第19話 レグルスの真意
お疲れ様です。
・・・多分、風ひいたorz
俺以外・・・みんな風邪引いてるから、
そりゃ~・・・ね?
でもまぁ~、何とか書き上げたので・・・。
でも、納期は待ってくれないのだぁぁぁっ!
まぁ、そんなこんなで続きです。
それでは、第19話をお楽しみ下さい。
OP曲 【光と闇の狭間で】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/HKF9mvomaZAsGaxTBnPD5d?is_from_share=1
※ BGM 【鬼の力 α】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/4urMSbU3hoRHyvRjRMpZrW?is_from_share=1
悠斗が不死鳥の門を潜り、
双眼を『カっ!』と見開いた瞬間・・・。
レグルスから与えられた力に操られているリヴォルトは、
悠斗の双眼が赤から緋色へと変わっていたのだった・・・。
「な、なんだ?その瞳の色は?」
リヴォルトの声に悠斗は無視をしながら、
腰を落とし黒鞘の刀の柄に手を添えた・・・。
その様子を見ていたユウナギは、
大きな木の太い枝の上で目を凝らしていた・・・。
(・・・あれが例の不死鳥の門を潜った時の瞳か?
俺の時は『真紅之門』とやらだったが、
俺との戦いではその『第三之門』とやらの力でさえ、
まだ本気を見せてはいなかったが・・・?)
月夜の下・・・。
静寂に包まれ風だけが『ビュゥゥゥ』っと吹き抜け、
悠斗とリヴォルトの間には、ただならぬ緊張感が生まれていた・・・。
(・・・クっ。
ユウトのヤツはただ・・・そこに居るだけだぞっ!?
なのに・・・何だこの威圧感は?
その見た目からまだ10代なはずだ・・・。
そんな子供がなんて威圧を?)
リヴォルトは悠斗から発せられる緊張感に、
喉を『ゴクリ』と鳴らすと『・・・化け物め』と呟いた。
悠斗はただ静かに構えを取ったまま、
何時何が起こってもいいようにと、気を張り巡らせていた。
(・・・こいつらの手口はもう理解した。
それに何も言わないがレグルスのヤツも見ているよね?
仲間であるはずのリヴォルトに対してあの物言い・・・。
駒と言い切るあいつなら、もしかするとまた増援が?)
そう考えていた時だった・・・。
悠斗の気配察知に何かが引っ掛かると、
悠斗は未だに木の枝の上で悠斗を見ているユウナギに向かって声を上げた。
「・・・ユウナギさんっ!」
『っ!?』
悠斗の声に腕を組み静観していたユウナギは周囲を探った。
だがユウナギの索敵範囲には何も引っ掛からず、
ユウナギは眉間に皺を寄せながら考えていた。
(・・・悠斗の戦闘センスは半端じゃねー。
最強種(天然)な癖に、敵意に対して有り得ねーほど敏感に反応しやがる。
って事はつまり・・・)
そう考えたユウナギはすぐに『どっちだっ!?』と声を上げると、
悠斗は態勢を崩さないまま、柄に手を添えていた手で方角を示した。
するとユウナギは『わかったっ!そっちは任せろっ!』と、
声を上げた瞬間・・・。
ユウナギは一瞬して跳躍し悠斗が示した方角へと駆け出して行った。
(・・・悠斗の本気ってヤツが見られないのは口惜しいが、
だが今はそんな事言っている場合じゃねー)
ユウナギは駆け出しながらオーダーに念話を送った。
{オーダっ!?
何処に居るんだっ!?}
そう念話を送ってすぐにオーダーから驚いたような返答が帰って来た。
{・・・ユ、ユウナギっ!?
貴方・・・いつ戻ってっ!?}
{その話は後だっ!
それよりもオーダー・・・お前は今、何処にいやがるんだっ!?}
{・・・えっ?な、何っ!?
わ、私は今、森の中に住人達と避難して・・・}
そう返答が返ってきた時、
ユウナギは『チっ!』と舌打ちをしながら考えた。
(・・・住民を避難させているのなら、
こっちにヘルプは無理だな?
もし、オーダーの方にも増援が来た時の事を考えたら・・・。
くそっ!
俺1人でやるしかねーのかよっ!?)
そう考えたユウナギは再びオーダーに念話を送り、
『増援の可能性を考慮し警戒を強めろっ!』と送った。
オーダーは『そっちは大丈夫なのっ!?』と、
心配するような返答が帰って来ると、
一瞬ユウナギは『えっ?』と驚いたのだった・・・。
(・・・オーダーが皮肉じゃなく、
俺達の事を心配して・・・?
はははっ・・・まじかよ?
あいつが俺達の事を・・・心配?
明日は・・・雨でも降るんじゃねーか?)
今までのオーダーの態度を思い出していたユウナギが苦笑すると、
返答を待つオーダーに『問題ねーっ!』とだけ返した。
ユウナギは背後から感じる悠斗の凄まじい気配に眉を潜めると、
『・・・無茶だけはすんなよ?』と呟きつつ、先を急いだのだった・・・。
一方、リヴォルトと睨み合っている悠斗は・・・。
重心を落としつつ、緋色の瞳で睨みを利かせていると、
リヴォルトは『クっ!』と・・・。
悠斗の放つ威圧に気圧されていた・・・。
※ BGM 【鬼の力 β】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/2v726kkv2sttMw8rmUy8nX?is_from_share=1
(・・・な、何だ?
た、たかが、瞳の色が変わっただけじゃねーか?
なのに・・・こいつから放たれる威圧は・・・)
身構えつつもその場から動けなくなったリヴォルトは、
内心『増援はまだかなのかっ!?』と苛立ちを募らせていた・・・。
(ユウトの様子から・・・。
身体は『擬体』とかいう神々が創りしモノなのだろう。
話には聞いていたが、実際に目にするのは初めてだ・・・)
リヴォルトが『ギュっ!』と剣を握り締めるその手に力が入った時、
静かに威圧を放っていた悠斗が口を開いた・・・。
「・・・言っておくがリヴォルト。
お前を殺したい訳じやない・・・」
そう静かに口を開いた悠斗にリヴォルトが『えっ?』と、
驚いた表情を浮かべた・・・。
「・・・お、お前、自分が何を言っているか分かって?」
悠斗の言っている意味がわからない・・・。
そう思ったリヴォルトに悠斗は言葉を続けた。
「・・・力を欲する理由ってのがあるんじゃないのか?」
「・・・・・」
「・・・だとしたら話してくれ。
俺が出来る範囲で協力するからさ?」
一瞬・・・。
そう言った悠斗の威圧が和らいだような気がした。
リヴォルトは『お、お前・・・』と、
一瞬棒立ちになった時、
『リヴォルトォォォォォっ!?』という、
レグルスの怒声がこの月明りの夜空に響き渡った。
「・・・レ、レグルス様っ!?」
レグルスの怒声に激しく動揺したリヴォルトが夜空を見上げた時、
怒りの声を上げたレグルスはこう言った。
『・・・勇者でありながらの方に後れを取りっ!
命からがら無様に戻って来た貴様に力を与えてやったんだぞっ!?
訓練をする事無く、手っ取り早く力を与えてやったというのに、
き、貴様は・・・』
そう怒りを露に口にしたレグルスにリヴォルトは言った。
「お、お待ち下さい、レグルス様っ!?
お、俺は・・・。
なんの努力も無しに力を得る事は・・・」
『黙れぇぇぇぇぇっ!』
『っ!?』
レグルスの怒声にリヴォルトは『クっ!』と、
苦渋を滲ませ、また悠斗も眉間に力を入れていた・・・。
『・・・努力だと?
人族の分際でふざけるなぁぁぁぁっ!』
『っ!?』
『貴様は得た力でさっさと魔王を倒せばいいだけの話だっ!
そ、それなのに・・・こ、こんな所で・・・』
「おっ、お待ち下さいっ!レグルス様っ!?」
そう夜空に向かって声を張り上げたリヴォルトは駆け出し、
『ズザザァァァっ!』と・・・。
地面を滑りながら土下座をし頭を深々と下げた・・・。
「・・・ち、力を頂けたことには感謝しております。
で、ですが・・・。
力とは・・・努力の末のモノでありっ!
ただ力を与えられただけでは・・・」
双眼を『ギュっ!』と閉じそう声を挙げたリヴォルトに、
レグルスは『き、貴様は私に逆らうと・・・』と、
更に苛立ちを募らせた。
その時だった・・・。
構えを解いた悠斗は夜空に向かって怒りを滲ませながら口を開いた。
「・・・レグルス?
お前・・・いい加減にしろよ」
『・・・貴様?
たかが人族の分際でこのレグルスに盾突くと?
虫ケラ以下の分際で・・・』
その返答に悠斗は『はぁ~』っと・・・。
深く溜息を零すと言った。
「・・・レグルス?
お前・・・今から此処に来いよ?」
『はぁ?』と・・・。
悠斗の言葉にレグルスがそう声を零すと、
更に言葉を続けた・・・。
「・・・こいつは努力して力を手に入れたいと言ってるよな?
楽に手にした力なんて、なんのあてにもならないだろ?
創造神・・・なんだよな?
お前・・・そんな事もわからないのかよ?」
悠斗の辛辣な言葉にレグルス『なっ!?』と驚き、
またリヴォルトは勢いよく顔を上げると、
『ユ、ユウトっ!?』と同様に驚きの表情を見せたのだった。
一瞬、悠斗の視線がリヴォルトへと向けられると、
すぐに夜空に向かって声を挙げた。
「・・・この場でお前を斬ってやるから、
とっとと此処に・・・来いよっ!」
そう言った瞬間・・・。
悠斗の身体から『ボっ!』と緋色の炎が放出された。
※ 挿入歌 【不死鳥の扉 Ⅱ】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/26UG45miyHRBRxaT6DP5LF?is_from_share=1
その様子にリヴォルトは言葉も出ず、
ただ唖然としていたが、
レグルスは『き、貴様・・・』と苛立の声を挙げていた。
「・・・人に戦わせておいて、
自分は安全な所で高見の見物か?
それとも・・・」
夜空を睨みつけながらそう言った悠斗は、
手で拳銃の形を作ると夜空に向かって『バシュンっ!』と、
真っ赤な『鬼弾』を放った・・・。
夜空に向かって放たれた真っ赤な鬼弾が昇って行くと、
『ザザァァァっ!』と地面を滑りながら振り返ったユウナギは夜空を見た。
「あ、あいつ・・・一体何やってんだよっ!?
あれって、不死鳥ってヤツの力じゃないのかよっ!?
そんな力を続けて使っていたら、
お前の擬体はもたねーぞっ!?」
ユウナギは夜空に真っ直ぐ上って行く真っ赤な軌跡を見つめながら、
『・・・ど、どうする?戻る・・・か?』と、
思案していた時だった・・・。
突然ユウナギの脳内の索敵範囲に『ピピっ!』と、
警告音と共に無数の赤いマーカーが映し出されたのだった・・・。
「こ、こんなにも・・・居るのかよ?」
ユウナギは無数に迫る赤いマーカーに、
内心生きた心地がしなかったのだった・・・。
そんな中・・・。
悠斗は人差し指から鬼弾を放った煙がゆらゆらと立ち昇らせると、
静かに口を開いた。
「・・・努力も無しに得た力なんて意味がない。
レグルス?
お前、神の『分際』で・・・そんな事もわからないのか?」
静かにそう言い放った悠斗に、
『シーン』と静寂が包み込んだ・・・。
すると次の瞬間・・・。
『きっ・・・貴様ぁぁぁぁぁぁっ!
人族の分際でこの俺に『神の分際』だとぉぉぉっ!?』
そう今まで以上に激昂したレグルスがそう声を張り上げると、
土下座したままのリヴォルトに向けて言い放った。
『・・・リヴォルトォォォっ!?
そのガキをっ!
ただちに殺せぇぇぇぇぇっ!』
そう怒声を発するレグルスに、
リヴォルトの額から大粒の汗が流れ落ちた・・・。
「・・・し、しかし・・・こ、こいつは・・・。
ユウトはっ!?」
『・・・俺の命令が聞けないのかっ!?』
「・・・お、お待ち下さいっ!
か、彼は・・・ユウトのヤツはっ!?」
『まだ言うかぁぁぁぁっ!?』
「ヒィィっ!?」
レグルスの激昂にリヴォルトが土下座をしたまま縮み上がった時、
『もういいっ!』と口を開いたレグルスはこう言った。
『・・・創造神の意思に従わぬ者など必要ない』
「・・・レ、レグルス・・・さま?」
今まで見せていた激昂は消え失せ、
静かにそう言ったレグルスは悠斗にこう言った。
『・・・よかろう。
俺が直々に相手になってやる・・・』
悠斗は無言で頷いて見せた時、
レグルスはリヴォルトにこう言った。
『・・・もう貴様は不要だ』
そう言った瞬間、リヴォルトの顔は絶望に染まったが、
悠斗は内心『ホっ』と息を零していた。
だがそれも束の間・・・。
レグルスは続け様にリヴォルトにこう言った。
『・・・用済みの貴様には用はないが、
だが・・・その肉体はもらい受けるぞっ!』
『っ!?』
レグルスの言葉に悠斗とリヴォルトが驚き固まった瞬間、
夜空が『チカっ!』と光ると、その光は柱となり、
土下座したまま固まっているリヴォルトに向かって降りて来た。
「リヴォルトっ!?
逃げろぉぉぉぉぉっ!」
悠斗の絶叫が夜空に響き渡る中、
リヴォルトは光の柱に飲み込まれると、
『ぐわぁぁぁっ!や、やめろぉぉぉっ!』と悲痛な叫びを上げた。
「リヴォルトォォォォっ!」
『ジュゥゥゥゥっ!』と・・・。
肉の焼けるような音と匂いがその周囲に立ち込め、
光りの柱が消失した時、
『ブスブス』と身体から黒い煙を立ち昇らせるリヴォルトが、
ゆら~っと揺らめくように立ち上がった。
そして俯いていたリヴォルトが顔を上げた瞬間、
悠斗はその瞳が黄金に染まっている事に顏を顰めた・・・。
「・・・お前。
リヴォルトの身体を乗っ取ったのかっ!?」
悠斗の言葉に『ニヤっ』と不気味な笑みを浮かべると、
悠斗は拳を強く握り締めながら言った。
「・・・リ、リヴォルトは・・・どうした?」
悠斗の身体が怒りで『プルプル』振ら得ながらそう口を開くと、
不気味な笑みを浮かべたリヴォルト・・・。
いや、レグルスはこう返した。
「・・・魂そのものを消滅させてやったわっ!
神に逆らう虫ケラ以下の存在など、また創り出せばいい」
その瞬間だった・・・。
「きっ、貴様ぁぁぁぁぁっ!』
そう怒声を挙げた瞬間、悠斗は駆け出し、
一瞬にして懐に侵入すると、
悠斗は刀ではなく、何故か拳を繰り出した。
「・・・リヴォルトを返せぇぇぇっ!」
『ベキィィィっ!』
『ブオンっ!』と勢いよく吹き飛んだレグルスは、
『ドォォォンっ!』と、近くに在った大岩に激突すると、
『ガラガラ』と砕け散った岩の残骸と共に崩れ落ちた。
「レ、レグルス・・・絶対に許さないぞっ!」
砕け散り大岩にクレーターを作ったその下で、
項垂れ座っているレグルスの顔は半分消し飛んでいた・・・。
虚ろとなったレグルスの生き残った目が、
『ギロっ!』と悠斗を睨みつけた瞬間、悠斗はこう言った。
「・・・とっとと再生しろよ?
今の攻撃・・・わざとだろ?」
そう冷たく言い放った悠斗に、
レグルスは『ニヤっ』と笑みを浮かべると、
ゆっくりと立ち上がりながら言った。
「な~んだ・・・。
はっはっはっ・・・わかっていたのか?」
「あぁ・・・。
よくあるテンプレじゃないか?」
「・・・テンプレ?
ふむ・・・よくわからんが、まぁ~いいだろう」
顔が半分消失しながらもそう言ってのけたレグルスは、
身体に神力を纏わせると一瞬にして豆腐が再生し、
何事もなかったかのように口を開いた。
「・・・さぁ、この俺を葬るのだろ?
この身体はリヴォルトの身体だ・・・。
魂が消滅したからと言って、お前に殺れるのか?」
レグルスの言葉に一瞬悠斗の顔が引き攣ったが、
腰を落とすと抜刀術の構えを取って見せた・・・。
「・・・なるほど。
お前の居る星の人族とは情け容赦ない者達ばかりだと見えるな?
まぁ・・・。
俺はこの肉体を借りているに過ぎないからな?
俺自身例え傷つこうが何という事はない・・・」
『フフン』と鼻で笑って見せたレグルスは、
肩を竦め『やれやれ』と言ったポーズを見せた瞬間、
ロングソードを抜きながら悠斗を襲った・・・。
「死ねぇぇぇっ!」
『はぁぁぁっ!』と・・・。
悠斗もまた襲われた瞬間抜刀すると、
『キィィィィンっ!』と金属音を響かせ刃を激突させた。
『ギチっ!ギギィィっ・・・ギチっ!』
刃同士が交差し鈍い金属音を響かせる中、
『ブーブーっ!』と・・・。
悠斗の視界に映し出された警告文と共に音が鳴り響くと、
悠斗は『チっ!』と舌打ちをした・・・。
(・・・少し休めたからと言って、
あれくらいじゃどうにもならないか・・・。
け、警告
だけど・・・このまま負けるわけにはっ!)
『ギチっ!』と、歯を食い縛った悠斗は、
薄ら笑いを浮かべるレグルスに言った・・・。
「・・・自分自身は安全圏で・・・楽しいのか?」
「・・・な、何だと?」
「レグルス・・・。
お前はこの星の創造神なんだろっ!?
ヲグナ達から聞いたぞ・・・。
お前はこの星の命を育む者達を愛している神だと・・・。
そ、それなのに・・・一体どうしてっ!?」
悠斗の問いかけにレグルスは『フっ』と笑みを見せると、
『別に大した事じゃない・・・』と口を開き続けた・・・。
「・・・お前は知っているか?
『異形の者』と言う存在の事を・・・」
※ 挿入歌 【Shadow of the Hunter】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/JFWv65JeHL68VphX2Ps6Yy?is_from_share=1
「い、異形?」
「あぁ・・・。
俺はそいつらに出会い・・・真実を知った。
そ、そして・・・。
それと同時に・・・この世には抗えぬ者達が居るのだと言う・・・。
くっ、屈辱をなっ!」
「し、真実?屈辱っ!?
レグルス・・・お前、一体何の話をしているんだよっ!?」
そう問いかけた瞬間だった・・・。
レグルスは『誰が貴様に教えるかっ!』と声を荒げながら、
ロングソードに込められた力を抜くと、
バランスを崩した悠斗の腹に蹴りを放った・・・。
『し、しまったっ!?』と・・・。
声を挙げたのも束の間・・・。
『ドカっ!』と強烈な蹴りを入れられた悠斗は、
『うぐっ』と呻き声を挙げつつ『ヒュンっ!』と吹き飛ばされた・・・。
『クっ!こんな所でっ!』と、
吹き飛ばされながらも空たわ捻った悠斗は、
『ズザザザザァァァっ!』と地面を滑ると、
顔を引き攣らせているレグルスは声を荒げた。
「・・・真実を知った俺は誓った。
この宇宙に存在する神々をいずれ粛正する事をっ!
その一歩として・・・。
まずはこの星の人族を全て滅ぼし、
俺自身が一から・・・強者達を創造する事をっ!」
「・・・今、居る者達を滅ぼし、
お前が一から・・・強者を創り出す?」
「あぁ~そうだっ!
その為には・・・お前達、神の使途共は邪魔なんだよっ!
だから・・・とっとと死んでくれっ!
異形の者達と張り合えるだけの者を創り出す為にはっ!
お前達は邪魔なんだぁぁぁぁっ!」
そう叫びながら悠斗に迫ったレグルスに、
悠斗は『ふざけるなっ!』と声を荒げながら激しく打ち合った。
『シュっ!ザザっ!ヒュンっ!フォンっ!ガキンっ!』
互いに攻撃を紙一重で躱し、激しい攻防が繰り広げられた。
レグルスの拳が悠斗の顔面を捉えつつも、
怯む事無く悠斗は蹴りで応戦し、
まさに激しい攻撃が続けられていた・・・。
そんな中レグルスは、打ちのめす事が出来ずに居る事に、
腸が煮えくり返るように感情の中に居た・・・。
(な、何故だっ!?
何故こいつは倒れないっ!?
何なんだ・・・この人族はっ!?
どうしてただのヒデと族風情がこうもっ!?)
驚きの中に居るレグルスは一旦後方に跳び退くと、
『ハァァ~』と大きく息を吐きながら汗を滲ませていた・・・。
悠斗はレグルスの行動とその表情から困惑している事を察すると、
『ふぅ~』と呼吸を整え『カチン』と納刀した。
レグルスはそんな悠斗の行動に怪訝な表情を浮かべた時、
悠斗は腰を落とすと抜刀術の構えを取った・・・。
静かにじっと悠斗はレグルスを見据える中、
視界には警告音とと共に警告文が表示され続けていたが、
悠斗は『・・・警告音と警告文をカット』と告げた。
悠斗の声に全てがカットされた時、
最期に表示されていた警告文を思い出していた・・・。
『オーバーヒートによる強制停止まで残り1分』
そんな文言をもい出しながらも、
悠斗は静かにレグルスを見据えていた・・・。
※ BGM 【緋色の信念】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/145Bhji16Dpow8AiRPZTsn?is_from_share=1
(・・・例えぶっ壊れようが構わない。
その時は生身で戦うまでだ。
それに・・・。
ヤツはあぁ言ったけど、俺はまだリヴォルトの魂が残っている気がする。
だから・・・俺はそれに賭けるっ!)
そう意思を固めた悠斗は腰を落とし抜刀術の態勢を取りながら、
静かにこう言った・・・。
『・・・装着者権限。
オーバーヒートによる強制停止を解除』
悠斗のその声に『ピピっ!』と擬体の中で音が鳴ると、
その緋色に染めた瞳を妖しく揺らめかせた・・・。
すると悠斗を見ていたレグルスは険しい表情をしながら言った。
「・・・何を考えているかは知らんが、
所詮はただの人族・・・。
神が選ぼうが特異点だろうが・・・。
ユウト?
お前がただの人族である事に・・・変わりはない。
神に抗う事がどれだけ愚かな事なのか、
その身を以て・・・刻めっ!
行くぞっ!ユウトっ!」
そう告げたレグルスは『はぁぁぁぁっ!』と、
身体から凄まじい神力を放出すると、
その双眼を黄金に染めた・・・。
そして悠斗はじっと見据えたまま『グっ』と、
体重を前方に傾けた瞬間、互いに駆け出した・・・。
「ユウトォォォォっ!
その身を以て神の神罰を受けよぉぉぉぉっ!」
「・・・はぁぁぁぁっ!」
互いに駆け出し衝突する寸前だった・・・。
悠斗の脳裏に『赤い華』が一輪静かに揺れ、
その隣には微笑みを浮かべる女性の姿が浮かんだ・・・。
『・・・そういう事か?」
その瞬間、悠斗は『コォォォォっ!』と呼吸音を変えると、
『バチィィィっ!』とその身体に『白い雷』を纏った。
そんな悠斗の変化に驚きつつも、
レグルスは『そんなモノなどぉぉぉっ!』と、
声を張り上げながら刃を悠斗の脳天目掛け振り下ろした。
『ブオンっ!もらったぁぁぁぁっ!』
そう声を挙げ振り下ろされた刃は悠斗の脳天を直撃し、
真っ二つに切り裂くと、刃は止まる事もせずそのまま、
『ドガっ!』と地面に叩きつけられ、
そのあまりの衝撃にレグルスの両手は痛みが走るほど痺れた。
『ぐわっ!』と、その痛みから顏を激しく歪め声を挙げた時、
レグルスの背中に『ゾクっ!』と悪寒が走った・・・。
「なっ、何だこの感覚はっ!?」
そう感じつつ真っ二つに切り裂かれた悠斗へと視線を上げた時、
レグルスは『・・・な、何だコレは?』と困惑の声を挙げた。
レグルスの視線の先にあったのは、
人の形をした白い『残光』だけが残っており、
その残光は頭部から真っすぐ切り裂かれた形になっていた。
「・・・こ、これは何だ?
ユ、ユウトじゃ・・・ない?
はっ!?
な、ならヤツはっ!?」
レグルスは未だ痺れる手で、大地に叩きつけられた剣を取ろうとしたが、
上手く握れず慌てつつも振り返った・・・。
『ど、どこだ?』と・・・。
そう声を挙げた時だった・・・。
突然『何処を見ているんだよ?』と悠斗の声が何故か背後から聴こえ、
顔を引き攣らせながらもゆっくりと声がした方へと向き直った。
するとそこには、真っ二つに切り裂かれた白い残光のすぐ後ろに、
悠斗がじっとレグルスを見据える姿があったのだった・・・。
「・・・い、いつから・・・そ、そこに?」
困惑を極めたのか、レグルスが譫言のように言った時、
悠斗は真っ直ぐと見据えながら『最初から此処に居た』と告げた。
「・・・バ、バカな・・・?
た、確かに・・・て、手応えが・・・。
そ、それにそ、その・・・け、気配の・・・無さは?」
「・・・何言ってんだ?」
悠斗はレグルスの言葉の意味が分からず首を傾げると、
顔を『ヒクっ!』と盛大に引き攣らせたレグルスは、
『ズサッ』と後退しながらこう言った。
「・・・こ、こんな事が?
こ、これじゃ~・・・ま、まるで・・・い、異形の者と同じ・・・」
そんなに譫言がレグルスの口から零れた時、
悠斗は『スゥ~』と・・・。
無言のまま身構え、再び『バチィィィっ!』と、
一瞬白く発光すると再びその姿を消した・・・。
一瞬、レグルスの鼻が焦げ臭い匂いを嗅ぎ取った瞬間、
突然背後から『ドスっ!』と言う激しい衝撃を感じると、
そのまま地面に『ドサっ』と倒れ、意識を消失したのだった・・・。
「ふぅ~・・・何とかなったけど、
でも・・・」
そう呟きつつ地面に倒れたレグルスを見ると、
悠斗は険しい表情を浮かべた。
「・・・異形と同じって・・・何?」
そう呟きながら首を捻ると、
悠斗はすぐに敵が居る方角へと向かったユウナギに念話を送った。
だが、どう言う訳か・・・。
ユウナギと連絡が取れず悠斗は再び険しい表情を浮かべると、
今度はオーダーに念話を送った。
{オーダー・・・聴こえるっ!?}
突然念話が入ったオーダーは慌てて念話を送り返すと、
悠斗から『すぐに俺が居る場所へ来てくれ』と返答があった。
念の為、森の中に隠れている住人達を一ヶ所に集め、
聖域を創り出すと、その中から出ないようにと告げた。
オーダーは森の外へと駆け出すと『バサっ!』と4枚の翼を広げ、
空中に舞い上がった瞬間『あっ』と声を挙げた。
「・・・そ、そう言えば私・・・女神として覚醒したんだった」
苦々しい表情でそう言ったオーダーは、
双眼を閉じ悠斗が居る場所を確認すると、
一瞬にして瞬間移動した。
突然オーダーが悠斗の目の前に姿を現した時、
何事もなかったかのように悠斗は言った。
「・・・オーダー?
念の為・・・こいつを確保しておいてくれる?
もし、目覚めた時・・・。
レグルスだったらもう一度殴り倒して気絶させておいてくれないかな?」
取り乱すでもなく、驚くでもなく・・・。
普通にそう話す悠斗にオーダーは呆気に取られ、
『わ、わかったわ』と承諾すると、
悠斗は急ぎ駆け出したのだった・・・。
だが、その時・・・。
『ブスプス』と関節部から煙を上げ、
焦げ臭い匂いを放ちながら駆け出した悠斗に、
オーダーは声を張り上げた。
「ゆ、悠斗君っ!?
あ、貴方の擬体がっ!?」
そう言ったの束の間・・・。
何を勘違いしたのか、悠斗は走りながらも片手を上げ振っていた。
そんな悠斗の後姿を見たオーダーは、
顔を引き攣らせながら呟いた・・・。
「・・・そ、その擬体・・・本当に大丈夫なの?」
そう呟く中・・・。
『ズシャァァァっ!』と天使の1人を斬り裂いたユウナギは、
『はぁ、はぁ、はぁ』と荒い息を挙げていたのだった・・・。
「・・・さ、流石に・・・この数はヤベーな?
斬っても斬ってもキリがねーぜ・・・」
ED曲 【太陽と月の刻】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/XuDv1BqTrmVrk7AP7cXziZ?is_from_share=1
ってな事で・・・。
今回はこんなお話となりました・・・。
『異形の者』の話が出ましたね~w
今後の展開やユウナギの本編との繋がりなど、
楽しんでいただけたらとw
ってか・・・まじで前歯がヤバい。
最悪、予約は来週の連休明けに・・・><
緋色には連休なんてないのにぃぃぃっ!
・・・やれやれ。
ってなことで、緋色火花でした。




