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光と闇の狭間で・・・  作者: 緋色火花
第一章・堕天使の暴挙編
21/22

第21話 踏み出した一歩・・・。

お疲れ様です。


・・・今日も社畜な緋色で御座います。


風は冷えてきましたが、

日差しはまだ暑いですね~・・・。


・・・うんざりですorz


さて・・・続きですw



それでは、第21話をお楽しみ下さい。

OP曲 【光と闇の狭間で】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/HKF9mvomaZAsGaxTBnPD5d?is_from_share=1


『かかって来いよ?』


そう言って挑発した悠斗に天使長ドナは『ぐぬぬぬ』と呻いた。


※ BGM 【early morning training β】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/3zGmJRBDMYG8KddfdWLkGL?is_from_share=1


「・・・な、何なんだこのゴミ共はっ!?

 俺達はレグルス様に選ばれた天使なんだぞ?

 そ、それを何処のゴミかもわからんやつらに・・・」


顔を引き攣らせそう呻いたドナは、

悠斗の変貌した姿に躊躇していた・・・。


「こ、この人族は一体何なんだよっ!?」


「て、天使である俺達が一方的に?」


「う、嘘だ・・・。

 こ、こんな事があっていい訳が・・・」


天使達がそう戸惑う中・・・。


悠斗は『30分か・・・』と考えながら目を細めた。


ユウナギは悠斗の変貌した姿を気にしながらも、

群がる天使達と戦いながらオーダーに念話を送っていた。


{・・・オ、オーダー聞こえるかっ!?}


突然脳内に響き渡るユウナギの声に、

退屈そうにしていたオーダーは『ビクっ!』と肩を跳ね上げた。


{・・・ユ、ユウナギっ!?

 そっちの状況はどうなっているのよっ!?

 ユウト君は走って行っちゃってから全然連絡ないしっ!

 彼とは合流出来たのっ!?}


するとユウナギは戦いながら念話で『その話は後だっ!』と返すと、

ユウナギは『X-00』の状態を尋ねた。


{・・・あのバカの擬体は一体どうなっていやがるっ!?}


そう尋ねた瞬間・・・。


オーダーは『えっ!? ぎ、擬体って何の事よっ!?』と声を張り上げ、

すぐにオーダーは念話で返答した。


天使達と戦いながら現在の悠斗の状況を知らせると、

オーダーは『嘘でしょっ!?』と声を荒げた。


{・・・ぎ、擬体を脱ぎ捨てた上、

 亜神の力を使ってるですってぇぇぇっ!?}


そう念話で怒声を挙げたオーダーに、

ユウナギは『だぁぁぁっ!うるせぇぇぇっ!』と怒声で返した。


するとその瞬間・・・。


『消えろぉぉぉぉっ!』と・・・。


背後から天使2名が斬りかかり、

1人の攻撃を捌きはしたものの『ズシャっ!』、

もう1人の天使の剣先がユウナギの肩を掠めた・・・。


『クっ!』と、小さく呻き声を上げつつも、

ユウナギは魔力を左手に集めると、

『ぶっ飛べぇぇぇっ!』と怒声を上げながら地面に叩きつけた。


『ボシュっ!』と音を立て地面を穿ったその衝撃波が、

ユウナギを取り囲んでいた天使達を吹き飛ばした。


『ぐわぁぁぁっ!』


数メートル吹き飛ばされた天使達が地面を滑っていく頃、

ユウナギはオーダーに再び念話を送った。


{・・・オーダーっ!

 悠斗の擬体を拾ってこっちに来いっ!}


するとオーダーは気絶しているリヴォルトへと向けながら返答した。


{・・・い、行くのはいいんだけど、

 この勇者・・・一体どうするのよ?}


そんなオーダーの念話にユウナギは、

立ち上がり始めた天使達に警戒しながらも思考を巡らせていた。


(・・・め、面倒臭せぇぇぇぇっ!?

 だ、だが・・・。

 このまま勇者の野郎を放置して回収されても面倒になるな?

 ・・・ど、どうする・・・俺?

 一体どうすればこの状況が・・・)


そう考えていたユウナギは、

周囲を警戒しつつも風神化した悠斗へと視線を向けた・・・。


『はぁぁぁっ!』と、一見善戦しているように見えはするが、

ユウナギはその光景を見つつ浮かない表情を浮かべていた・・・。


(・・・た、確かあいつの話では『亜神化』した場合、

 その戦闘継続時間は30分ほどだと言っていたよな?

 だが・・・。

 裏を返せばあのバカは30分しかもたねーって事だろうがよっ!?

 な、なら此処は・・・。

 俺が・・・異形化して・・・)


再び襲い来る天使達の攻撃に対処しつつも、

その額にはじわりと汗が滲み出ていた・・・。


(・・・ダ、ダメだっ!?

 異形の力なんて使っちまったら、

 いつ暴走するか・・・。

 くそったれっ!?

 い、一体どうすりゃ~・・・)


ユウナギが戦いつつも苦悩する中、

悠斗は身体に違和感を感じつつも戦いを継続していた・・・。


『はぁぁぁっ!』


『ドカっ!ズシャっ!』


襲い掛かる天使達を容赦なく斬り捨て、

頭上で滞空しているドナをどうやって仕留めるかを考えていた。


(・・・折角亜神化したってのに、

 こうも天使達が群がって・・・)


そう考えた時だった・・・。


悠斗は『群がって?』と戦いつつも呟いた時、

とある疑問が脳裏を掠めた・・・。


(・・・あ、あれ?

 俺・・・亜神化しているんだよな?

 ならどうして・・・天使の数が減らないんだ?)


悠斗はそう考えつつ、背中を斬った天使に注目した。


するとその天使は淡い緑色の光を纏うと、

すぐに悠斗に向き直り攻撃するタイミングを計っていたのだった。


(・・・なっ!?

 一体コレはどういう?)


そう考えた時・・・。


滞空するドナの声が悠斗の耳に入って来た。


「・・・い、いいか、貴様らっ!

 回復だっ!

 切られたヤツらを片っ端から回復させろっ!

 弓兵っ!

 貴様達も回復に務めろっ!

 こうなったら持久戦に追い込めば、ヤツらは嫌でも疲弊するはずだっ!」


ドナの指示に悠斗は『にゃるほど♪』と薄く笑みを浮かべたものの、

知らずのうちにドナ達が上昇し、

並みの跳躍では到達するのが難しい距離となっていた。


この時・・・。


ユウナギは群がる天使達と戦いながらも、

悠斗を見た時、笑っている事に気付いた・・・。


(あっ、あいつ・・・。

 一体何を笑ってやがんだよっ!?

 こっちの気も知らねーでよぉぉぉっ!?

 な、何だろ・・・?

 すっげー腹立つんだがっ!?)


悠斗の笑みに腹を立てているユウナギの事など露知らず、

悠斗はドナの様子を見ながらどうでもいい事を考えていた。


(・・・ブタはブタはなりに考えているってか?

 ってかさ?

 こう言う名言があったな~?

 飛べないブタは・・・ただのブタ・・・だっけか?)


そう考えていたのも束の間・・・。


突然悠斗の身体の反応が鈍く鳴り始めた・・・。


※ BGM 【月下の強襲 α】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/3q5JRoiy9Xitmbykp8qcsN?is_from_share=1


(・・・クっ!?

 きゅ、急に一体どうしてっ!?)


そう思った瞬間・・・。


『ドカっ!』と天使の1人を蹴り飛ばした直後、

突然悠斗の膝が『ガクっ!』と折れ曲がり、

地面に片膝を着いたのだった・・・。


「なっ、何だっ!?」


『オラァァァァァっ!』と・・・。


悠斗が膝を着いた刹那、

天使が跳躍し真っ直ぐ悠斗の頭に剣を振り降ろした。


『ガキィィィンっ!』


『ギチギチギチギチっ!』


間一髪悠斗はその剣を刀で受け止めはしたが、

足に力が入らず、押し倒されるようにそのまま、

仰向けの態勢で鍔迫り合いをする事になった・・・。


「・・・うぐっ」


「ハァァァァっ!

 死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇっ!」


天使の狂気染みた形相を眼前にしながら、

悠斗は視線を無理矢理周囲へと向け状況を確かめた。


(・・・あ、ある意味・・・この態勢はラッキーだな?

 この状態じゃ、ヤツらも迂闊に近寄っては来れない・・・。

 だ、だけど・・・。

 クっ!?

 どうして身体が・・・?)


鍔迫り合いを続ける中・・・。


悠斗は現状を把握する為、

脳内でステータス画面を表示させた・・・。


そして視線を巡らせ、心の中で『次だっ!』と声を挙げ、

画面をスワイプさせて行った・・・。


(これも違う・・・これも・・・。

 ど、どこだっ!?

 一体俺の身体の異常は何なんだよっ!?)


すると鍔迫り合いをしていた天使が、

『足掻くなぁぁぁぁっ!』と怒声を上げながら、

悠斗の腹に『ドカっ!』と膝を着きたてた・・・。


『ぐほっ!?』と、悠斗の身体が九の字に曲がり、

力が抜けた瞬間、

顔面目掛け刀身が迫って来た・・・。


『チっ!』と、咄嗟に頭を捻り『ガチンっ!』と、

天使の件の切っ先が地面にめり込みんだ時・・・。


脳内でステータス画面をスワイプしていた悠斗は、

幾つか赤く光り点滅する項目を見つけた。


(・・・こ、これかっ!?)


『ドスっ!ドスっ!ドスっ!』と・・・。


天使の容赦ない膝が悠斗の腹に突き刺さり、

『うぐっ!』と呻き声を上げながらも悠斗は画面に注目した。


するとそのステータスの画面にはこう表示されていた。


『・・・亜神化による力の制限範囲外。

 対処法・制限区域内へ戻るか、女性体へのグレードダウン推奨』


『っ!?』


その表示された内容に悠斗は双眼を見開き、

天使が大きく膝を上げ『くたばれぇぇぇっ!』と声を挙げた瞬間、

悠斗の目が妖しく光った・・・。


『はぁぁぁぁぁっ!』


『ぐわぁぁぁっ!?』


悠斗が墜ちない事に苛立った天使が、

最期の一撃を大きく膝を浮かせた瞬間、

軽くなった天使の股間に膝を突き上げ、

そのまま巴投げで天使を投げた飛ばしたのだった・・・。


『はぁ、はぁ、はぁ』


悠斗は投げ飛ばした直後・・・。


すぐに態勢を整え身構えたが、

披露の色は誰の目から見てもわかるほどだった・・・。


そんな悠斗を見た天使達に対し、

悠斗は警戒したが、何故か天使達は薄気味悪い笑みを浮かべたまま、

襲いかかろうとはしなかったのだった・・・。


(・・・ど、どうしてこいつらは襲って来ない?

 このチャンスを逃したらって・・・えっ!?)


悠斗は何かに気付き剣を構える天使を見ると、

その天使の剣の持ち方が上下逆に握られていたのだった・・・。


(・・・う、嘘だろ?

 た、確かにこいつらは強くはないとは思っていたけど、

 まさか・・・本格的な戦闘の経験が?)


そう考えた悠斗は取り囲む天使達に注目すると、

『ははっ』と笑みを浮かべた。


(・・・にゃるほど。

 こいつら・・・ド素人だな?

 って事は・・・)


戦闘経験が豊富な悠斗がそう考えた時、

悠斗はユウナギに念を飛ばし伝えた・・・。


{・・・ユウナギさんっ!

 こいつら・・・戦闘経験が未熟だっ!}


悠斗の念話にユウナギは戦いつつも『はぁっ!?』と驚き、

『ドカっ!』と天使の1人を蹴り飛ばした瞬間、

ユウナギは取り囲む天使達に注目した・・・。


するとその天使達は先頭経験の少なさが、

武器の構え方やその動き・・・。

カニのような足運びにユウナギは『ま、まじかよ?』と唖然とした。


「・・・じ、じゃ~何か?

 こいつらがタフなのはあのデブの指示で、

 回復してもらっているからって事かっ!?」


そう呟きつつ念話で悠斗に送ったユウナギに、

悠斗は『正解♪』と笑った。


するとユウナギは『と、なると・・・?』と、呟きながら、

上空に居るドナ達へと視線を向けると、

念話を使用せず、その場で声を張り上げた。


※ BGM 【The Theme of Yunagi α】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/NtapQjVoGti8kipAZa98uB?is_from_share=1


「・・・本気で気合い入れなきゃ~ならねーって事だよな~?

 クックックっ!

 ならよ~・・・。

 一気に行くぜぇぇぇっ!悠斗ぉぉぉっ!」


ユウナギの張り上げられた声に、

悠斗は『あはは』と笑うと構えを解き『あはは』と笑うと、

『ユウナギさん、楽しそうだな~』と笑みを見せたのだった。


『はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』


2人が同時に声を挙げながらユウナギは『紫炎』を放出し、

悠斗は『風神の緑色の力』を放出した。


『・・・シェオルモー・ネザーっ!』


『・・・風神・グレード・ダウンっ!』


ユウナギと悠斗が同時に声を挙げた瞬間・・・。


ユウナギの身体から『バババっ!バッシューンっ!』と、

バイクのエギゾースト音と共に紫炎の力が吹き出し、

悠斗の声に呼応した放出された緑色の竜巻がその身体を包み込んだ。


そして『はぁぁっ!』と・・・。


当時に声を張り上げた時・・・。


ユウナギの双眼が紫色のメタリック・カラーとなり、

その身体からはゆらゆらと紫炎の蒸気が静かに揺れ、

大気をも揺らめかせていた・・・。


そして悠斗は竜巻を手刀で切り裂き姿を現すと、

そこには緑色のショートヘアを揺らめかせ、

女性の身体となった悠斗の姿があった・・・。


『一気に行くぜぇぇぇぇっ!』


『はぁぁぁぁっ!』


『ババババっ!バッシューンっ!』


(・・・全員ぶっ飛ばしてやるぜっ!)


『・・・ゴォォォォォっ!』


(・・・残り20分)


ユウナギが紫炎と爆音を上げ天使達に突っ込み、

また悠斗は緑色の風を纏いながら駆け出した。



そしてその10分前・・・。


オーダーはユウナギに何度か念話を送るも、

全く返答がなかい事に苛立ちを募らせていた・・・。


※ BGM 【女神の不安 α】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/EmsquXofC1ChiFDPWphP6C?is_from_share=1


「おっ、おのれ・・・ユ、ユウナギィィィィ・・・」


『ギチギチ』と歯を食いしばり、

冷たい夜風に『ヘックチっ!』とくゃみをしながらも、

未だに気絶したままのリヴォルトを見つめていた。


(・・・この男は一体どうしてレグルスなんかに?)


そう思ったオーダーは近寄り、

しゃがみ込むとリヴォルトに向かって手をかざしながら、

その双眼を静かに閉じた・・・。


(・・・興味があるわ。

 勇者である男がレグルスに屈したその理由が・・・)


「・・・ブレイン・ハック」


オーダーはリヴォルトの脳をハッキングしようとした瞬間・・・。


『バキンっ!』


『えっ!?』


覚醒したばかりとは言え、オーダーは女神である。


だが、その女神の『ブレイン・ハック』をブロックし、

リヴォルトの脳を覗き見るを防いだのだった。


「・・・う、嘘でしょ?

 いくら創造神と言えど、私のブレイン・ハックを?」


オーダーはそう考えつつ、横たわるリヴォルトを見つめ、

『・・・この男に何かがあるのよ?』と顔を顰めた。


(・・・レグルスは突然闇落ちし、

 このリード星に居る者達を天使達が虐殺して回っている。

 でも、そんな事をして一体どんなメリットがあるってのよ?

 リヴォルトを倒した悠斗君からは、何の情報も共有されていないし、

 ユウナギだって・・・)


ユウナギの事を思い出し、再び怒りを募らせたその時、

オーダーは『あっ、そうだ』と呟きながら、

その視線を空へと向けた・・・。


{・・・こちらオーダー。

 ディバイン・ワールド指令室・・・聴こえますか?}


夜空を見上げながら念話を送ったは見たが、

『ザァー、ザッ、ザザァー』とノイズ音だけが聞こえていた。


(・・・どう言う事?

 どうしてディバイン・ワールドと連絡が取れないのよ?

 ヲグナ達は私達を見ているんじゃないの?

 連絡も取れないんじゃ・・・状況がっ!?)


するとその時だった・・・。


突然オーダーは凄まじい力を感知すると視線を向け、

夜空を照らす2つの光を見た・・・。


『ジャリっ!』と一歩踏み出したオーダーは、

2つの光とその力を前にユウナギと悠斗の状況を察した。


「・・・あの2つ光りと力?

 力の波動からあの光りがユウナギと悠斗君って事はくらいはわかるけど、

 全体的な状況が、ここからじゃ・・・全然わからないわ。

 ほ、本当にもう・・・。

 一体全体どうなってんのよっ!?

 『報連相』って言葉・・・あいつらは知らないのかしらっ!?

 全く・・・これだから人間ってヤツはっ!」


オーダーの怒りが頂点に達した時だった・・・。


突然オーダーの頭の中に『ザッ、ザザァァァっ!』と、

ノイズが聞こえた・・・。


「・・・えっ!?

  まさか・・・このノイズってっ!?」


オーダーは慌てて片耳を塞ぎ、夜空を見上げると通信を試みた。


『・・・こちら、オーダー。

 ディバイン・ワールド・・・聴こえますかっ!?

 繰り返します・・・。

 こちら、女神・オーダー・・・。

 ディバイン・ワールド・・・応答願います』


『ザザっ・・・ザザァァー・・・』


「くっ・・・ダメか・・・」


オーダーが悔しそうにそう声を零した時、

『き、聴こえるかっ!?オーダーっ!?』と、

聞き慣れたヲグナの声が脳内に響いた。


『・・・ヲグナっ!?

 こ、こちらオーダーっ!

 ヲグナっ!?

 聞こえてるっ!?』


オーダーの必死な通信にヲグナの返答が帰って来た。


『・・・き、聴こえるぞっ!オーダーっ!?

 強力な障壁妨害により、こちらからは全く状況が掴めないんだっ!

 そっちの状況を教えてくれっ!

 悠斗君とユウナギ君は・・・大丈夫なのかっ!?』


ヲグナは余程慌てているようで、

そう早口で質問すると、オーダーは返答した。


『・・・ぼ、妨害ですかっ!?

 ど、通りでそっちの通信が・・・』


そう返した時・・・。


再び『ザザっ』とノイズが混じり始め、

間もなくつう芯が途切れるであろう事が予測出来た。


オーダーは慌てて状況を伝えた。


『・・・こちらは今、ユウナギと悠斗君が、

 レグルス配下の天使達と交戦中です』


そう報告しながら『ドォーンっ!ドドーンっ!』と、

爆発音と共に夜空に閃光が走っていた。


『・・・ヲグナっ!? 

 ユウナギの報告だと今現在・・・。

 悠斗君は擬体を捨て生身で・・・』


『ザザザっ・・・ザザァー・・・』


『っ!?

 ヲグナっ!?聞こえるっ!?

 ヲグナァァァっ!?』


オーダーの必死な呼びかけも虚しく、

再び通信不能となったオーダーは『クっ!』と呻いた。


「それにしても、上位神であるヲグナの・・・。

 ディバイン・ワールドの通信を妨害す障壁なんて、

 たかが1惑星の創造神程度の力で妨害する事なんてっ!?」


オーダーが苦悩に満ちた声を挙げた時だった・・・。


『んっ・・・んんんっ・・・』


『っ!?』


突然意識を取り戻したリヴォルトに焦ったオーダーは、

悠斗に言われた事を思い出し、

目覚めたばかりのリヴォルトに襲い掛かった・・・。


※ BGM 【目覚めた勇者】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/5Gj4m1YkpSRtU662gMV9fM?is_from_share=1


『おっ、起きないでぇぇぇぇっ!』


『・・・えっ?』


リヴォルトが状況を把握出来ずに茫然とし、

迫りくるオーダーの張り手に『ちょっ、ちょっとぉぉぉっ!?』と、

慌てて声を挙げた瞬間・・・。


『バッチィィィンっ!』と、凄まじい炸裂音が響きわたった。


『フゴォォォっ!?』と・・・。


悲鳴に似た声を挙げながらも吹き飛ばされたリヴォルトだったが、

意識を失うほどではなかったようで、

すぐに上半身を起こし、左頬を手で押さえながら声を挙げた。


「・・・なっ、何っ!?

 何故、俺は突然殴られたんだっ!?」


ダメージは入りつつも気尾を失わせるほどの衝撃ではなかった事に、

オーダーのパニックは加速した・・・。


「・・・チっ!

 ならば今度はぁぁぁぁぁっ!?」


そう怒声を挙げたオーダーは胸の前で掌を合わせると、

神力を増大化させ始めた・・・。


『はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』


『グンっ!ググググンっ!』


凄まじい神力を凝縮していくオーダーに、

慌てたリヴォルトは声を張り上げた。


「ちょっ、ちょっと待ったぁぁぁぁっ!?」


『・・・えっ?』と・・・。


オーダーがリヴォルトの必死な声に茫然とした時、

両手の中で肥大した神力弾が手元から滑り落ちた。


『・・・げっ!?』


オーダーとリヴォルトが同時に声を挙げ、

『ヒクヒク』と顔を引き攣らせた瞬間・・・。


「ドォォォンっ!」と大爆発を起こしたのだった・・・。


数メートルのクレーターが残る中、

咄嗟に障壁を張ったオーダーとリヴォルトが、

『ごほっごほっ』と巻き上がる砂埃に咽ていた。


「まっ・・・全く・・・な、。何なのよ~?」


オーダーがそう声を挙げた時、

リヴォルトが『あ、あんたな~?』と口を開いた。


「・・・と、咄嗟に障壁を張らなかったら、

 ・・・今頃俺は?」

 

リヴォルトの声にオーダーは身構え、

『な、何よっ!?』と警戒レベルを上げると、

リヴォルトは身体に付いた砂埃を手で払いながら話しかけた。


「・・・あ、あんたってユウトの仲間の女神だよな?」


そう言いながら真っ直ぐとオーダーを見据えたリヴォルトに、

鋭い眼差しで返し構えたオーダーに向かって話を続けた。


「・・・俺はあんた達と争う気はもうないんだがな?」


「・・・えっ?

 そっ・・・そう・・・なの?」


オーダーの声にリヴォルトは『あぁ』と返すと、

『ドォーン』と爆発音を響かせる方角を見つめた。


「・・・ユウトのヤツ。

 天使達とやりあってんのか?」


そう言いながらどこか空虚な物言いに、

オーダーは構えを解き『・・・貴方?』と呟いた。


「・・・まぁ、警戒する事は当然だが、

  ユウトとの戦いの最中・・・。

 レグルス様・・・」


そう話していた時、リヴォルトは言葉を区切り、

あまたを横に何度か振った・・・。


「・・・レグルスが折れに向けて言い放った言葉で、

 あの野郎が俺の事をどう思っていたかってのが知る事が出来た。

 全く・・・。

 魔王を倒せない事に焦っていた事もあるんだが、

 まんまとその口車に乗った事が、自分でも許せねーんだよ。

 それに気付かせてくれたのは・・・。

 誰でもない・・・。

 ユウトと言う・・・よくわからん男だ」


そう苦笑しながら言ったリヴォルトに、

オーダーは『・・・そうなのね?』と返した。


するとリヴォルトは落ちていた自分の剣を拾い上げると、

オーダーは反射的に身構えた。


そんなオーダーの様子にリヴォルトは『フっ』と、

苦々しく笑みを浮かべると言った。


「・・・だから女神様よ~?

 そんなに警戒するなっての」


「・・・あっ、あはは。

 ご、ごめんなさいね?」


そう返したオーダーが軽く頭を下げた時、

リヴォルトは拾い上げた剣を腰に装備しながら足を踏み出した。


そしてオーダーから徐々に遠ざかるリヴォルトに、

オーダーは声を挙げた。


「・・・ちょっ、ちょっと貴方っ!?」


オーダーの声に足を止めたリヴォルトに

『何処へ行くのよ?』とだ拗ねると、

リヴォルトは苦笑しながら肩を竦めた・・・。


「・・・はっはっはっ。

 何処へって、女神様よ~?

 それは決まってんだろ?」


「・・・えっ?」


「あいつの・・・。

 ユウトの所に行くんだよ。

 あいつは今、あそこで戦ってんだろ?」


そう言ってのけたリヴォルトに、

オーダーは不思議そうな表情を浮かべながら尋ねた。


「・・・どうして悠斗君の所に?

 まさか・・・決着を?」


疑り深いオーダーにリヴォルトは苦笑した。


「・・・いやいや、今更決着なんて、

 俺如きがユウトに敵うはずないでしょ?」


「そ、それじゃ~一体?」


そう再び尋ねたオーダーに、

リヴォルトは真っ直ぐな眼差しを向けながら言った。


「・・・ユウトの加勢にな?」


「・・・えっ!?

 ど、どうして・・・貴方が?」


「・・・だってよ?

 あいつをレグルスと戦わせてやりてー・・・だろ?」


苦笑交じりにそう言ったリヴォルトに、

オーダーは『へっ?』と間抜けた声を挙げた。


「・・・それに。

 レグルスの野郎に一撃でも入れなきゃ~、

 腹の虫が収まらない・・・だろ?」


そう笑みを浮かべながら言ったリヴォルトは、

『ザっ!』と・・・。

自分の意思で力強い一歩を踏み出し歩みを進めると、

オーダーもまた『ちょっと待ちなさいよっ!』と慌てて、

リヴォルトの後を追って行くのだった・・・。


『タッタッタッタっ!』と彼毛出したリヴォルトは、

口角を上げると心の中で悠斗の顔を思い出しながら呟いた。


(待ってろよ、ユウト・・・。

 この・・・勇・・・。

 違うな?

 この元・勇者様が加勢しに行くぜっ!)


そう心の中で声を挙げつつも、

改めて今の自分を見つめ返したリヴォルトは、

『ダッセ~な俺・・・』と、再び苦笑するのだった・・・。



ED曲 【太陽と月の刻】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/XuDv1BqTrmVrk7AP7cXziZ?is_from_share=1


ってな事で・・・。


今回の話はいかがだったでしょうか?


今後の展開を楽しんでもえれば・・・とw



ってなことで、緋色火花でした。

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