見えなかったけど、プレッシャーが掛かっていたんだね。

 ダメなんだけどーダメなんだけどー言いながら。

 アオイはみーよに抱きしめられながら、ひとしきり、子供のように泣きじゃくった。


挿絵(By みてみん)

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