表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光と闇の狭間で・・・  作者: 緋色火花
第一章・堕天使の暴挙編
9/14

第9話 新型擬体の秘密

お疲れ様です。


風邪でぶっ倒れておりました緋色で御座いますw


まだ本調子ではありませんが、

頑張りたいと思います。



それでは、第9話をお楽しみ下さい。

OP曲 【光と闇の狭間で】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/HKF9mvomaZAsGaxTBnPD5d?is_from_share=1&song_title=%E5%85%89%E3%81%A8%E9%97%87%E3%81%AE%E7%8B%AD%E9%96%93%E3%81%A7&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1


リード星で初めての戦闘となった後・・・。


いつの間にか日暮れ間近となった為、

悠斗達はそこで一夜を過ごす事になった・・・。


ユウナギは同じテントを用意しながら悠斗に話しかけていた・・・。


「なぁ、悠斗?」


「・・・ん?」


「お前の擬体・・・一体どうなってんだよ?」


ユウナギの問いに悠斗は『んー』と少し言いづらそうにすると、

ユウナギは『話せねー理由でもあるのか?』と尋ねて来た・・・。


悠斗は『別にそう言う訳じゃないんだけど・・・』と、

少し困った様子を見せると、

ユウナギは『わかった、また後でな?』とそう言ったのだった。



その後・・・。


作業を終えた2人が、今度は夕食の準備を始めた頃・・・。


※ BGM【暑い日の休息】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/X9BCnqL1fuGX5WUJXsrKwY?is_from_share=1&song_title=%E6%9A%91%E3%81%84%E6%97%A5%E3%81%AE%E4%BC%91%E6%81%AF&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1



ただ2人の様子を見ていたオーダーが声を掛けて来た。


「ねぇ、人族・・・。

 私の寝る場所はあるんでしょうね?」


さも当たり前と言わんばかりにそう言ったオーダーに、

ユウナギは『はぁ?』と厳しい視線を向けた・・・。


『な、何よ?』と、険しい表情を見せるオーダーに、

ユウナギは『あのな~?』と面倒臭そうに口を開いた。


「・・・てめーは一応・・・女神なんだよな?」


「・・・い、一応ってっ!?」


「だってお前・・・役職ないんだろ?」


ユウナギの歯に衣着せぬ物言いに、

オーダーは『なっ!?』と顔を引き攣らせた・・・。


「わ、私は女神なのよっ!?

 人族は黙って奉仕すればいいのよっ!」


そう言った瞬間だった・・・。


ユウナギの身体から魔力が溢れ始めると、

その夥しい魔力量にオーダーは『うぐっ』と呻いた・・・。


「・・・げ、下賤なる・・・ひ、人族の分際で・・・」


睨み付けながらそう言ったオーダーに、

ユウナギは鋭い眼差しを向けながら言った・・・。


「・・・てめーは今日1日、

 このクソみてーに暑い中、何か働いたか?」


「・・・クっ」


「・・・そんなヤツが何か言う権利はねーんだよ?

 働かざる者食うべからずってな?

 つーことで・・・てめーの寝床は自分でどうにかしろよな?」


ユウナギの言葉に何も言えないでいると、

悠斗が『ピリピリ』とした雰囲気の中、入って来た・・・。


「・・・あっ、俺は別に外でも平気だけど?」


「・・・はぁ?」


「い、いや・・・だからさ?

 俺は野宿とか慣れてるし、何の問題もないんだけど?」


小首を傾げながらそう言った悠斗にユウナギは『お前な~?』と、

頭を押さえ嘆いていた・・・。


「・・・お前テントの設営や戦いもしたじゃねーか?

 言わば今日・・・。

 一番働いたのはてめーだろうが?

 なのに何でお前が外で寝るんだよ?」


ユウナギの話に悠斗は『でもさ?』と反論しようとするも、

ユウナギはそれを認めず『ダメだ』と言った。


それでもまだ食い下がろうとする悠斗に、

ユウナギは呆れながらも言った。


「・・・わ、わかった・・・わかったからっ!

 つーかてめーってヤツはよ?

 言い出したら利かなタイプなのか~?

 ったく・・・面倒くせーヤツだな~」


これ以上のやり取りに面倒になったのか、

ユウナギがそう言うと『ならよ?』と言葉を続けた・・・。


「悠斗?

 てめーは俺のテントで一緒に寝ろ。

 お前とは少し話さねーといけねーみたいだしな?」


ユウナギの提案に悠斗は『わかった』と頷くと、

『ジロっ』とオーダーを睨みながら言った。


「つー事でよ?

 てめーの寝床は決まったようだ・・・。

 悠斗に感謝する事だな?」


そう嫌味ったらしくユウナギが言ったのだが、

オーダーは悠斗に対し礼を口にする事も無く、

『フンっ!人族風情がっ!』と愚痴りながら、

建てたばかりのテントの中に姿を消したのだった・・・。



夕食の準備が終わり、悠斗とユウナギは外で食事を終えると、

テントの中に姿を消した・・・。


そして『よっこらせっ』と・・・。


ユウナギが座り込んだ時、悠斗はマジックポーチの中から、

ミラーズ達が用意したコーヒーを取り出し、

ユウナギと共に喉を潤したのだった・・・。


コーヒーを飲み喉を潤し終えたユウナギは、

悠斗に真剣な眼差しを向けた・・・。


その視線に気づいた悠斗は『擬体の事だよね?』と口にすると、

ユウナギは『話せる範囲で構わねーからな』と返答した。


『カチャっ』と、コーヒーカップをソーサーの上に置いた悠斗は、

擬体について説明を始めたのだった・・・。



~ 回想・ディバインワールド・ラボ内 ~


※ BGM 【The laboratory of the divine realm】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/2QKLMKmt4gE2vJ6t1t6crP?is_from_share=1&song_title=the-laboratory-of-the-divine-realm&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1



『ウィーン』と・・・。


扉がスライドし中へと入って来たのは、

ミラーズに連れて来られた悠斗だった・・・。


中へと入った悠斗はその部屋の中を見渡すと、

『へぇ~すごっ』とその瞳を『キラキラ』させ、

まるで少年のようだった。


微笑みながら振り返ったミラーズは悠斗に言った。


「ようこそ、カミノ・ユウト君♪

 此処が君専用の擬体を創っているラボよ♪」


ミラーズの言葉に悠斗は笑みを見せながら頷くと、

ゆっくりとその足を進めた・・・。


周囲に設置されている機器を見ては、

『すごっ』と声を挙げ、

それはやがてこのラボ内を走り出さんばかりに動き回り、

そんな悠斗を後ろから見ていたミラーズは、

まるで母親のように優しい眼差しを向けていた・・・。


するとラボの一番奥に歩みを進めた時・・・。


そこには忙しく作業をしている見慣れた人物達が居た・・・。


その見慣れた面々に悠斗はふと足を止めると、

『みんなーっ!』と、軽く手を上げながら声をかけたのだった。


『ユウト君っ!』と・・・。


目に装着していた作業用の『ゴーグル』を上げると、

駆け寄った悠斗と握手をしながら陽が口を開いた。


「ようこそ、悠斗君♪」


笑顔で迎え入れた陽の傍に彩と陣も集まって来た。


各々が挨拶を終えた頃・・・。


ミラーズが悠斗の横に並ぶと、その肩に手を置きながら言った。


「さて、ユウト君?

 早速で悪いんだけど、擬体との調整に付き合って頂戴ね?」


微笑みながらそう言ったミラーズに、悠斗は『わかった』と返答すると、

陽がカプセルに収められている擬体を見せながら言った。


「・・・これは『Xー00』君の新しい擬体だ」


『・・・これが俺の?』と、そう言いながら擬体を見つめた時、

悠斗は『あれ?』と不思議そうな声を挙げた・・・。


『どうかした?』と尋ねる陽に悠斗は言った。


「・・・この擬体、前のと違うよね?」


「・・・分かったかい?」


「・・・うん、そりゃ~わかるよ?

 ってかさ?

 肌の質感とか・・・まるで人じゃんね?」


そう陽に言いながらも、

その視線はとても興味深そうに擬体へと向けられていたのだった。


そんな悠斗に彩が苦笑しながら声を掛けた。


「おいおい、ユウト?

 いつまで眺めているつもりだ?」


そう言った彩は手元にあるパネルのスイッチを押すと、

『ウィィィン』と音を立てながらカプセルが前へとせり出して来た。


そして『ブッシュゥゥっ!』と・・・。

エアー音を響かせながらカプセルが開くと、

擬体がその姿を現した・・・。


『・・・すごっ』と・・・。


悠斗はそれ以上言葉がでないようで、

ただ、眼前に在る擬体に目を奪われていると、

彩が『・・・擬体の装着前に』っと言いながら、

分厚い『取扱説明書』を取り出し悠斗に手渡した・・・。


『ズシっ!』と、その『トリセツ本』の重さとその分厚さに、

『うげっ!こ、こんなにっ!?』と焦った声を上げると、

悠斗が『パラパラ』とページをめくっている間に、

カプセルの中から擬体を出していた・・・。


分厚く重い『トリセツ』を『うーん』と呻りながら見つめる悠斗に、

陽が『さて、悠斗君?』と声をかけた。


「・・・まずは見てもらおうかな?」


そう言った陽とはその視線を陣へと向けると、

頷いた陣は『カチャカチャ』っとキーボードを操作した。


すると『カシュっ!』と音を立てながら、

擬体の背中側が全て開くと、

『チカチカ』と赤や青などの光りが慌ただしく点滅し、

擬体の中はこれまで悠斗が見た事も無いようなメカメカしいモノだった。


すると陣はそんな悠斗に『にかっ!』と笑顔を向けながら言った。


「まずは装着してみろよ?」


陣の言葉に悠斗は『装着?』と首を傾げ蹴ると、

隣に居たミラーズが『えぇ、そうよ?』と言いながら説明した。


「・・・ユウト君?

 今回の擬体のコンセプトはね?

 貴方が居た地球で言うところの『パワード・スーツ』または、

 『サイボーグ』だったかしら?

 それをモチーフにしているのよ?」


擬体の内部に釘付けとなっている横で、

ミラーズは微笑みながら続けた・・・。


「私の恋人であるリョウヘイ・・・。

 コホン・・・。

 ユウナギはね?

 貴方と同じ地球の人だって事は聞いたわよね?」


「・・・あぁ、それは聞いたよ」


「・・・彼はね?

 『トクサツ』っていうモノがとても好きらしくてね?

 以前、ライトニングから貴方が借りた擬体はユウナギが作ったモノなのよ」


そう言ったミラーズに悠斗は『あはは』と笑うと、

『ユウナギさんは特撮好きなのか~♪』と笑っていた。


そんな悠斗に陽がミラーズに変わって続けた。


「・・・これは以前、悠斗君が魂の時に使ったモノとは大きく違う。

 通常、神々が創る擬体は魂や生身の肉体を『亜空間』と直結し、

 尚且つその亜空間ごと『神水』で満たす事によって、

 生身の負荷を軽減するモノだったんだ」


「・・・にゃるほど♪」


「で・・・だ。

 今回はそんなモノじゃない。

 ユウナギの知識と白斗のスキルを駆使して、

 神々が創り出す擬体の性能を遥かに超えるモノなんだよ」


そう説明した陽に悠斗は頷きながらも考えていた。


(・・・ユウナギさんが創ったヤツって確か、

 ふくらはぎに『ジェットノズル』が着いているヤツだよね?

 そして次の擬体は陽や彩達が俺専用に創った擬体で、

 気道が使えるようにと肺や腹膜を模倣したモノを擬体に取り入れ、

 俺の戦い方に沿ったモノだった・・・)


そう考えていた悠斗は誰に尋ねるでもなく言った。


「・・・気道は使えるんだよね?」


そう言った悠斗だったが、周りの反応は微妙なモノだった。


『どうしたんだ?』と皆に視線を向けると彩がこう言った。


「・・・今回この擬体は色々と新しい技術が使われているから、

 正直・・・未知数なんだ。

 理論上・・・神々やユウナギの擬体性能は超えてはいるはずなんだよ。

 だけどな?

 不具合も・・・まぁ~、それなりにな?」


そう説明した彩に悠斗は尋ねた。


「・・・鬼の力は使えるのか?」


その言葉に鋭く反応したのは陣だった・・・。


自らも言うように、陣は『戦闘特化型の鬼神』であるが故、

『鬼の力』に関しては陣が答えたのだった・・・。


「・・・まぁ~、ぶっちゃけるとな?

 悠斗?

 お前の『鬼の力』は未知数なんだよ?」


「・・・未知数?」


「あぁ・・・未知数だ。

 通常、何かしらの要因で『鬼の力』を行使出来る者はいる。

 お前の知るところで言うと『卑弥呼』がそうだ」


「・・・卑弥呼が?」


「・・・あぁ。

 通常、鬼族ではないモノが力を使う際、

 悠斗のように『門』なんて現れねーんだよ」


そう言った陣の眼差しは厳しく、

その纏う雰囲気にただ事ではない事なのだと悠斗は感じたのだった。


「・・・だかな?

 お前を筆頭にお前の姉弟達にも『門』かある」


「・・・えっ!?みんなにも『門』がっ!?」


「・・・あぁ、もう既に調査済みだ」


そう言った陣に悠斗は訝し気な表情を見つめながら、

『・・・調査って?』と声を挙げると、陣はこう言った・・・。


「・・・黒蝶ってヤツと椿鬼という鬼に卑弥呼が頼んだみたいだぜ?」


そう言った瞬間・・・。


悠斗は『コクチョウって誰?』と声を挙げたが、

陣は構う事無く話を続けた。


「・・・少なくとも・・・だ。

 その調査ではお前の姉弟達にも『門』は存在するようだ」


「・・・まじか?

 まさかみんなにも『門』があるなんてな?」


そう顔をやや顰めながらそう呟いた悠斗に陣は尋ねた。


「・・・でだ、悠斗?

 お前に尋ねたい事がある・・・」


陣の問いに悠斗は『何?』と返答すると、

『・・・お前の中にある門は幾つある?』と尋ねて来た・・・。


すると悠斗は陣を真っ直ぐと見つめたまま言った。


『・・・名もない門が2つ。

 そして3つ目が『真紅の門』で、

 4つ目が『深紅の門』があるんだけど、

 その『深紅』はかなりヤバいらしく、

 冥界に居た時に・・・。

 俺の恋人だった『穂高』からもらった力・・・。

 『不死鳥の門』を手に入れる事が出来たんだ』


そう言った瞬間だった・・・。


この場に居た鬼達の表情が強張った・・・。


『何?どうしたんだよ?』と尋ねる悠斗に陣は言った。


「・・・そもそも人が鬼の力を行使する事が異例中の異例だ。

 なのに・・・だ、悠斗?

 お前は『第四之鬼魂之門・深紅』ってヤツまであるのか?」


「・・・あ、あぁ。

 門の名が『深紅』だと刻まれていたからね?」


「それに・・・お前の恋人の力で得られた、

 『不死鳥の門』だぁ~?

 すまん・・・もう俺達鬼にも意味がわからねーぜ」


頭を押さえながらそう言った陣に同意するかのように、

陽や彩までも同様の表情を浮べていた・・・。


(・・・一体鬼の力って何なんだよ?

 ってか・・・。

 絶に・・・あいつに聞けば何かわかるのかな~?)


『うーん』と苦悩し始めた悠斗を見ていたミラーズもまた、

眉間に皺を寄せ考えていた・・・。


(純粋な鬼の力・・・。

 正直、最初・・・ヒミぞうから話を聞いた時、

 ヒミぞうを超える鬼の力の使い手の存在なんて信じてなかったわ。

 それだけヒミぞうが特別だと思っていたからなんだけど・・・。

 でも、あの卑弥呼を軽く凌駕するユウト君の力って、

 一体どうなって・・・?)


そう思いつつもミラーズはみんなに向けて、

手を『パシパシっ!』と叩きながら言った・・・。


「はいはい、鬼の力の考察はここまでにしましょう?

 じゃないと・・・。

 ユウト君と『X-00』のフィッティングが、

 いつまで経っても、出来ないわよ?」


そう言ったミラーズの声に皆が我に返ると、

陽が改めてみんなに言った・・・。


「・・・まずは悠斗君と擬体の調整に取りかかろう」


そう言った陽は彩に視線を向けると言った。


「・・・彩?

 『X-00』のデバック・モード起動」


「・・・デバック・モード起動」


『ブブブっ』と・・・。


擬体の中で光る点滅が全て黄色に光ると、

陽は悠斗に言った・・・。


「・・・悠斗君?

 まずは擬体のシステムのバグを徹底的に洗い出すから、

 そのままでいいから、擬体の中へ入ってくれないか?」


「・・・わ、わかった」


そう言った悠斗は戸惑いながらも、擬体の中へと入って行くのだった・・・。


~ 回 想 終 了 ~



~ テント内 ~


現在擬体を『装着』している悠斗がそう説明すると、

ユウナギは『なるほどな~?』と、

険しい表情をしていたのだった・・・。


「・・・ユウナギさん?

 どうかした?」


そう尋ねた悠斗にユウナギは言った。


「・・・今のお前の話にはなかったんだが?

 結局、どうして『装着タイプ』の擬体にしたんだよ?」


そう尋ねられた悠斗は『あっ』と苦笑しながら言った。


「ごめんごめん・・・それを言うのを忘れてたよ?」


「・・・ったく、てめーはよ?」


そんな悠斗に呆れたユウナギに悠斗は言った。


「何でもさ?

 これまでの擬体のシステムだと、

 俺の動きに対し、擬体が反応し動くまで、

 『タイムラグ』が出るんだってさ?」


そう言った悠斗にユウナギはかなり驚いた様子で、

『まじかよっ!?』と大きめの声を挙げた。


そんなユウナギに少し驚いていると、

ユウナギは更にこう尋ねた。


「・・・俺の擬体の時もそうだったのか?」


そう真剣な眼差しを向けながら尋ねたユウナギに、

悠斗は少し考えるような素振りを見せると言った。


「・・・うん。

 この際だから正直に言うけどさ?」


「あぁ・・・構わない、聞かせてくれ」


ユウナギの声に悠斗は『コクリ』と頷くと正直に話した。


「・・・まぁ、体感であるんだけどさ?

 行くぞっ!と思ってから、

 2秒近く反応が遅れてたよ?」


悠斗の口からそう話された瞬間・・・。


ユウナギの表情がかなり険しくなり、

『・・・ま、まじか?』と呻くようにそう言った・・・。


『・・・う、うん』と、ユウナギの気迫に気圧されながらそう言うと、

ユウナギは『そうか』と言いながら苦悩している様子を見せていた・・・。


(・・・コナギのプロトタイプだとは言え、

 確か反応速度の数値は問題なく逆に速かった・・・。

 それが悠斗のヤツは2秒も・・・?

 体感とは言え2秒近くも遅いと言いやがった。

 ま、まじか?

 そんなにこいつの反応速度は速いってのかっ!?)


そう考えながらユウナギはその視線を悠斗へと向けると、

悠斗はコーヒーを口にしながら『ん?』と首を傾げていた。


(って事は・・・だ・・・。

 悠斗の反応速度は少なくとも俺より2秒以上は速いって事になる。

 あのプロトタイプの反応速度は、俺には少し過敏過ぎると感じ、

 コナギでは反応速度を俺に合わせたんだったな?

 ったく・・・衝撃的過ぎて言葉にならねーな?)


ユウナギの表情はかなり厳しいモノになっていたのだろう・・・。

悠斗はそんなユウナギの雰囲気を和らげる為にこう言った。


「あっ、それでさ~?

 トイレの事なんだけど・・・さ?」


そう言った悠斗にユウナギは『トイレだ?』と不思議そうな顔をすると、

悠斗は『ニヤっ』としなが説明をした・・・。


するとユウナギは『て、てめー』と・・・。

顔を盛大に突き攣らせると言った。


「・・・聞いて損した気分だぜ。

 ってか・・・聞くんじゃなかった・・・」


そう言ってコーヒーカップを口元に持っていき、

視線を黒い液体へと目を向けた瞬間・・・。


『ウプっ』と何かが込み上げると、

そのまま飲む事も無くソーサーの上にカップを戻したのだった。


「・・・綺麗とわかっちゃ~いるんだが・・・な?

 どうにも・・・う、受付ねーな?」


そう言いながら悠斗に視線を向けた時、

悠斗は笑みを浮かべながら『美味しいのにな~?』と、

悪戯っ子のように笑みを浮かべたのだった・・・。


「ったく・・・いい性格してんぜ?」


苦笑しながらそう言った時だった・・・。


突然隣のテントからオーダーの張り上げた声が聞こえた。


「・・・お腹空いたぁぁぁぁっ!」


そんなオーダーの声にユウナギは『チっ!』と舌打ちをすると、

オーダーが居るテントに向かって言った。


「うるせーよっ!

 てめーは今日、何もしてねーんだっ!

 とっとと寝やがれってんだっ!」


その怒声にオーダーは『ケチィィィっ!』と声を張り上げると、

あっという間に眠ったようだった・・・。


「う、嘘だろ?

 の〇太くんより寝るのが速いってかっ!?」


ユウナギの言葉に悠斗もまた『あっはっはっはっ!』と笑うのだった。



ED曲 【太陽と月の刻】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/XuDv1BqTrmVrk7AP7cXziZ?is_from_share=1&song_title=%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%81%A8%E6%9C%88%E3%81%AE%E5%88%BB&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1




ってな事で・・・。


今回はこんな感じとなりました^^


これからの展開をお楽しみにw



ってなことで、緋色火花でした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ