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光と闇の狭間で・・・  作者: 緋色火花
第一章・堕天使の暴挙編
6/13

第6話 優し過ぎるが故

お疲れ様です。


仕事多過ぎて草・・・。


緋色火花で御座います><


出張が有り得ないほど続き、

忙しくも慌ただしい毎日を過ごしておりますが、

皆さんはいかがでしょうか?w


さて、今回はいよいよ本題へと入って行きます。


楽しんでいただければと思いますので、

応援のほど宜しくお願いします^^



それでは、第6話をお楽しみ下さい。


OP曲 【光と闇の狭間で】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/HKF9mvomaZAsGaxTBnPD5d?is_from_share=1&song_title=%E5%85%89%E3%81%A8%E9%97%87%E3%81%AE%E7%8B%AD%E9%96%93%E3%81%A7&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1


『ガチャっ!ギギィィィ』と・・・。


大広間に繋がる扉を『女神・オーダー』が開くと、

悠斗とユウナギは中へと入って行った・・・。


純白と金の装飾で彩られたその空間には、

多人数が座れるだけのソファーや個人用の椅子・・・。

そしてテーブルやキッチンなどもあり、

また本棚なども設けられていた・・・。


そんな大広間を見渡した悠斗は首を傾げながら、

『色々と増えているんだけど?』と驚くと、

ユウナギもまた『金かかってんな~?』と呆れていた。


そしてそんな2人を出迎えたのは・・・。


上位神・ヲグナを筆頭に、ノーブルの創造神・ラウル・・・。

そしてノーブルの時空神・ミスティや鬼神・絶が率いる、

『五鬼神』である二本角の陣・陽・彩の3名・・・。


その他には、元・深淵の女神・ミラーズや、

ノーブルの武神・カロンに日本の冥界の神であるイザナミだった・・・。


2人を笑顔で迎え入れたヲグナは、長いソファーに座るように促すと、

ミスティが悠斗とユウナギにコーヒーを差し出し、

日本で製造されている『チョコレート』などを目の前に置いたのだった。


『おぉ~っ!』と嬉しそうな笑みを浮かべたユウナギは、

早速と言わんばかりに『ポ〇キー』を手にすると、

物凄い勢いで『ムシャムシャ』と食べ始めた・・・。


そして悠斗は『あっ?コレ・・・懐かしい』と言って、

手を伸ばしたのは、ここ最近値上がりしていた、

『チ〇ル・チョコレート』だった・・・。


2人はご満悦でチョコなどを食べる中、

ヲグナが『そのままで聞いてくれ』と告げると、

ラウルに視線を向け『コクリ』と頷いて見せた・・・。


大理石の柱にあるカムフラージュされたパネルを開くと、

中から現れたボタンを『ポチっ』と押した・・・。


その瞬間・・・。


『ガコンっ!カチカチカチ・・・ウィィィィン』と・・・。


機械音が響くと、悠斗やユウナギ達が居た空間が、

突然沈み始めた・・・。


2人は『おわっ!?』と驚くも、

下へと向かって沈んで行く様子からユウナギは『あぁ~なるほど』と、

呆れた声を挙げたが、

悠斗は『へぇ~すごっ!』と楽しげに見ていた・・・。


そんな悠斗にユウナギは『子供かっ!?』と突っ込むも、

悠斗は真顔を向けながら『今の俺ってば子供だけど?』と言った。


ユウナギは悠斗に『お、お前な~?』と呆れた声を挙げた時、

『ガコンっ!』と音を立てながら隔壁が開き、

到着した場所はモニターやPCらしきモノが設置されている、

所謂『作戦室』のような場所だった・・・。


上位神・ヲグナ達の登場に、

そこで働いていた下級な神谷天使達は立ち上がり、

片膝を着き頭を下げると、ヲグナは皆に声を掛け、

仕事に戻らせたのだった・・・。


そんな光景を見たユウナギはヲグナ声を掛けた・・・。


「おいおい、ヲグナさんよ~?

 えらく仰々しいじゃねーか?」


辺りを見渡し『キョロキョロ』する悠斗とは対照的に、

ユウナギは真っ直ぐヲグナを見つめるとそう尋ねたのだった・・・。


するとヲグナは『コクリ』と頷き、

ユウナギ達を案内しながら言った・・・。


「・・・ようこそ♪

 悠斗君、そしてユウナギ君・・・。

 『ディバイン・ワールド』に在る『リミナス・スペース』の地下にある、

 君達だけの為に創られた『ミッション・ルーム』だ♪」


そうご満悦にそう言ったヲグナに、

悠斗とユウナギは顔を見合わせて『はぁ~』と溜息を吐いた。


その反応にヲグナは『えっ?はぁ?』と戸惑っていると、

ユウナギは『お前な~?』と呆れながら口を開いた。


「・・・この設備って本当に必要なのかよ?」


ユウナギの問いに、その隣に居た悠斗も『コクコク』っと頷くと、

ヲグナは焦ったのか、この設備の必要性を力説して見せた。


そしてユウナギが耳の穴に小指を突っ込みながら、

『あぁ~そうかよ?』と半ばどうでもいいと言いたげな態度を見せると、

悠斗が『まぁ~、ヲグナの気持ちも・・・』と、

何故かフォローされていた・・・。


そんな会話をしつつも背後から突き刺さる視線に、

ユウナギは突然『いい加減にしやがれっ!』と声を荒げた。


そこで働く者達やヲグナ達も驚き身体を『ビクっ』とさせると、

振り返ったユウナギは、鋭い視線を向ける者に指を向けながら言った。


「てめーだよ・・・てめー・・・。

 確かてめーの名は『オーダー』っつったか?」


突然名指しされたオーダーは『チっ』と舌打ちをして見せると、

ユウナギは『てめー・・・』と口を開いた。


「・・・さっきからてめーは何なんだよ?

 しかもあの部屋に居た時、

 俺達の事を『下等な人族』とか言ったよな~?」


そう声を挙げたユウナギに、

皆の視線が『オーダー』に向けられると、

ヲグナが『君・・・』と口を開いた。


「・・・君はまだそんな事を言っているのか?」


「・・・・・」


「・・・我々神は戦えない。

 その理由は君も当然分かっているはずだ。

 そんな不甲斐ない我々神に変わって、

 悪を粛正してくれる彼らの事を、まだ君は・・・」


苛立ちを滲ませながらそう言ったヲグナに、

オーダーは『申し訳御座いません』と、

棒読みではあったが謝罪を口にし頭を下げた・・・。


そんなオーダーにユウナギは『チっ!』と舌打ちし、

ヲグナへと視線を向けた瞬間・・・。


そのヲグナの表情が凍り付き、

また、他の者達もやや顔を青ざめさせながら、

とある方を見ていたのだった・・・。


『なんなんだよ?』と言いながら、

皆が視線を向ける方にユウナギも向き直ると、

『げっ!』と声を挙げ固まった・・・。


するとそこには悠斗がオーダーの前に立ち、

睨みを利かせていたからだった・・・。


悠斗はオーダーの前に立っているだけ、

一言も発してはいないが、

その眼光には明らかな苛立ちが見え、

今にも暴れ出しそうな雰囲気を醸し出していた・・・。


ユウナギが慌てて『お、おいっ!』と声上げ、

悠斗を止めようとした時だった・・・。


悠斗は無言を貫いたままユウナギ達の方へと向き直ると、

肩を竦め歩き始めた・・・。


そして立ち去り際・・・。


オーダーに聞こえるように言った。


「・・・邪魔するようならさ?

 例え女神であったとしても・・・斬るよ?」


その言葉と悠斗の身体から滲み出る赤銅色の鬼の気に、

オーダーは一気にその顔を青ざめさせると、

『クっ』と呻いたのだった・・・。


皆がその緊迫した雰囲気の中、

『ふぅ~』と安堵の息を零すと、ヲグナは2人に設備の説明を始めた。



~ 10分後 ~


説明を終えたヲグナは2人に『質問はあるか?』と尋ねたが、

2人はただ『フルフル』と頭を横に振り、

ユウナギが『本題を話せよ?』と促すと、

ヲグナは『コクリ』と頷き、天使に対し『状況を』と促した。


すると正面にある大きなモニターに、

とある星の状況と映像が映し出された・・・。


その映像やデータに顔を顰めた2人に対し、

今度はラウルが説明したのだった・・・。


「・・・この星の名は『リード』

 君達が今、見ている映像は3日前のモノなんだ」


ラウルの説明に悠斗は『3日前?』と呟き、

ユウナギは『ったくよ』と怒りを滲ませる中、

ラウルは小さく頷きながら、天使に向かって『例の映像を』と告げると、

『ボワン』と映し出されたそのモニターの中には、

邪悪に顔を歪めた男が映っていた・・・。


その映像を見た者達は、嫌悪感に顔を歪め、

その人物を知るミラーズは『クっ!どうして彼がっ!?』と、

苦悶の表情を浮べた・・・。


ユウナギは『ミラーズ?』と声を掛けると続けた。


「・・・知り合いなのか?」


そう尋ねたユウナギに、

画面に映る男に険しい表情を浮べながら言った。


「・・・彼の名は『レグルス』

 このリード星の創造神・レグルス」


「・・・創造神・レグルスね~?」


ユウナギの言葉に『コクリ』と頷いたミラーズは、

その視線をヲグナとラウルへと向けると承認を得て、

話の続きをしていった・・・。


「・・・私の知る彼は、とても勇猛で命在る者達を愛し、

 リード星が豊かになるよう尽力していた人だったわ」


その話に悠斗は頷き、ユウナギは頷きながらも『それで?』と尋ねると、

今度はラウルがその続きを話した・・・。


「1年前だ・・・」


「・・・一年?」


そう聞き返したユウナギにラウルは頷きつつも続けた。


「突然この緑豊かなリード星がたった一夜にして、

 暗雲立ち込め気象共々荒れ始めた・・・」


すると悠斗が首を傾げながら『気象共々?』と疑問を口にした時、

『コクリ』と頷いたラウルは説明した。


「・・・レグルスが荒れると言う事は、

 リード星そのものが在れると言う事なんだよ?

 それは彼がリード星の創造神だからだよ」


ラウルの話に悠斗は『にゃるほど』といつものように答えると、

笑みを浮かべ頷いたラウルは続けた・・・。


「突然レグルスが堕天したと・・・。

 リード星の者から連絡が入り、調べた結果・・・」


そう言ってラウルは今度はミスティへと視線を向けると、

ミスティは資料を片手にしながら説明を始めた。


「レグルスが堕天する1年と少し前・・・。

 このリード星の突然異常な重力波が検知され、

 レグルス達神々は調査をしたのよ」


そう説明するミスティの表情はやや曇っており、

そんなミスティを見た悠斗はその違和感に気づいた・・・。


だが、悠斗は敢えて何も言わず静観すると、

ミスティはそのまま説明して行った・・・。


「調査を開始してから数日後・・・。

 この『ディバイン・ワールド』に報告されたのは、

 『問題なし』と言う文だけだったわ」


するとそう説明したミスティに、ユウナギが疑問の声を挙げた。


「・・・ん?ミスティさんよ~?

 それは一体どう言うこったよ?」


そう尋ねたユウナギにミスティは『何がでしょうか?』と尋ねると、

ユウナギはモニターに映る生命が虐げられている映像を見ながら言った。


「・・・問題なし・・・ってだけでよ?

 この『ディバインなんちゃら』はそれを鵜呑みにしたのかよ?」


そう不機嫌そうに尋ねたユウナギに、

ミスティは困った表情を浮べると、

その疑問に答えたのは上位神であるヲグナだった・・・。


「・・・ユウナギ君?

 基本的に我々はその星の専任である創造神に、

 その担当宙域の事を一任してあるんだ。

 だからその星の創造神が『問題ない』と申告すれば、

 我々はそれを信じざるを得ないんだ・・・」


そう説明したヲグナにユウナギは『へぇ~』っと、

適当な返答を返すと、更にヲグナは続けた・・・。


「君の星は例外中の例外なんだ・・・」


「・・・どう言うこったよ?」


そう訝し気な表情を浮べたユウナギにヲグナは頷きながら続けた。


「何故かは知らないが・・・。

 君の星は何故か神々が不在だった・・・」


「・・・ふ、不在?」


「・・・あぁ、我々が。

 いや、この『ディバイン・ワールド』が調べるまでは、

 誰一人・・・。

 君の星に神々が居ない事を知らなかったんだよ」


「なっ、何だよ・・・それっ!?

 知らなかったって・・・おいおいおい・・・てめーっ!?

 上位神ともあろう神がっ!」


そう声を張り上げたユウナギに、

ヲグナは手の平を向け制すると続けた・・・。


「だからだ・・・。

 すぐに我々は女神に成りたての者を差し向け、

 どうして君の居る星に神々がいないのかを調べてもらおうと思ってね?

 だから君の居た星・・・。

 つまり『地球』から1人・・・。

 『香坂三津葉』と言う女神を送ったんだが?」


そうヲグナが話した瞬間・・・。


ユウナギは『ん?』と顔を顰めると、

『そ、その名ってどこかで?』と考えていると、

続けてヲグナはこう言った・・・。


「・・・彼女は元々事務職であるんだが、

 君が居ると言う事で選ばれ、調査を我々が依頼したんだよ。

 ところが・・・」


そう話したヲグナにユウナギは『ちょ、ちょっと待てよ?』と、

珍しく動揺したような声を挙げた・・・。


悠斗もまたそんなユウナギに『どうしんだ?』と尋ねると、

ユウナギは『じ、実は・・・』とこれまでの経緯を口にした。


するとヲグナは険しい表情を浮べると言った。


「じ、実は・・・ユウナギ君?」


「・・・な、何だよ?」


「その彼女・・・。

 香坂三津葉君はいつ頃まで君との会話を?」


真剣な眼差しを向けられたユウナギは、

必死に思い出そうとするも、『す、すまん、覚えてねー』と返した。


そんなヲグナにユウナギは『お、おい』と更に動揺を見せると尋ねた。


「・・・ま、まさかとは思うが?

 あ、あの・・・アナウンスのおしゃべりねーちゃんって?」


ユウナギの言葉にヲグナは察すると、

『コクリ』と頷きながら言った・・・。


「あぁ・・・そうだよ、ユウナギ君。

 君が今、想像した通り・・・。

 彼女と連絡が突然取れなくなったんだ・・・」


「ま、まじかよ?

 ど、通りでここ最近・・・。

 あのねーちゃんの声が聞こえねーとは思っていたが、

 行方不明になっているとはな?」


そう言ったユウナギは俯き何かを考えると、

勢いよく顔を上げ『で?捜索はっ!?』と声を挙げた。


するとヲグナは頭を横に何度か振り、

『今のところはまだ・・・』と悲しげな表情を浮べたのだった。


そんなヲグナの言葉に『そ、そうか』と心配そうに呟くと、

悠斗はユウナギの肩に手を乗せながらヲグナに尋ねた。


「・・・捜索は続けるんだよな?」


『あぁ、勿論だよ・・・』と、

そう答えたヲグナは『コホン』と咳払いをすると、

『本題に戻ろう』と口にした。



それから暫くの間・・・。


ヲグナやラウル達が概要を説明すると、

ユウナギが軽く頷きながら口を開いた。


「つまり・・・だ。

 その堕天したレグルスってヤツを・・・」


そう言ったユウナギは瞬時に険しい表情に変えるとこう言った。


「・・・始末するって事か?」


その瞬間・・・。


その『ミッション・ルーム』の雰囲気がガラっと変わり、

緊張感で空気が満たされた・・・。


するとヲグナは一呼吸置いた後、

『あぁ・・・』と苦悶の表情を浮べつつそう言うと、

ユウナギは『・・・了解』と、哀しげな表情を浮べたのだった。


すると悠斗が『わかった』と声を挙げると、

ユウナギに視線を向けながら言った・・・。


「・・・行こうか、ユウナギさん?」


ユウナギはこの時呆気に取られ、

悠斗の顔をまじまじと見たのだった・・・。


(こ、こいつ・・・今の話や星の状況を見て、

 なっ、何とも・・・?

 何とも思わなかったってのかっ!?)


そう思ったのはユウナギだけではなかった・・・。


『ミッション・ルーム』で働く者達もユウナギと同様の感想を持ち、

悠斗に鋭い視線を向けていたのだった・・・。


たが、悠斗はそんな視線など気にする様子も見せず、

淡々とヲグナにこう言った・・・。


「・・・此処からそのリード星には一体どうやって行くんだよ?」


平然とそう言ってのけた悠斗に違和感を感じたユウナギは、

悠斗の肩を掴み『てめー・・・』と睨みを利かせた。


すると悠斗が『何?』と言葉を返す中、

それを止めたのはヲグナ達・・・。

悠斗の事をよく知る者達だった・・・。


ユウナギは『一体なんだってんだよ?』と、

ヲグナ達に睨みを利かせると、

ヲグナやラウルがミスティに視線を向けた・・・。


その様子にユウナギが『な、何だ?』と違和感を感じると、

ミスティから悠斗に関してこれまでの経緯を伝えて行くのだった。


その間・・・。


ヲグナやラウルは悠斗と少し話し、

再びソファーがある場所まで戻ると、その空間が上昇し始めた・・・。


そして元居た空間に戻って来ると、

ヲグナに視線を向けられたミラーズや陽達に目配せをしたのだった。


その意図を察したミラーズ達は、

悠斗を連れ立ってこの空間から姿を消すと、

あらかたの説明を終えたミスティは、

ヲグナに向かって『コクリ』と頷いた。


ヲグナ達は説明を聞いたばかりのユウナギに視線を向けると、

その視線に気づいたユウナギは頭を『ボリボリ』と掻き始めた。


そして『はぁぁ~』っと盛大に溜息を零した時、

顔を上げたユウナギはヲグナ達を見ながら言った。


「・・・壮絶過ぎるだろうが?」


その一言にヲグナ達も苦々しい表情を浮べると、

ユウナギはヲグナに尋ねた。


「・・・悠斗のヤツは何処へ?」


その問いにラウルは悠斗が消えた扉へと視線を向け、

哀しげな表情を浮べながら言った。


「・・・悠斗君は新しい擬体に入りに行ったよ?」


「そ、そうか・・・」


そう言いながらユウナギもまた、

悠斗が消えて行った扉へと視線を向けると、

振り返る事無く尋ねた。


「・・・あいつ・・・悠斗は・・・。

 流石は武人と言うべき男なんだな?」


そう言ったユウナギにラウルは頭を横に振りながら、

『いや、それは違うよ?』とそう言った。


ラウルの言葉にゆっくりと振り返ったユウナギに、

ラウルは続けた・・・。


「彼は・・・悠斗君は・・・。

 優し過ぎるんだ・・・」


ラウルの言葉にユウナギは『どう言うこった?』と尋ねると、

『コクリ』と頷いたラウルは遠い目をしながら答えた。


「・・・優し過ぎるが故、

 誰も・・・仲間達ですら誰も巻き込みたくない・・・。

 誰よりも仲間が傷つくのを恐れるあまり、

 彼は・・・悠斗君はたった1人で死地へと踏み込んで行くんだ。

 さっきもそうだ・・・。

 ユウナギ君は気付かなかったようだけど・・・。

 悠斗君はあの凄惨な映像を見た瞬間から、

 ずっと拳を硬く握り締めていたんだよ?」


そう説明されたユウナギは、

再び悠斗が消えた扉へと視線を向けると『まじか?』と言い、

更にミスティが声を挙げた。


「・・・悠斗様は貴方のように『チームワーク』が取れないのです。

 それは自分がラウル様の依頼を受けた理由でもある、

 『死にたい』と言う気持ちから、誰も巻き込みたくないと・・・。

 それ故に・・・です」


そのミスティの言葉にユウナギは『ふぅ~』と息を深く吐くと、

軽く双眼を閉じた・・・。


そして閉じられた双眼を開くと同時にこう言った・・・。


『・・・ったくよ。

 不器用過ぎるだろうがよ?』


そう言ったユウナギの言葉に、

この場に居た者達・・・。

いや、ただ1人・・・。


『フンっ!』と腹の中で黒いモノが渦巻くオーダー以外、

ユウナギの言葉に同意を示したのだった・・・。



ED曲 【太陽と月の刻】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/XuDv1BqTrmVrk7AP7cXziZ?is_from_share=1&song_title=%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%81%A8%E6%9C%88%E3%81%AE%E5%88%BB&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1


ってな事で・・・。


今回の話はこんな感じとなりました・・・。


次回はいよいよリード星へと降り立ちますので、

楽しみにしていただければと思います^^



ってなことで、緋色火花でした。

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