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Sweet Bomb NEXT  ~ 今度は異世界で大暴れっ!  作者: 白河・DG・夜舟
転移十三日目っ! ~ 青のなんとか教会っ!

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102/147

102.君ら、すっかり三下扱いに慣れちゃったねぇ

 逸らした話が、予想してた以上に転がっちゃったのはホントにしょーもないんだけど。

 とりあえず、革ジャンわんこの言う、敵対組織とやらに話を付けに行く。

 ま、一理はあるのよね。あたしらが留守の間に、教会を襲われるのはちょっと困る。

 この辺を仕切っている革ジャンわんこの背後に、あたしがいるんだと理解して貰わんと、おちおち稼ぎ(ぼうけん)に行けないからね。

 で、先に、コイツの本拠地に寄って欲しいと言われて、ノコノコと付いて行く。

 でもさ、ノコノコの中にみーよがいるのは当然だけど、マイアミは関係なくない?

「そなたが暴れている間、誰が彼女を守護するのだ」

光の障壁(プロテクション)があるから平気でしょ?」

 今までも、そうしてきたし。

「あの障壁は、脆い」

 いや、アンタよりはマシだと思うよ?

「それに、私も付き人とはどのようなものなのか、興味があるのだ」

 それ、いまさら言う?

 そっか、コイツ大人だなあと思ってたけど、実はそうでもないのかもしんないね。あんまり過信しないでおこう。

「ま、いーけどー」

 どうせ、この件が片付いたあとは、マム院長に言われてるって言うか、あたしも気になる青の教会で、オークの捕虜だった女性たちの事を見に行くしね。

 デン関係で、その辺はアンタも気になるんでしょ?

 助けに行こうと言い出したのはデンで、アンタは、はっきり後押しした。責任は自分が取る、なんてカッコつけてたしね。


 革ジャンわんこの本拠地に着くと、部下たちが出迎えてくれた。

 総勢20名程いたと思ってたけど、あれま、みんな、なんか怪我人だらけ(ボロボロ)だね。

 それに何人か、姿が見えない。

 少なくとも、あたしらの教会を襲ってきたあのザコ共の内の何人かと、そんときのリーダーの姿が見えない。

「手ひどくやられたようですね」

 少し冷たい口調で、みーよが革ジャンわんこに言う。

 あーさっきのセクハラ、結構お怒りのようですね。

 革ジャン(わんこ)さ、ちゃんと謝っとかないと、後から大変だよ?

 みーよは普段怒らないけど、一遍怒り出すと大変なんだよ?

「あ、ああ。今日中に出ていかないと、また襲いに来るって言われたらしい」

 みーよは軽くため息をついて。

 コイツは嫌いだけど、部下は関係ないしなぁ、とか思ってるだろうね。

 聖女も、中々大変だね。

「重傷者は建物の中ですか? 皆さん全員を一か所に集められますか?」

「あ、ああ。おい、聖女様が癒してくださるぞ。中の奴らも連れてこい!」

 一応、ボスらしい張りのある声で、部下たちに命令すると、彼らもテキパキと動き始めた。

 まもなく、簡単な担架で、中から4人の男たちが運ばれてきた。

 全員、あたしたちの教会を襲撃してきた連中だった。

 あの時も、あたしが適当に遊んだ(つぶした)後で、みーよがマルチ・ヒールしたんだっけ。

「あ、聖女様……」

「ありがたい……」

「恵みを、下さるのですか……」

 泣いてる奴までいるよ。中身は酷い連中のクセにねぇ。

「これで全員ですね。では……」

 みーよが祈りの姿勢を取り、杖を高く掲げる。

 杖が光りだし、周囲をまぶしく照らす。

「光の女神アーリューシャイン様、どうかその慈愛を加護を、この者たちにお与えください。マルチ・ヒール!」

 彼女の可愛い高い声が響くと同時に、光が一層強まり、やがて消えていく。

「おお、傷が……」

「痛くない、痛くないぞ!」

「ああ、ありがとうございます……」

 部下たちが、大層喜んでいる。

 あたしとしても、ここは余計な事は言わないでおく。これで逆らうようなら、本格的にヤキ(きょういく)を入れるだけだし。

「すまねえ、感謝する」

 革ジャンわんこが、深々と頭を下げる。

「いいのですよ。でも、もしありがたく思って下さるのでしたら……」

 みーよが、頭を下げたままの大型犬(わんこ)に、強い口調で言う。

「女性の尊厳を辱めるような言い方は、どうぞお控え下さい、ね」

「ん?」

 思わず顔をあげて、そんなこと、俺言ったっけ? みたいな顔。

 言ってたよ、うん、言ってた。

 ま、この世界では当たり前なんだろーけどね。

 ん-だめだね、全然分かってないわコイツ。

 ドースル?

 ダメだろね。ま、適当にヤキ入れるわ。

 ン、よろしく。

 みーよとアイコンタクトした。

 ウフ、センセーの許可は下りたね。

 たっぷりしごいてあげるから、覚悟するんだネ。


挿絵(By みてみん)


 重傷者には、みーよがさらに個別にヒールを掛けて。

 連中の方から、特にあたしらの教会を襲撃してきたチームからは、念入りに謝罪と感謝をされて。

 ま、水入りにしてあげると言うと、心底ほっとされた。

 カネがある所は襲撃というか、ショバ代を払えという言い分は分からなくもないんだけど、あたしを相手にするんじゃ割に合わないどころか、命があっただけ儲けもの、だしねぇ。

 んで、そういうことが分からん敵対組織に、話を付けに行ってくるというと、ペコペコと頭を下げられてしまった。

 君ら、すっかり三下扱いに慣れちゃったねぇ。

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