第7話 時空の門を抜けて・・・。
お疲れ様です。
最近腰が痛い緋色で御座います。
さて、今回からいよいよ・・・です。
これからどんな展開になるのか、
楽しみにしていただければと・・・w
それでは、第7話をお楽しみ下さい。
OP曲 【光と闇の狭間で】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/HKF9mvomaZAsGaxTBnPD5d?is_from_share=1&song_title=%E5%85%89%E3%81%A8%E9%97%87%E3%81%AE%E7%8B%AD%E9%96%93%E3%81%A7&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1
~ ディバイン・ワールド・リミナス・スペース・ラボ内 ~
ユウナギとヲグナ達が話している頃・・・。
悠斗は擬体を装着する為、大神界にあるラボに来ていた・・・。
ラボ内はクリーンに環境の下で造られ、
やや寒くはあるが、所狭しと様々な機械があり、
透明なカプセルには、神々が製作したと見られる擬体が保管されていた。
その中の1つ・・・。
赤い文字で『X-00』と表記されているカプセルを陽が操作すると、
『ウィィィン』と機械音を発しながらカプセルが開いた。
『ガチャっ、ガチャっ』と、操作する陽と陣を横目に、
悠斗は白いカーテンで仕切られた場所で専用のスーツに着替えながら、
彩から何度目かの擬体に関する説明を聞いていた・・・。
そして『シャっ!』と、カーテンを開けると、
そこには赤と黒のピッタリフィットなインナースーツで現れ、
肩をぐるぐると回す悠斗が出て来た・・・。
その『赤と黒のインナースーツ』には、
『ノズル』のようなモノが至る所に取りつけられ、
それが擬体との『融合』に関係している事が見て取れた・・・。
そして肩回りや首回りなど関節部分を馴染ませるように動くと、
悠斗は笑みを浮かべ『昨日のよりいいね?』とそう言った。
すると彩の隣に居たミラーズが笑みを浮かべ、
赤と黒のインナースーツを着た悠斗を見つめながら言った。
「フフっ♪
君にフィットするように寝る間も惜しんで作ったんだから♪」
ミラーズの言葉に悠斗は軽く頭を下げ、
『有難う御座います』と礼を口にした・・・。
すると彩が悠斗に近寄ると、全身を隈なくチェックし、
異常が無い事をミラーズ共に確認し合うと、
悠斗の肩に手を置きながら言った・・・。
「まぁ、何度もしつこく言うようで悪いが、
新型の擬体のポテンシャルは正直・・・未知数だ。
でもな?
間違いなく・・・神々が創った擬体や、
発案者で在りこの擬体の製作にも関わったユウナギの擬体よりも、
その性能はかなりの向上を見せている。
それは断言できるが・・・」
そう自信有りげにそう言った彩だったが、
言葉を濁らせるように続けた・・・。
「ま、まぁ~それでもだ?
新素材を使いまくったから、使ううちに誤作動が起こるかもしれない。
その為のリセット機能や廃熱処理・・・。
そしてお前が行使する『気道』が使えるよう、
以前、冥界でお前が使った擬体に組み込んだ、
肺や腹膜と言った機能を持たせたモノよりも、
格段に耐久力も増しているはずだからな?
まだ熟成させた機能ではない為、
お前も十分に気をつけてくれ・・・」
色んな不安要素があるのだろう・・・。
彩の様子からそれを察した悠斗は『わかったよ』と返すと、
彩は『もっと時間がな~?』と、愚痴を零したのだった・・・。
すると陽の手伝いをしていた陣が声を挙げた。
「・・・そろそろいいぞ~?」
陣の声に悠斗は『よしっ!』と声を挙げると、
新しい擬体の中へと入る為の準備に取り掛かった・・・。
陽は擬体の胸部パネルを開き、
そこから見える淡い紫色の光りを纏う『魔核』を露出させると、
悠斗に向かって『魔力』流して起動させてくれ』と言った。
悠斗は『コクリ』と頷くと擬体に近付き、
露出された『魔核』に魔力を流すと、
『ブゥブーン』と音を立て、擬体側の受け入れ準備が完了した。
それと同時に擬体の背中側が『カシュゥゥっ!』と音を立て、
背中側のパネルが全面開放されると、
陽とは『さてっと・・・』と言いながら、
悠斗を擬体の背面へと移動せると、
陽は『あっ、そうだ』と言って悠斗に口を開いた。
「悠斗君の武器・・・。
あの刀と他に必要となる武器は今、出しておいてくれないかな?」
その言葉に悠斗は『わかった』と言いながら、
マジックボックスを開くと、ある程度のモノを取り出し、
用意された籠の中へと入れた・・・。
『では、悠斗君・・・』
そう言いながら悠斗の両肩に手を置いた陽は、
少し申し訳なさそうに言った。
「・・・正直、完璧とは言えない。
もしかしたら、戦闘中に故障や不具合が起きるかもしれない。
それでも僕達は出来る事を最大限にやったつもりだ」
そう言った陽の言葉に悠斗は『ははっ』と笑うと、
頷きながらように言った。
「・・・それはわかってるよ?
陽達が散々苦労しているのを実際にこの目で見たしさ?
それに・・・。
此処には居ないけど、俺の相棒・・・。
白斗も必死になって俺の為に頑張ってくれんだ。
何があってもみんなを怨んだりする事はないよ?
それにさ?」
そう言った悠斗は、この擬体に関わった者達を見ると、
再び陽に向き直りながら言った。
「・・・万が一どうしようもなくなった時は、
擬体を捨てて僕自身が戦えばいいじゃね?
確かに『気道』や『鬼の力』が自由に使えるとは言えないけどさ?
それでも俺には『剣術』や『魔力』もある事だしね?
だから・・・。
必ず俺はまた帰って来るからさ♪」
そう笑顔を向けた悠斗に、自然と陽は胸が熱くなっていた。
そんな悠斗の言葉は陽だけではなく、
ミラーズや彩・・・そして陣にまで伝わっていた。
陽は改めて姿勢を正すと悠斗に向かって言った。
「・・・無事に帰還する事を祈っているよ?
そして、僕達に見せてくれ・・・」
「・・・ん?見せるって~・・・何をさ?」
そう不思議そうにする悠斗に陽は笑みを浮かべながら言った。
「・・・君の。
神野悠斗の可能性ってヤツをさ♪」
そう言った陽に皆が『コクリ』と頷くと、
悠斗は『頑張りますっ!』と力強くそう言ったのだった・・・。
そして背面のパネルの前に来た悠斗は、
一度みんなの顔を見ると『ではっ!』と言いながら、
何かを確認するかのように呟いた・・・。
「た、確か・・・擬体の中に入るには、
キーワード・・・的な?」
一瞬、不安そうに呟きながら、
悠斗はみんなへと視線を向けると、
それぞれが苦笑しながら『コクリ』と頷いたのだった。
『あはは』と苦笑いした悠斗は、
軽く自分の両頬を『パシっ』と叩くと、
頭にインナースーツと同じ素材で出来たモノを被り、
大きく息を吸い込みながら、その『キーワード』となる言葉を言った。
『・・・合体っ!』
『っ!?』
悠斗がそう発した言葉に皆が固まった・・・。
『合体はねーだろ?』と、心の中で言ったのは言うまでもない。
悠斗は『キーワード』となる言葉を言った瞬間、
擬体から『赤と黒のインナースーツ』に向かって、
『パイプ』のようなモノが伸びて来ると、
インナースーツに取りつけられていた、
数十ヶ所の『ノズル』と接合し『カシュっ!』と音を立てた。
すると次の瞬間・・・。
悠斗の身体が自然と擬体に吸い寄せられ、
その肉体を取り込んだ擬体は『カッシュゥゥゥっ!』と音を立てると、
擬体の双眼が『カっ!』と見開きながら、
赤い光を放ったのだった・・・。
悠斗は双眼を見開くと一歩前へと移動し、
両手へと視線を向けながら、
この擬体の可動範囲を確かめるように各部を動かした・・・。
そして陽達へと視線を移した悠斗は、
『各部問題なしだよ?』と告げると、
ミラーズが悠斗に近付き黒と白の衣装を手渡した・・・。
悠斗はまだ慣れないのか、
その衣装を四苦八苦しながらも着替えた時だった・・・。
『カシュっ!』と音を立て、突然開かれた扉の前には、
2人の小さな羽根が背中に付いた『天使族』が立っていた。
その天使族達に陣が『どうしたんだ?』と尋ねると、
その2人は互いに視線を交わし『コクリ』と頷くと、
とても大切そうに抱えていた『とあるモノ』を差し出した。
「・・・『この服を着ろ』と、ユウナギ様が?」
天使族達の声に陣は『えっ?』と声を挙げると、
一度振り返りミラーズへと視線を向けた・・・。
するとミラーズは『ちょっと待って?』と言う仕草を見せると、
慌てた様子でユウナギに念話を送ったのだった・・・。
ほんの少しの間・・・。
ミラーズとユウナギが念話でやり取りを終えると、
『コクリ』と頷いて見せたミラーズに、
陣は天使族達に向き直りながら『ありがとな?』と礼を言いながら、
その衣装を受け取ったのだった・・・。
陣は『へぇ~』と何か含んだ笑みを浮かべながら、
天使族達から受け取った衣装を悠斗に手渡すと、
少し・・・。
眉間に皺を寄せながらミラーズに言った。
「・・・まじでこれを着るの?」
そんな悠斗の表情を見たミラーズは、
苦笑しながらも『着てあげて?』と頼むと、
悠斗は『は、派手・・・だな~?』と言いながら、
先程着替えた場所まで移動すると、その中で『ガサゴソ』と着替え、
白いカーテンを『シャァァっ!』と開け出て来たのだった・・・。
その瞬間・・・。
ミラーズ達は『おぉ~♪』と声を挙げると、
悠斗はコートを『バッサァァァっ!』と翻しながら、
その場でくるりと回って見せた・・・。
そんな悠斗の姿とは・・・。
白い長袖のシャツに深いワインレッドのズボンと、
同じ色合いのコートに身を包んだ悠斗に、
ミラーズ達は『おぉ~♪』と声を挙げた・・・。
そしてやや照れ臭そうにミラーズ達の下へと来た悠斗は、
頬を『ポリポリ』と掻きながら『に、似合ってるのかな~?』と、
どこか照れ臭そうにそう言ったのだった・・・。
みんなが微笑ましく頷く中、
ミラーズは悠斗の襟首を整えながら言った。
「・・・ユウト君の為に、あらかじめ用意していたんだって♪
そしてついさっき・・・。
急遽貴方に合わせて手直ししたんだって♪」
そう優しげな眼差しでそう言ったミラーズに、
悠斗は笑顔を浮べ『嬉しいな~』と喜んでいた。
すると陽が笑顔を見せる悠斗に近付くと、
マジックボックスの中から『白銀のネックレス』を取り出し、
悠斗の首に掛けたのだった・・・。
『これは?』と尋ねた悠斗に陽は後ろを振り返りながら言った。
「これは、僕達3人からのプレゼントだよ?」
「・・・プレゼント?」
悠斗はそう言いながら首に掛けられたネックレスを見ると、
『天狼の紋章』を象った『白銀のトップ』を見つめてた・・・。
その様子に頬を緩めながら陣が近づいて来ると、
ネックレスのトップを指差しながら言った。
「お前は身体がまだ不完全であるにも関わらず、
神々の依頼を引き受けてくれた・・・。
そしてまだ完成にはほど遠い擬体を・・・。
そんなお前に俺達は他に何かできないか?
そう話し合った結果・・・。
悠斗?
お前の名である『悠斗』の文字と、
十八番である剣技『天狼』からヒントを得て、
『天狼』のネックレスを・・・な?」
陣の言葉に悠斗は満面の笑みを浮かべ、
『有難うっ!』と声を挙げると、
今度は彩が近づくと、悠斗の左腕を『カシっ!』と掴みながら言った。
「・・・本当はな?
お前の『左肘にあるほくろ』をモチーフにと、
そう思ったんだがな?」
鋭い眼光を向けながらそう言った彩に、
悠斗は少し哀しげな目をしながら言った・・・。
「・・・何だよ?
気付いていたのかよ?」
「・・・少し気になってな?」
「・・・そっか」
そう言いながら悠斗は彩が掴んでいた左肘が解放されると、
その肘を大切そうに撫でながら言った。
「・・・まぁ、その話はいずれ・・・さ?」
そう意味有りげに言った悠斗に、
彩達は『コクリ』と頷いたが、ミラーズは『えっ?どう言う事?』と、
困惑していたのだった・・・。
そんなミラーズに悠斗は苦笑しながら『追々・・・さ?』と言うと、
諦めたのか『わかったわよ』と、少し不貞腐れているようだった・・・。
『ごめんごめん』と言いながら笑った悠斗に、
ミラーズが『はい、これ』と言って手渡したのは、
ズボンのベルトに装着するタイプのポーチだった。
それを悠斗のズボンのベルトの腰に装着させながら言った。
「擬体に入っている間は、
貴方自身のマジックボックスは開けない・・・。
だからこの『マジックポーチ』は必ず必要になるわ」
ミラーズの話に悠斗は『あぁ~、たからさっき?』と納得を示すと、
『フフっ』と笑ったミラーズは悠斗の左腰に装着し終え、
『完了よ?』とそう言ったのだった・・・。
ミラーズからプレゼントされた『マジックポーチ』に、
先程取り出した武器やアイテムなどを入れ終えると、
ミラーズは『そうそう』と言い、口を開いた。
「その中にはある程度の物資は入っているから、
リード星に行ったら、その中身を確認してね?」
ミラーズの言葉に悠斗は『了解』と笑顔を見せると、
陽達が顔を見も合わせ『コクリ』と頷くと言った・・・。
「さて、悠斗君・・・。
そろそろ行こうか?」
陽の言葉に悠斗は『あぁ』と返答すると、
悠斗達は『ラボ』から退出し大広間へと向かったのだった・・・。
~ 大広間 ~
悠斗を待つ間・・・。
ユウナギはソファーに腰を掛け、
マジックボックスの中身を確認していた・・・。
(・・・水や食料はある程度あるが?
一体どれくらいの期間・・・そのリード星に滞在するんだ?
でもまぁ~・・・最悪、現地調達すればいいが、
長期間となるとあいつらの事が心配だしな~?
あぁ~でも・・・。
そう言えば卑弥呼のヤツ・・・)
その瞬間だった・・・。
ユウナギの背中に冷たいモノが走り、
『ゾワっ!』とした瞬間、
ユウナギは『コホン』と何故か咳払いすると、
心の中で言い直したのだった・・・。
(・・・卑弥呼・・・し、師匠・・・うんうん。
これで天罰の類は退けられたはずだっ!)
『ふぅ~』と大きく息を吐いたユウナギは、
ソファーに『ゴロン』と横になると、
『ったく・・・遅っせ~なぁ~?』と愚痴を零しつつ、
マジックボックスの中を改めて整理しながら悠斗の帰りを待つのだった。
それから10分後・・・。
『ガチャっ!』と大広間の扉が開けられ、
姿を現した者達を見たユウナギは身体を起こし、
ソファーから立ち上がった・・・。
そして一番目立つ悠斗を見たユウナギは『ニヤリ』と笑い、
まだ距離があるにも関わらず『似合うじゃねーかっ!』と声を挙げた。
そんなユウナギの言葉に悠斗は『あはは』と照れ臭そうにしていると、
出迎えたヲグナが悠斗の姿を見て言った・・・。
「・・・まるで太陽のような衣装だね?」
そんなヲグナの言葉に『コクコク』と同意するラウル達に、
悠斗は『派手過ぎない?』と声を挙げるも、
いつの間にか近付いてきていたユウナギが、
悠斗の腰回りや肩幅のチェックをしながら言った。
「いや・・・すげー似合ってんぜ~?」
「そ、そう・・・かな~?」
『うーん』と呻りながら、
悠斗は改めてユウナギからもらった衣装を確認している時、
ユウナギはマジックボックスを開き、
その中から自分の衣装を取り出した・・・。
そして『バッサァァァっ!』と派手に音を立てながら、
取り出したモノに袖を通し、身なりを整えながら言った。
「・・・悠斗?
俺から見たお前のイメージは、
お前のあの『赤銅色の鬼の気』だから『赤』なんだよ?
それと俺は見ての通り・・・。
『暗殺者』であり闇の・・・いや・・・」
そう言いながら言葉を止めたユウナギは、
ミラーズに視線を向けると『ニヤリ』と笑みを浮かべながら言った。
「・・・俺は深淵の者でもあるからな~?
だから・・・闇である『黒』って訳だ」
ユウナギの言葉に悠斗は『にゃるほど♪』と笑みを浮かべると、
ヲグナとラウルは目を合わせ、頷き合うと2人に言った。
「さて、君達・・・いよいよだ」
ヲグナの言葉に悠斗とユウナギは『コクリ』と頷き、
真剣な眼差しを向けるとヲグナに導かれるように、
大広間に在る真っ白い大きな壁がある所まで移動した。
そしてその壁の前には『ノーブルの時空神・ミスティ』が立っており、
2人を前にしたミスティは悠斗に『とてもよくお似合いです♪』と、
何故か頬を赤く染めたのだった・・・。
そんなミスティに悠斗とユウナギは首を傾げる中、
ヲグナがミスティに指示を出した。
「では、ミスティ・・・。
『星間移動』をする『時空の扉』を開いてくれ」
ヲグナの指示にミスティは『コクリ』と頷くと、
一歩後ろへと下り、両手をその白い大きな壁にかざした。
『・・・最高神様の名の下に、
顕現せよ!時空の扉っ!』
そう声を発したミスティの両手が眩い光を放つと、
白い大きなその壁が光を放つと、
みんなの前に黄金で縁取られた真っ白い大きな門が姿を現した。
そして続けざまにミスティは言った・・・。
『時空神・ミスティの名の下に・・・。
開けっ!時空の門っ!』
その瞬間『ギギィィィィィっ!』と、
大きな扉がゆっくりと時間をかけて開くと、
その中は螺旋を描く青と白の渦があった・・・。
悠斗とユウナギは『おぉ~』と感動の声を挙げると、
ヲグナは2人に口を開いた。
「・・・2人共、リード星に宿る『命』を頼んだぞっ!」
ヲグナ言葉に2人は大きく頷くと、
ヲグナもまた大きく頷きながら言った・・・。
「気を付けてなっ!」
その言葉に悠斗は『あぁ』と答えると、
そのまま開いた『時空の門の中』へと入り、
ユウナギはミラーズに向かって『じゃ~な?』と言うと、
ミラーズは慌てた様子でユウナギに抱き着き、
『いってらっしゃい♪』と言いながらキスをしたのだった。
そして名残惜しそうにしながらもキスからユウナギを解放し、
『レグルスをお願い』とミラーズが伝えると、
『コクリ』と頷いて見せたユウナギは、
背中を向け歩き始め、
みんなに対し軽く手を振りながら門の中へと消えたのだった・・・。
すると此処でヲグナはとある者へと視線を向けると、
『チっ!どうして私がっ!?』と悪態突く、
『女神・オーダー』は、渋々歩み始めると、
ヲグナやラウル達を睨みつつ、時空の門の中へと消えたのだった。
そして『ギィィィっ!』と音を立てながら、
ゆっくりと閉じ始めた『時空の門』を見つめながらミラーズが言った。
「・・・あの2人にオーダーを着けて良かったの?」
その言葉にヲグナは頷きながら言った。
「彼女が女神として成長する為には、
あの2人と行動を共にするのが一番なんだよ」
そう言ったヲグナの目は、
険しくもどこか哀しげな目をしていたのだった・・・。
『シュワン』と・・・。
青と白の渦巻く螺旋の中から出て来たのは、
赤いコートに身を包んだ悠斗と、黒いコートを着たユウナギ・・・。
そして最後に姿を現したのは・・・。
不貞腐れた様子を見せ、
未だに『どうして私がっ!?』と荒れる『女神・オーダー』だった。
するとオーダーの姿を見た瞬間・・・。
ユウナギは『はぁぁぁっ!?』と、声を荒げながら言った。
「なっ、何でっ!?
どうしててめーが着いて来てんだよっ!?」
その荒げたユウナギの声に、
オーダーは『フンっ!』と言いながら顔を逸らすと、
静かにオーダーに向き直った悠斗が呟いた・・・。
「・・・邪魔するなよ?」
赤銅色の鬼の気が漏れ始めた悠斗に、
オーダーは『ヒィっ!』と怯えた声を挙げると、
『わ、わかってるわよっ!』と声を挙げた。
すると悠斗は睨みを利かせながら、
『本当に?』と念を押すようにそう言うと、
オーダーは『うぐっ』と悠斗が放つ威圧に気圧されながらも言った。
「わっ、わたっ・・・私はっ!
べ、別に何もしないわよっ!?
ただ・・・ヲグナ様達に・・・。
あ、あんた達を監視し、2人が本当に戦えるか・・・
さ、査定役としてっ!私は此処に来たんですっ!
好き好んでっ!
だ、誰があんた達みたいな下賤なる者達と行動なんてするものですかっ!」
そう言い放ったオーダーにユウナギはこめかみを『ヒク』付かせ、
首を『ゴキっ!』と鳴らしながら言った・・・。
「ほほう~?
てめーが・・・俺達の監視役だ~?」
苛立ちを隠す事もせずそう言ったユウナギにオーダーは言った。
「・・・こ、今回の任務はっ!
い、言わば・・・あんた達のテストみたいなモノなのよっ!?
この・・・この程度の任務で失敗するようならっ!
他の者達にっ!」
そう言ったオーダーにユウナギは『てめー・・・』と、
更に苛立ちを見せ、
オーダーを睨みつけながら悠斗に向かってこう言った・・・。
「聞いたか~?悠斗~?
この依頼は俺達のテストなんだとよ~?
しかしあのヲグナの野郎・・・。
俺達にテストなんざ~いい度胸してんじゃねーか~?」
そう言ったユウナギは悠斗に『なぁ?悠斗?』と、
隣に居る悠斗に視線を向けた瞬間だった・・・。
「・・・あ、あれ?」
そう困惑した声を挙げたユウナギは更に大声を挙げた。
「って・・・悠斗が居ねぇぇぇぇっ!?」
慌てたユウナギは辺りを『キョロキョロ』と見渡すと、
のんびりと先を歩いて行く悠斗の姿を見たのだった・・・。
そして『てっ、てめーっ!?悠斗ぉぉぉっ!?』と声を荒げるも、
悠斗は背中を向けたまま軽く手を振りながら言った・・・。
「・・・早く来ないと置いてくよ~?」
『ヒラヒラ』と手を振るりながらそう言った悠斗に、
ユウナギは両手で頭を押さえながら声を張り上げた。
『だぁぁぁぁぁっ!て、てめーっ!?
コラっ!悠斗ぉぉぉぉっ!?
お、俺を・・・俺様を置いて行くんじゃねーぞぉぉぉぉっ!?』
そう声を荒げながら駆け出したユウナギは、
『待てよっ!ゴラァァァっ!』と怒声を挙げながら、
先を行く悠斗を追いかけたのだった・・・。
そしてそれを見ていたオーダーは、
『はぁぁぁ~』っと、盛大に溜息を吐き、
遠ざかる2人を見ながら呟いた・・・。
「・・・もうっ!嫌ぁぁぁぁぁっ!」
その絶叫したが、悠斗とユウナギには届かなかったのだった・・・。
ED曲 【太陽と月の刻】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/XuDv1BqTrmVrk7AP7cXziZ?is_from_share=1&song_title=%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%81%A8%E6%9C%88%E3%81%AE%E5%88%BB&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1
ってな事で・・・。
今回はこんな感じとなりました。
女神オーダーまで来る事になり、
前途多難である事は間違いないかとw
今後も楽しんでいただければと^^
ってなことで、緋色火花でした。




