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光と闇の狭間で・・・  作者: 緋色火花
第一章・堕天使の暴挙編
5/14

第5話 女神・オーダー

お疲れ様です。


最近、昔の『笑点』にはまっている緋色で御座います。


聴きながら仕事をしていたりしますがw

皆さんもそういった事はありますかね?


さて、模擬戦を終えた後の話となります。

新たな登場人物の登場もあり、今後の展開も楽しんでいただけたらと^^



それでは、第5話をお楽しみ下さい。

OP曲 【光と闇の狭間で】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/HKF9mvomaZAsGaxTBnPD5d?is_from_share=1&song_title=%E5%85%89%E3%81%A8%E9%97%87%E3%81%AE%E7%8B%AD%E9%96%93%E3%81%A7&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1


模擬戦は悠斗の勝利となり、2人は漸く握手を交わした。


その様子を見ていたラウルとヲグナは『ホっ』と安堵の息を零す中、

とある女神だけが悠斗とユウナギに鋭い視線を向けていた・・・。


そんな視線に気づいていた悠斗が『はぁ~』っと溜息を零した時、

ミラーズと陣が2人の下へとやって来た・・・。


「ナイスファイトだったわ♪」


「あぁ~、悪くない模擬戦だったぜ?」


そう言いながら笑顔を向ける2人に、

ユウナギはジト目をミラーズ達に向けながら言った。


「どこがナイスファイトだって~?」


そう言ったユウナギにミラーズは『あはは』と乾いた笑みを見せると、

陣は『何だお前?』と苦笑しながら言った。


「・・・負けたのがそんなに気に入らないのかよ?」


そう言った陣にユウナギは『ったくよ』と、

頭を掻きながら言った。


「・・・別に気に入らない訳じゃーよ?」


「じゃ~何を不貞腐れてんだよ?」


陣の言葉にミラーズも小首を傾げると、

ユウナギは悠斗へと視線を向けながら言った。


「単純にだ・・・。

 武術を学んでいるヤツとスポーツ主体のヤツとでは、

 そもそも踏み込める領域が違うって事がよーく分かったよ。

 しかもだ・・・。

 こいつは身体がまだぶっ壊れたままなんだろ?

 こっちは『アビス・モード』まで使ったってのによ~?

 ったく・・・洒落にならねーぜ」


肩を竦めながらそう言ったユウナギに、

陣とミラーズは『あはは』と笑うしかなく、

悠斗もまた『どんまいっ!』と何故か楽しそうだった・・・。


そんな悠斗を見たユウナギは呆れながら言った。


「ったくよ~・・・。

 流石は『最強種(ド天然)様』なだけあるぜ」


苦笑しながら言ったユウナギに、悠斗は『ん?』と不思議がっていた。


4人が和やかに談笑している時だった・・・。


ラウルとヲグナが背後に1人の女神を連れやって来ると、

2人から背中を押されるように一歩前へと踏み出した女神を紹介した。


「・・・彼女の名は『オーダー』

 まだ女神に昇格したばかりだが、君達の世話係をしてもらう事になった」


そうヲグナが紹介すると『オーダー』は頭を下げながら言った。


「・・・初めましてユウト様、ユウナギ様。

 私の名はオーダーと申します。

 まだ女神として昇格したはがりですので、

 配属先などは決まっておりませんが、宜しく御願い致します」


そう言いながら顔を上げた瞬間だった・・・。


悠斗とユウナギは表情には出さなかったが、

内心『やれやれ』と軽く息を吐いた・・・。


すると今度はラウルが口を開いた。


「我々は少しミーティングをする事になっているから、

 君達は別室でゆっくりと寛いで居てもらえるかな?」


微笑みながらそう言ったラウルに、

悠斗とユウナギは顔を見合せ『わかった』と承諾した。


するとヲグナがオーダーの肩に手を乗せながら言った。


「彼女が・・・。

 オーダーが君達を別室に案内するから、

 何かあれば彼女に言ってくれ」


ヲグナの言葉に2人は『コクリ』と頷くと、

オーダーが『こちらです』と言いながら案内を始め、

悠斗とユウナギはその後ろを着いて行くのだった・・・。


そんな3人を見送っていた時だった・・・。


ミラーズがヲグナとラウルに『ねぇ?』と声を掛けた。


「・・・あのオーダーって子、

 本当に女神なの?」


険しげな視線を向けながらそう言ったミラーズに、

ヲグナは少し心配げに言った・・・。


「あ、あぁ・・・昇格したてだが、

 彼女が女神である事には違いない・・・」


そう言ったヲグナに違和感を感じた陣が言った。


「・・・なぁ、ヲグナ?

 その物言いには違和感があるんだが?」


するとヲグナは言いづらそうに『ま、まぁ~ね』と口籠ると、

ミラーズが『どう言う事よ?』と、

ヲグナ達に向かって一歩前へと踏み出した・・・。


するとラウルが『落ち着いてくれ』と言いながら、

その理由を説明した・・・。


「まぁ、今の僕達の紹介の仕方で気付いたかと思うけどさ?

 彼女にはまだ『主』となる配属先がまだ決まっていないんだ」


言いにくそうにそう言ったラウルに、

ミラーズは『えっ?嘘でしょ?』と驚くと、

陣が『訳アリ・・・か?』と訝し気に尋ねた。


『コクリ』と頷いたヲグナは、

やや周りを気にすると小声で言った・・・。


「正直言うとな?

 我々もどうして彼女が女神に昇格したのか疑問なんだ」


『っ!?』


ヲグナの言葉にミラーズと陣が思わず声を挙げそうになったが、

ラウルが自分の口元に人差し指を付けた事によって、

ミラーズと陣は声を飲み込んだ・・・。


するとヲグナは話を続けた・・・。


「まず問題なのが・・・」


そう理由を聞いたミラーズと陣は険しい表情を浮べるのだった・・・。



~ とある別室内へと向かう廊下 ~


『コツコツ』と・・・。

白く光沢のある『大理石』のような廊下を足音を響かせて歩く中・・・。


悠斗とユウナギは念話で会話をしていた。


{・・・なぁ、ユウト?

 お前・・・この女の事どう思う?}


視線を悠斗に向ける事も無くそう尋ねたユウナギに、

悠斗もまた視線を向ける事無く軽く肩を竦ませると返答した。


{・・・どう思うも何もさ?

 この人・・・ずっと俺達を睨んでいたよね?

 って言うかさ?

 何だろ?敵意・・・みたいモノは感じるけどね?}


{・・・だよな~?

 こいつ・・・ずっと俺達事を睨んでいたもんな~?

 ってかよ?

 そんなヤツがどうして女神になんてなれんだよ?}


そんな会話をしていた時だった・・・。


部屋へと案内をするオーダーの足が『ピタリ』と止まると、

2人を促しながら『こちらです』とそう言った。


『ガチャっ』と扉を開け中へと入ると、

『談話室』のような部屋だった・・・。


中は白を基調とした真っ白い壁に絵画が飾られ、

モダンな家具達からは気品のようなモノが感じ取れ、

また小さくはあるがキッチンやトイレにバスルームなども設置されていた。


そんな部屋を見た悠斗は『すごっ』と声を零し、

ユウナギは中へと『ズカズカ』と入りながら『へぇ~』っと、

複雑そうな声を挙げ見渡していた。


するとオーダーはそんな2人に構う事無く、

手で指し示しながら言った・・・。


「そちらのキッチンはお好きにお使い下さい。

 そしてバスルームなども使ってもらって構いませんので・・・」


オーダーの説明に2人は背中を向けたまま『わかった』と返すと、

一瞬『チっ』と聞き取れないくらいの舌打ちをした。


そんな舌打ちに気づいていた2人は、

背中を向けながらもその眼球が向けられており、

様子を伺っていると、オーダーはお辞儀をしながら言った。


「では・・・。

 私は外で控えておりますので、何かあればお声がけ下さい。

 それでは、失礼します」


そう言ったオーダーは2人の返答を聞く事も無く、

『ガチャっ』と扉を閉じてしまったのだった・・・。


『ふぅ~』っと・・・。


悠斗は半ば呆れながら息を吐くと、

ユウナギもまた『チっ』と舌打ちをした後、

天井に向かって腕を伸ばした。


「・・・遮音結界」


『ブォン』と、やや青白い障壁が展開されると、

今度は悠斗が口角を上げながら言った。


「魔力球・光と闇」


そう呟くように言うと、

湯との背中辺りからピンポン玉ほどの大きさの、

『光球と闇球』が出現すると、

悠斗は扉の両横に向かって手を伸ばした・・・。


『スルスルスルっ』と滑らかに宙を漂いながら、

2つの『魔力球』が移動すると静止し待機モードとなった。


ユウナギはそんな悠斗を見ながらも、

キッチンへと移動すると悠斗に言った・・・。


「・・・ユウト?

 お前、何か飲むか?」


そう尋ねながらユウナギはキッチンに備え付けてあった冷蔵庫を開けると、

悠斗は『何があるの?』と尋ね、

ユウナギは『んー・・・』と言いながら中に在るモノを告げた。


悠斗から注文を受けるとすぐに、

ユウナギはテキパキと準備を始めている間、

悠斗は1人掛け用のソファーに座り、周囲を見渡していた。


準備が整いトレイに飲み物を持って来たユウナギは、

悠斗に頼まれたアイスコーヒーのグラスを置くと、

自らも座りながら湯気が立つコーヒーに手を伸ばした。


2人は『ゴクリ』と喉に流し込み、

乾いた喉を潤すと、ユウナギは扉の方へと視線を向け尋ねた。


「なぁ~、ユウト?」


「・・・ん?」


「・・・あの球って何だよ?

 確か『魔力球』とか何とかって?」


扉の左右で滞空したまま静止している『魔力球』を見つめるユウナギに、

悠斗は『あぁ~』と言って説明した。


「あれはラウルからもらった『創造魔法』を使って、

 魔力を凝縮した『球』なんだ」


そう説明し始めた悠斗にユウナギは『はぁ?』と、

苛立った声を挙げた・・・。


「あぁ~、要するにてめーはアレか?」


「・・・あれ?」


「ラウルのチートで強くなったって事か?」


悠斗を睨みつけながらそう言ったユウナギに、

『はぁ~』っと溜息が吐いた悠斗は答えた。


「・・・本当にそう思うのか?」


「・・・はぁ?」


「まじでそう思ってるのか?って聞いてるんだけど?

 さっき俺と戦ってみて、本当にそう思ってるのなら、

 ユウナギさん・・・。

 あんたじゃ~ミラーズさんとは釣り合わないよ?」


その瞬間、ユウナギは『なっ!?』と驚きながら立ち上がり、

『て、てめー・・・』と苛立ちを露にした。


立ち上がり顔を引き攣らせるユウナギに、

悠斗は鋭い眼光を向けながら言った。


「・・・がっかりだよ、ユウナギさん」


『チっ!』と、そう舌打ちし、視線を逸らすユウナギに悠斗は続けた。


「・・・あんたの事情は知らない。

 ただ、神達を信じていないのは、あんたを見ていてそう思った。

 その不貞腐れた態度や悪態はそこから来ているんだろうけど、

 だから・・・何?」


「・・・なんっ・・・だとっ!?」


悠斗の言葉に盛大に顔を引き攣らせるユウナギを見ても、

その手を緩める事無く続けた。


「・・・何があったとかどうでもいい。

 ただ・・・。

 物凄く・・・器が小さい男なんだなって思う程度な人って思うだけだよ」


悠斗の遠慮のない物言いにユウナギは『ぐぬぬ』と怒り、

拳を硬く握り締めていた・・・。


「なっ、何も知りもしねーで・・・」


そう言ったユウナギに悠斗は遠慮なく続けた。


「・・・あんただって、俺の事知らないだろ?

 俺と出会ってから、あんたは悪態を付くばかりだ。

 自分の事を言われたら怒りを露にするのに、

 その逆は全く気にしないのか?」


そう言いながら立ち上がった悠斗に、

ユウナギは『チっ』と舌打ちをするとこう言った・・・。


「・・・ちょっとトイレ」


『なっ!?』と・・・。


空気を全く読む事をしないそのマイペースさに、

ユウナギは『がくっ』と力無く項垂れた・・・。


「・・・よ、読めねー。

 まっっったく・・・あいつの事が読めねー・・・。

 少なくとも俺の周りにはこんなヤツいねーぜ」


『はぁ~』っと、項垂れながらソファーに座ったユウナギは、

冷めつつあるコーヒーを口にすると『はぁ~』っと再び溜息を吐いた。


そしてトイレから戻って来た悠斗は、

先程の事を忘れたのか、何事もなかったかのようにソファーに座ると言った。


「ところでユウナギさん?」


普通にそう声を掛けて来た悠斗に、

ユウナギは一瞬唖然とするも『なっ、何だよ?』と返すと、

悠斗は口を開いた。


「ところで『ユウナギ』って名は偽名なんだよね?

 本名は何て言うのさ?」


その問いにユウナギは不貞腐れながらも、

『浅野涼平』だと告げると、悠斗は『漢字は?』と尋ねて来た。


そんな問いにユウナギは辺りを見渡しながら、

『えぇ~っと・・・』と・・・。

書くモノを探していると、悠斗はマジックボックスを開き、

ノートと筆記用具を取り出し、ユウナギに手渡した。


そしてその瞬間・・・。


ユウナギはその双眼『カっ!』と見開いた。


「ユ、ユウト・・・」


「何?」


「・・・こ、このノートって、

 が、学研の『ジャ〇ニカ学習帳』じゃねーかっ!?

 ほっ、ホンモノかっ!?」


やや興奮気味にそう言ったユウナギに、

悠斗は『うん♪』と楽しげにそう答えた。


ユウナギはその『懐かしさ』を感じつつも、

ノートをパラパラとめくり進めると、眉間に皺を寄せながら驚いていた・・・。


(・・・なっ、何だよっ!これはっ!?)


そのノートには様々な項目に分かれ、

『魔法に関する考察』や『スキルの考察』などと書かれたページがあり、

そこにはびっしりと、その項目に関したメモが書かれていたのだった・・・。


(こ、こいつ・・・こんなにもっ!?)


そう驚きつつ悠斗を見ると『ん?』と首を傾げるその姿に、

ユウナギは『フっ』と笑ったのだった・・・。


(なるほどな?

 こいつはこいつで色々と考えてんだな?

 ははっ・・・こいつの言った通りだ・・・。

 偏見でこいつを見た俺の器が小さいって事かよ・・・。

 ったく・・・やれやれだぜ)


そう考えたユウナギは、ノートを捲り終えると、

『あのよ?』と口を開いた。


「・・・すまなかった」


「・・・ん?急に何?」


不思議そうにそう言った悠斗に、

ユウナギは苦笑いしながら言った。


「・・・お前の言う通りだ。

 どうやら俺の器は小さかったらしい・・・」


そう言いながらユウナギはノートの最期のページに、

『浅野涼平』と書くと、ノートを悠斗へと向けた。


「にゃるほど♪

 こういう漢字を書くんだね?

 じゃ~俺も・・・」


そう言いながら悠斗は自分の名前をユウナギが書いたすぐ下に書いて渡した。


『神野悠斗』と・・・。


その名を見たユウナギは『こういう字を書くんだな?』と笑うと、

悠斗は『ユウナギって漢字は?』と尋ねた。


ユウナギはすぐにノートに『夕凪』と書くも、

それを見ていた悠斗に言った。


「漢字で書いて見せたがな?

 俺的にはカタカナがイメージだな?」


そう言ったユウナギに悠斗は『了解♪』と告げると、

お互いにここまでの経緯を説明したのだった・・・。


ユウナギの身の上話を聞いた悠斗は、

険しい表情を浮べながら言った・・・。


「その女神の名はわからないのか?」


悠斗の問いにユウナギは肩を竦めて見せると、

『そうか』と言った悠斗は何かを考えているようだった。


そんな悠斗を見ていたユウナギは、

『悠斗の方はどうなんだよ?』と尋ねると、

悠斗は今までの経緯を説明した・・・。


するとユウナギは深刻そうに『ま、まじか?』と言うと、

悠斗は『あはは』と苦笑したのだった・・・。


「鬼の血統で鬼にに操られた恋人をてめーの手で・・・。

 それがきっかけで完全に鬼の力に目覚め、

 魔を狩る者として・・・。

 ったく・・・やるせねーな?」


そう呟くように言ったユウナギの声に、

悠斗は何も言わずただ・・・。

遠い目をしていた・・・。


するとユウナギは気まずくなった空気を変える為、

『あっ、そうだ』と口を開いた・・・。


「・・・悠斗?

 ところで擬体はどうしたんだよ?」


「・・・擬体?

 あぁ~・・・あれね?」


そう言った悠斗に『ん?』と首を傾げたユウナギに悠斗は言った。


「・・・最終調整してるよ?」


『最終調整?』と怪訝な顔をしたユウナギに悠斗は続けた。


「その~・・・ラボだっけ?」


「あぁ・・・」


「そこでは完成出来なかったんだってさ?」


そう言った悠斗にユウナギは『あの毛玉めっ!』と口にすると、

笑みを浮かべた悠斗はこう言った・・・。


「何でも俺に完成品を間に合わせられなかった白斗は、

 俺に顔向け出来ないとかでさ?

 此処には来なかったんだ・・・」


苦々しくそう言った悠斗にユウナギは再び『あの毛玉野郎』と口にすると、

悠斗は『あはは』と笑った・・・。


そんな悠斗に微笑みを浮かべたユウナギに言った。


「ユウナギさんも色々と手伝ってくれたんだって?

 ありがとね・・・ユウナギさん」


真っ直ぐとした視線を向けながらそう言った悠斗に、

ユウナギは顔を赤くしながら『お、おう』と答えた時だった・・・。


突然悠斗の表情が変わり、鋭い視線を扉の方へと向けた途端、

『コンコン』と扉がノックされ『ガチャっ』と開かれると、

そこにはオーダーが鋭い眼光を向けながら言った・・・。


「・・・無駄話は終了しのしたか?」


『っ!?』と・・・。


(こいつ・・・。

 俺の遮音結界が利いてねーっ!)


ユウナギはそう心の中で声を挙げつつ、

女神・オーダーの言葉に険しい表情を浮べると言った。


「・・・やっぱり、てめーはそういう類の女神なんだな?」


鋭い眼差しを向けながらそう言ったユウナギに、

オーダーは『フンっ』と口角を上げながら言った。


「・・・どうして女神であるこの私が、

 貴様ら下等な人族に媚びへつらわねばならないのよ?」


『はぁ?』と、苛立ちを滲ませながら立ち上がったユウナギに、

悠斗もまた立ち上がると『なぁ、あんたさ?』と口を開いた。


「・・・俺が此処に来てからさ?

 あんたはずっとそんな態度だったよね?

 俺とあんたとは初対面なはずなんだけど・・・?」


そう尋ねる悠斗にオーダーは怒りを滲ませながら言った。


「・・・人族なんて守るに値しない劣等種でしょ?

 それなのにどうして人族なんかに、こ、この私が・・・」


嫌悪感丸出しなオーダーにユウナギは怒りを募らせ、

『て、てめー』と口を開いた時だった・・・。


突然『ピンポンパンポーン♪』と・・・。


ミスティのアナウンスをする声が、

部屋に備え付けられていたスピーカーから流れて来た・・・。


『悠斗様、ユウナギ様・・・。

 先程の大広間まで来て頂けますか?』


『・・・繰り返します』と・・・。


同様のセリフを口にしたミスティの言葉に、

悠斗は『ユウナギさん?』と声を掛けると、

『チっ!』と悔しげに舌打ちをした後、

悠斗は『ねぇ・・・』とオーダーに声を掛けた。


「・・・案内頼むよ?」


何事もなかったかのようにそう言った悠斗に、

オーダーは一瞬顔を引き攣らせるも『承知致しました』と承諾すると、

2人をヲグナ達が待つ場所まで案内するのだった・・・。



ED曲 【太陽と月の刻】


https://www.mureka.ai/song-detail/XuDv1BqTrmVrk7AP7cXziZ?is_from_share=1&song_title=%E5%A4%AA%E9%99%BD%E3%81%A8%E6%9C%88%E3%81%AE%E5%88%BB&singer=%E7%B7%8B%E8%89%B2%E7%81%AB%E8%8A%B1



ってな事で・・・。


今回の話はこんな感じとなりました。


新しい登場人物『女神・オーダー』の登場で、

不穏な空気の中、物語は続いて行きます。


これからも応援のほど、宜しくお願いします^^



ってなことで、緋色火花でした。

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