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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移十四日目っ! ~ 青でも赤でもなんでもいい、大暴れしてやるっ!

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122.ン、ダメな大人で、スイマセン

 

 

 普通に用事を済ませて帰るつもりだったのに、すっかり遅くなっちゃった。

 ホント、急に襲ってくるの反則だから止めて欲しいんですけどね。

 ウチらの教会に戻ると、職人さんたちはまだ補修作業をしている最中。

 みんな手を止めて、ほお、という顔をされた。

 まあ、どこの御貴族様のお坊ちゃんお嬢ちゃんですか、って格好だもんンね。

 実際は、このあたしが付いていながら帰りに怖い思いもさせちゃったんだけどね。

 ま、落とし前はきっちりつけたけどね。

「とりあえず、着替えます。職人さんたちと私たちの食事を用意しないと」

「手伝うよ」

 教会の中に入ると。

 あれ、パンの焼けるいい匂いが?

「お帰りなさい。遅かったですね。何かありまして?」

 マム院長が、ちびたちと一緒にパンを焼いてるよ。

 え、アンタそんなことする人だったっけ?

「昔はこうして、信徒たちやスラムの住民の炊き出しのために、パンを焼いていたものです。聖女は、こういう家事も率先して行うものですよ」

 あーそうなんですか。

「アリ、リコット。綺麗ですね。素敵ですよ」

「……先生」

 うわぁ、女の子たちが、照れてる照れてる。

「シュラン、カンタ、とっても似合っていますね」

 こっちもか。みんな先生の事が大好きなんだね。

 うぬう、マムちん、すっかり丸くなったなぁ。

 ん?

 奥に、気配? 男が二人いる。

 で、この部屋にも気配。

 この部屋?

 いた。

 マム院長の影に、ローブとフードで身を隠した、ちっこいのが。

「デン?」

 わ、見つかった、みたいな感じでコソッと影へ。

「アンタ、こんな所で何やってんのよ」

「聖女ミヨ、付き人イクミに話があるのだそうですよ」

 デンが? 違うよね。

「トルモルト教会の方々ですよ」

 マイアミのこと?

「そうしたら、デンが、食事のお手伝いをしてくれると言い出して」

 なるほど、連中と一緒に来たんだね。じゃ、パンを焼いてるのは、デンか。

「職人さんの食事は、私たちが用意するから、あなたたちは談話室に行きなさい」

 デンも、うんうん頷いている。

 そっか、任せていいんだね。

 デンにとっては、実のお母さんなんだもんね。

 一緒に色々したい、んだろうね。

 チビたちも、こっちで預かる?

 そうして欲しそうだったので、二人を抱え上げて談話室に行く。

 やっぱり、いたよ。

「マイアミ、こんな所に入り浸っていいの?

 んと、ヘタレじゃなくて……」

「誰がヘタレじゃ! ダナン! ダ ナ ン じゃ!」

 ん-覚えられる自信ないや。

 マイアミもそうだけど、アンタら普段から金属鎧(おもたいの)着てるのね。

 特にダナンはフルプレート装備。重く(じゃまじゃ)ないの?

 ま、いいけど。

「ほお、これはまた、キレイなお洋服(おべべ)じゃのう。可愛い(めんこい)のぉ」

「なーによ、そのやらしー言い方は」

 この人誰? みたいな子供たちの顔。いいよ、どうせヘタレだから。

「ちょっとした仕事仲間よ。んーマムちんは以前からの知り合いみたいね」

「旨い酒が出ると聞いてな。これは居ても立ってもいられんのでなぁ」

 ダナン、そっちが目的か。

 大丈夫なの?

 ちらっと、みーよを見ると、大丈夫らしい。

 なら、いっか。

「幾らしたんじゃ?」

 あ、子供たちの服の事?

「一人金貨1枚」

「ふぇえ、やりおるな」

(かせぎ)はこうやって使うもんよ」

 どかっとダナンの横に腰かけると、もう、みーよが杖を光らせ始めている。

「これかぁ……」

「アイリッシュウイスキー。スッキリした飲み口が特徴です。初心者の方にお勧めですよ」

 なになに? と興味津々なのは、子供たちも同じ。

 でも、アリちゃんとリコットちゃんは、ちょっと手持無沙汰な感じね。

「ダナン様は、もう待ちきれないご様子でしたので。マイアミ様も、お召し上がりになられますか?」

 こらマイアミ、ツバを飲むな、みっともない。

「い、頂こうか」

 まったくもー威厳も何も台無しだよ。子供たちが見てるんだってば。

 あー揃いも揃ってダメな大人ばっかりだ。

「大層なおもてなしは出来ませんが」

 とか言いながら、みーよは高そうなボトル、グラス、アイスペール、トング、チェイサー、簡単なカナッペ系のおつまみと、次々に出していく。

「郁ちゃん、後を任せていい? わたし、マム先生のお手伝いに行くけど」

「いーよー」

 みーよは頷くと、君らどうする? と子供たちを見る。

 あ、あたしがちびちゃんたちにウイスキー飲ませようとしてるのが見つかっちった。

 だって、興味津々だったんだもん。

 俺のが先だろ、あーまーそうですねそうですか。

 はいはいー

 げ、みーよにホントに大丈夫? って顔された。

 大丈夫、大丈夫だってば。ほれーこんなもんか?

 何よマイアミ、危ないなコイツって顔しないで。

 アンタも飲むんでしょグラス寄こしな。ほれーのめー

 おっとと、自分の分自分の分。だぼだぼ。氷って先に入れるんだっけ。

 あ、みーよにダメだこれは、って顔された。

 ダメなの?

 リコットとカンタが、ちびちゃんたちを連れていく。

 アリちゃんとシュランが、寝室に入ると普段着に着替えてきちゃった。

 そのまま院長先生のお手伝いにいくらしい。

 みーよは居残り。あたしらの面倒を見るらしい。

 ン、ダメな大人で、スイマセン。


挿絵(By みてみん)

 

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