第18話 約束
お疲れ様です。
休んだ分、仕事が詰まり過ぎて・・・orz
いつもよりハードだっつーのっ!
てか・・・クライアントには関係ないんだけどね><
なるべく早くアップ出来るように頑張りますっ!
それでは、第18話をお楽しみ下さい。
OP曲 【光と闇の狭間で】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/HKF9mvomaZAsGaxTBnPD5d?is_from_share=1
※ BGM 【Regulus's Theme】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/JuBeUA6LDEV2WqiNAHCK76?is_from_share=1
『や、殺るしかないのか?』
苦悶の表情でそう言った悠斗はゆっくりと立ち上がると、
空に向かって声を挙げた・・・。
「レグルスっ!聞こえるかぁぁぁっ!」
張り上げられた悠斗の声に暫く沈黙が続いた後、
『何か用か?』とレグルスから声が挙がった・・・。
「・・・どうしてリヴォルトを強制的に従わせるんだっ!?
こいつはお前の仲間じゃないのかっ!?」
そう苛立った声を挙げた悠斗にレグルスは突然笑い始めた・・・。
『フフフフフっ・・・ハハハハハハっ・・・。
な、仲間・・・?
誰が?』
レグルスの帰って来た言葉に悠斗は唖然とし、
その視線をリヴォルトへと向けると、
悠斗はリヴォルトに向けて口を開いた・・・。
「・・・聞いたか、リヴォルト?」
「・・・・・」
「・・・お前、本当は悪いヤツじゃないだろ?
お前が心酔していた創造神ってのはこう言うヤツなんだ・・・。
リヴォルト・・・聴こえているんだろ?
目を覚ませ・・・。
あんなヤツに惑わされるなっ!」
悠斗は悔しげな顔を見せながらリヴォルトにそう訴えた時、
レグルスの嘲笑う声が響いた・・・。
『アァ~ハッハッハっ!
バカめっ!
俺はこの星の創造神だぞ?
たかが人族如きがおの俺に逆らえる訳がないだろうっ!
神を・・・。
このレグルスを舐めるなっ!
リヴォルト・・・。
早くその男を殺せっ!』
レグルスがそう言った瞬間・・・。
『ブォーン』とリヴォルトの双眼が赤く光り、
『クックックっ』と不気味な笑みを浮かべながら、
手に持っていたロングソードを構えた・・・。
『くそっ!やはりダメなのかっ!?』と・・・。
悠斗が悔しさを滲ませながら黒鞘の刀の柄に手を添えた時、
気配も音もなくリヴォルトは悠斗の眼前から姿を消した。
「き、消えたっ!?」
油断していた訳ではない・・・。
リヴォルトの実力を既に把握していた悠斗にとっては、
驚愕に値する動きだった・・・。
悠斗は咄嗟に重心を落とし構えると、
剣の結界を張った・・・。
(・・・俺の結界に一歩でも踏み込めば、
リヴォルトの居場所はすぐにわかる・・・。
だからその時に・・・)
そう考えていた時だった・・・。
一瞬悠斗の剣の結界に侵入者を感じた悠斗が反応し、
抜刀した瞬間・・・。
背後から『何処を見ている?』と、
リヴォルトとは思えない程の低い声が聴こえた。
『チっ!』と咄嗟に反応し刀で薙いで見せたが、
既にリヴォルトの姿はそこにはなく、
再び悠斗の背後から声が聴こえた・・・。
「・・・死ね」
『ズシャっ!』
背後から斬られた悠斗は『うぐっ』と声を漏らすも、
すぐに身体を捻りその場から離脱し構えた・・・。
『ズキン』と、リヴォルトに斬られた背中に痛みが走り、
悠斗が苦悶の表情を見せた時、
再び空からレグルスの声が響いた・・・。
『・・・上位神に飼われた犬風情が、
この創造神・レグルスに抗えると思ったのか?
所詮は人族・・・。
どんなに強かろうと、この俺を倒す事など出来んのだっ!
それにリヴォルト程度の男・・・。
いくらでも俺の力を使えば量産出来る。
惜しくも・・・なんともない・・・クックックっ』
創造神・レグルスがそう言った瞬間だった・・・。
突然この夜空が赤く染まり始めた・・・。
『・・・な、何だ?
空が突然赤く?』
その光景にレグルスの戸惑う声が響いた時、
リヴォルトの目を通して見ていたレグルスが驚きの声を挙げた。
『・・・き、貴様・・・な、何だ・・・その赤い力は?』
驚き戸惑うレグルスの声が響く中、
悠斗の身体からは『真紅の鬼の気』がゆらゆらと立ち昇っていた。
(・・・こ、こんなヤツが・・・神?
守るべき者達を平気で犠牲にする・・・。
そんなヤツが・・・神?
・・・ふざけるな)
悠斗はレグルスの声を聞きながら双眼を閉じると、
精神世界に再び侵入した・・・。
※ BGM 【絶・真紅之門 α】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/TahcZEmyABdLvLbVTZkmqv?is_from_share=1
そして眼前に建つ『絶・真紅之門』を見上げると、
悠斗は『ギチっ!』と奥歯を噛み締めた・・・。
「・・・今のリヴォルトの強さはある程度把握出来た。
だから斬る事に関しては問題ない。
あいつ自身の癖自体は、数度手合わせをした時点で把握済みだ。
問題は・・・。
リヴォルトの身体がレグルスの力に悲鳴を上げているって事だ。
あのまま戦い続けたら、
俺が何もしなくても、あいつの身体は・・・」
『クっ!』と、呻いた悠斗は決意を固めると、
門の扉に向かって手を伸ばしたが、
触れる直前にその腕を止め、苦悶の表情を浮かべた。
「リヴォルトは悪いヤツじゃない。
今みたいにレグルスに操られているだけだ。
必ず助ける・・・。
だけど問題はこの擬体とベガが打った黒鞘の刀だ。
擬体そのものもオーバーヒート寸前。
レグルスの介入したと同時に擬体を休ませる事が出来た。
だからまだ動けるだろうけど、
いつオーバーヒートするかは分からない。
本気でこの『絶・真紅之門』の力を使ったら、
どこまで持つかどうか・・・」
悠斗はそう不安を口にしながらも、
固く口を結んだ・・・。
そして眉間に力を入れた瞬間、
決意を新たに『・・・やるしかない』と口にしたのだった。
そして門に向かって一度止めた腕を伸ばすと、
『リヴォルトを助けるぞっ!』と言いながら扉に触れた。
『ギギィィィっ!』
木製の両開きの扉がきしむ音を響かせながら開かれた。
そしてその門の中からは高濃度の赤い霧が一気に流れ込み、
悠斗の姿を隠したのだった・・・。
『ズシャっ!』と力強く悠斗が門の中へと入った瞬間・・・。
~ 現実世界 ~
『カっ!』と悠斗の双眼が見開いた。
『ジロリ』と睨みつけた視線の先には、
汗をポタポタと落とすリヴォルトが立っており、
彼の生身の身体がそう長くは持たない事をしらせていた・・・。
すると再び夜空からレグルスの声が響きわたった・・・。
『・・・覚悟は出来たようだな?』
その声に悠斗は『フっ無と笑みを浮かべると、
『バシュっ!』と真紅の鬼の気を放出しながら言った。
「・・・さぁ、いこうか?」
そう言った悠斗は重心を落とし、
腰に装備されている黒鞘の柄に手を添えた・・・。
『無駄な事を・・・』
そんなレグルスの声が聴こえたが、
悠斗はリヴォルトの動きに集中していた・・・。
(・・・あいつの動きには癖がある。
こちらが仕掛け躱す時、一度右側へ移動しながら反撃してくる。
だから・・・)
そう心の中で呟いた悠斗は一気に駆け出した。
だが、悠斗が駆け出した瞬間、
リヴォルトもまた駆け出し、悠斗の目論見は外れた。
『チっ!』と舌打ちした悠斗だったが、
すぐに対処し抜刀した。
『ギィィィンっ!』と・・・。
両者の刀が打ち合い『ギチギチ』と音を立てて鍔迫り合いをした。
「うおぉぉぉぉぉぉっ!
お前如きのこの俺がぁぁぁぁっ!」
互いの息が触れ合うほど顔を近付け合ったリヴォルトがそう声を挙げると、
その左目から『ツー』っと、血が流れ始めた。
(・・・チっ!
やっぱりリヴォルトの身体は限界にっ!?)
悠斗はリヴォルトの身体を気遣うあまり、
一瞬隙が生まれた・・・。
『し、しまったっ!?』と、自らの油断に気付いた瞬間、
『ドカっ!』と悠斗の腹に強い衝撃が走ったのだった。
『うぐっ!』と苦痛の声を挙げ視線を落とした時、
そこにはリヴォルトの放たれた足が悠斗の腹にめり込んでいた。
呻きつつも悠斗が顔を上げた瞬間、
血の涙を流したままリヴォルトは剣を大きく振りかぶりながら言った。
「・・・死ねよぉぉぉっ!」
そう声を張り上げながら剣を振り降ろされたその瞬間、
悠斗は苦痛に顔を歪めながらも声を挙げた。
「舐めるなっ!」
悠斗の頭上に向かって真っすぐ剣を振り降ろされた時、
悠斗の真紅の瞳が『ギラっ!』と光った。
『ブォンっ!』
『シュパっ!』
『っ!?』
リヴォルトの一撃が完全に決まったと思われた瞬間、
悠斗の姿が一瞬にして消えた・・・。
※ BGM 【鬼華散華・弐】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/9Wn2FnmpnJwQtSXyTBwEvo?is_from_share=1
そして真紅の鬼の気がまるで花びらのように舞い散る中、
何処からともなく悠斗の声が響いた。
『・・・鬼華散華・幻惑』
月明りに照らされた真紅の花びらが舞い落ちる中、
リヴォルトは必死の形相で悠斗の姿を探した。
そして『ジャリっ』と足を音を響かせた時、
悠斗は姿を追ったリヴォルトの双眼は『カっ!』と見開らかれた。
両者の戦いを傍観していた天使達は、
リヴォルトの視線を追うようにゆっくりと振り返ったのだった。
「な、何故・・・どうして・・・そんな所に?」
恐れからか・・・。
声を震わせながら残った天使達の1人がそう声を挙げた時、
ゆら~っと、悠斗の真紅の瞳の光りを波立たせていた・・・。
『シュっ!』と・・・。
赤い光りを纏った線がその天使の首を薙いだ時、
『あ、あれ?』と声を挙げたまま、その首は『ボトっ』と地面に落ちた。
「・・・お、俺・・・き、斬られ・・・た?」
落ちた頭部の瞳が真紅の瞳を捉えた時、
『ブッシャァァァっ!』と立ったままで居た、
その身体の首から鮮血が吹き出した。
それと同時に落ちた頭部の男は絶命するのを見届ける暇もなく、
『シュっ!』と姿を消し、再び真紅の花びらが舞い散った。
『シュパシュパシュパシュパァァァァっ!』
『ズザァァァっ!』
残った天使達の間を真紅の花びらが舞い散りながら通り過ぎると、
土煙を巻上げながら悠斗は刀を振り抜いたままの姿勢で止まった。
『・・・鬼華散華・催華紅雨』
そう静寂の中に包まれた中、
呟いた瞬間・・・。
『ブッシャァァァァっ!』
残った全ての天使達の首が飛び、
その吹き出した鮮血が紅雨のように地面に音を立て降り注いだ。
悠斗は鮮血をその身に浴びながらも、
静かに立ち上がり『チャキっ』と刀の切っ先をリヴォルトに向けた。
「・・・きっ、貴様ぁぁぁぁっ!
よくも・・・よくもこの俺の『駒』をぉぉぉぉっ!」
そう怒声を挙げたリヴォルトに悠斗の双眼を細めた。
(・・・駒?
さっきまであいつは『仲間や部下』って言ってたよな?
って事は、やっぱりそう言う事か?)
リヴォルトの発言に疑問を持ち、そう考えた悠斗は静かに納刀し、
身構え抜刀術の態勢となった瞬間・・・。
突然『ガクっ』と膝から崩れ、
地面に両手を着き『はぁ、はぁ』と息を荒げた・・・。
(きゅ、急に・・・。
急に一体どうしてっ!?
ち、力が・・・全身から力が抜けて・・・?)
悠斗は気付かなかった・・・。
『絶・真紅之門』を全開で使った事により、
ただでさえ、オーバーヒート寸前だった擬体が悲鳴を上げ、
悠斗の視界に真っ赤な警告文を表示していた事に・・・。
(し、しまった・・・。
集中し過ぎて・・・気付かなかった・・・。
慣れないこの力の制御と擬体の危うさを知っていて、
お、俺は・・・)
そう後悔を心の中で呟きながら、
悠斗は地面の土を強く掻き冷却の為の汗が『ポタポタ』と地面に落ちた。
そんな状態の悠斗にリヴォルトは、
笑みを浮かべながら足を踏み出したのだった。
~ 時空洞内 ~
『タッタッタッタッタっ!』
※ BGM 【迷子中】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/Ui12xBYhQdW5PRui1J6gq5?is_from_share=1
ユウナギは嫌な汗を浮かべながらも時空洞内を今地に彷徨っていた。
「だぁぁぁぁぁぁぁっ!
・・・い、一体此処はどこなんだよっ!?
まじで・・・迷ったぁぁぁぁっ!
つーか・・・。
ち、地図とかねーのかよっ!?
案内板とは普通どこのショッピングモールとかにもあんだろうがよっ!?
不親切かっ!?
時空洞の店長ーっ!
出て来やがぇぇぇっ!」
『はぁはぁ』と息を荒げ足を止めたユウナギは、
浮かんだ額の汗を袖で拭いながらひと息ついた・・・。
「ったくよ・・・。
卑弥呼のヤツ・・・どうして迷わずに来れるんだよ?
ってか、いつになったら・・・」
ユウナギはそう愚痴を言いながらマジックボックスを開き、
その中からボトルを取り出すと、一気に口の中に流し込んだ。
そして『プハァァァっ!』と安堵の息を零した時、
視線を落としたその先に対して『あれ?』と言葉を零した。
「・・・ここだけどうして緑色に光って?」
そう言いながらユウナギは再びボトルに口を付けながら、
道の両端で淡く光る緑色の光りを追った。
「・・・前から光ってたか?」
そう疑問を口にしながら歩みを進めた時、
その道の両端で光る緑色の光が少し先で灯ったのだった・・・。
ユウナギは再び足を止め首を傾げると、
『まさか?』と眉間に皺を寄せた。
(もしかしてこの緑色の光は、
俺が行きたい場所を示しているんじゃ?
もし、そうなら・・・。
卑弥呼が道に迷わないのも納得できる・・・が?)
ユウナギはそう考えながらボトルを収納すると、
『一丁、試してみますかっ!』と笑みを浮かべ駆け出した。
そして再び駆け出したユウナギは、
未知の両端で光る緑色のの案内に従い追って行った。
そしてとある場所に辿り着いた場所は行き止まりで、
その事実にユウナギが苛立ちを露にした。
『だぁぁぁぁぁぁっ!?
ま、まじで一体何なんだよっ!?
ゴラァァァァっ!
卑弥呼ぉぉぉぉぉぉっ!
この筋肉ゴリラババァァァァァっ!?
てめーっ!最初に説明しとけよぉぉぉぉっ!?』
そう怒りを露にしながら、行き止まりとなった壁に拳をぶつけた時、
突然その壁が緑色の長方形に光った。
『・・・はぁ?』と・・・。
ユウナギが顔を引き攣らせた時、
『シュルシュルシュルっ!』と黒い穴が開くと、
ユウナギは『こ、今度こそ、間違いないんだろうな?』と、
不安げにそう言いながら顔を出したのだった。
するとそこには見慣れない場所ではあったが、
微かに香る焦げ臭い匂いに、
ユウナギは『やっとかよ?』と言いながら外へと出た。
ユウナギが出た場所は小高い崖の上だったが、
そこから見えた光景にユウナギは目を細めた・・・。
「・・・やっぱ俺の嫌な予感ってのは当たったな~?
ってかよ?
アレって・・・悠斗じゃねーのか?」
そう言いな゛からユウナギはスキルを使用し、
少し離れた場所に居る悠斗の姿を捉えた・・・。
「あ、あいつ・・・な、何やってんだよっ!?」
ユウナギが目にしたのは、
『鬼華散華・催華紅雨』を使用し、納刀した瞬間だつた・・・。
突然崩れ落ちた悠斗の姿にユウナギは眉間に皺を強く寄せた。
「ったくよ・・・。
あいつは一体何やってんだよっ!?」
そう声を荒げながら悠斗が居る場所へと駆け出しながら、
ユウナギの口からは悠斗に対しての愚痴が零れていた。
「あの様子じゃ~悠斗の擬体。
かなりヤベーんじゃねーか~?
ったくよ~・・・。
あいつは昔っから、そういうところがあるんだよな~?」
そう走りながら言った自分の言葉に、
ユウナギは『えっ?俺は一体何を言って?』と、
自分の言った言葉に首を傾げながらも悠斗の居る場所へと向かったのだった。
そして擬体がオーバーヒートし、崩れ落ちた悠斗は・・・。
『ズサッ、ズサっ』と・・・。
薄気味悪い笑みを浮かべながら、
跪いた悠斗に向かってリヴォルトは歩みを進めていた。
※ BGM 【Regulus's Theme】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/JuBeUA6LDEV2WqiNAHCK76?is_from_share=1
「・・・お前には色々と驚かせられたが、
その様子ではもう戦えないだろ?
殺してやるよ・・・。
ズタズタに斬り刻んで・・・。
お前を寄越した上位神に見せつけてやるぜ・・・。
クックックっ・・・。
あのヲグナがどんな顔をするか・・・楽しみだな~?
アァ~ハッハッハっ!」
そう高笑いをキメるリヴォルに悠斗は『ギチギチ』と、
歯を食い縛りながらも考えていた。
(・・・やっぱりあの笑い方と言い、
ヲグナの事を知っているあいつは・・・レグルスだよな?
つ、つまり・・・。
今のあいつはただ操られているだけって事か?
な、なら・・・。
リヴォルトの意識自体を断てば、ま、まだ・・・?
だけど・・・どうする?
この擬体は・・・。
離脱・・・するか?
だけど離脱したところで、今のあいつに勝てる見込みが・・・)
地面を見つめたままそう考えて居た時・・・。
『ジャリっ!』と音を立て止まったリヴォルトは、
崩れ落ちた悠斗の眼前に居た。
そして『ニヤ~』っと・・・。
血の涙を流したまま笑みを浮かべると、
ゆっくりと剣を剣を振りかぶった・・・。
「手を焼かせてくれる・・・。
正直、此処まで手こずるとは思ってもみなかったが、
これで貴様も終わりだ・・・。
まだこの身体には働いてもらわないといけない。
女神をぶち殺す必要があるからだ。
まぁ~相打ち程度ならば儲けモノだ・・・。
こいつの変わりはいくらでも居るんだからな~?」
そう言いながらリヴォルトが『死ねぇぇぇっ!』と、
絶叫しながら剣を振り降ろそうとした時だった・・・。
突然『ガチっ!』とリヴォルトの身体か固まり、
動かなくなったのだった・・・。
「ど、どうしたっ!?
どうして・・・かっ、身体がっ!?
一体・・・一体どうなっているんだっ!?」
困惑しながらも必死に身体を動かそうとしている時、
血の涙を流しているリヴォルトが口を開いた。
「・・・や、殺せるかよ」
「・・・な、何っ!?」
「こ、こいつを・・・。
ユウトを・・・殺させて・・・た、たまる・・・か・・・」
悠斗の眼前で突然1人で押し問答し始めたリヴォルトに、
悠斗は一瞬唖然とした・・・。
だがすぐにリヴォルトの状態に気付いた時、
悠斗は『リヴォルト?』と声を挙げた。
『ギロっ!』とリヴォルトの鋭い眼差しが向けられるも、
すぐに薄く笑みを浮かべながら口を開いた。
「ま、待ってろ・・・。
お、俺が・・・この俺が・・・必ず止めて・・・」
『ポタポタ』と零れ落ちる汗と血が地面を濡らし始めた時、
悠斗は『無茶するなっ!』と声を荒げた。
「バ、バカヤロウ・・・。
お、お前とけ・・・決着つけるの・・・は・・・。
こ、このお、俺だ・・・。
誰にも・・・じゃ、邪魔は・・・」
必死で抵抗を試みるリヴォルトが薄く笑みを浮かべた時、
『ぐおぉぉぉぉっ!』と声を張り上げたリヴォルトは声を挙げた。
「たかが虫ケラの分際でっ!
この俺にっ!
創造神・レグルスに歯向かうのかぁぁぁっ!」
そう声を張り上げたのと同時に、
リヴォルトの身体から凄まじいまでの神力が吹き出した。
「・・・だ、黙って大人しくしていろっ!?
じゃないと・・・。
この神力で人族の生身の身体は消滅してしまうぞっ!
いいのか・・・このまま死んで?
貴様にはまだ・・・やりたい事があるのだろうっ!?
この宇宙に生きる強者達と戦う事が、貴様の望みなのだろうがぁぁぁっ!?
いい加減にっ!
おとなしくしろぉぉぉぉっ!」
そう怒声を挙げたと同時にリヴォルトの身体からは、
再びすさまじいまでの神力が放出された。
そしてそれと同時にリヴォルトからは『ぐわぁぁぁっ!』と言う、
苦悶に満ちた絶叫が響き渡った・・・。
『ゼェ、ゼェ、ゼェ』と・・・。
荒々しく呼吸するリヴォルトが顔を上げると、
『ニヤ~』と笑みを浮かべながら悠斗に口を開いた。
「・・・やっと大人しくなったよ。
人族風情が・・・。
虫ケラの如き弱き者がこの俺に・・・。
創造神・レグルス様に逆らうからだぁぁぁっ!」
「レ、レグルス・・・お、お前・・・」
怒りを露にしながらそう言った悠斗に、
リヴォルトの身体を乗っ取ったレグルスは言った。
「さぁ~ユウト。
もう邪魔する者は誰も居なくなった・・・。
終わりだ・・・。
ヲグナにお前の死体を晒して、
このレグルスこそが神に相応しいと知らしめてやるっ!」
そう言い放ったレグルスは勢いよく剣を振り上げ、
『終わりだぁぁぁっ!』と・・・。
狂気めいた表情と絶叫を響かせながら剣を振り降ろしたその瞬間・・・。
突然崩れ落ちた悠斗とリヴォルトの前に、
『トンっ!』と1本のナイフが突き刺さった・・・。
そのナイフを見たリヴォルトの顔が激しく引き攣ると、
放たれた方角を向きながら声を荒げた。
『今度は誰だぁぁぁぁっ!?
この俺の・・・。
レグルスの邪魔をスするヤツはぁぁぁぁぁっ!?』
※ BGM 【The Theme of Yunagi β】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/Mg26p1oLwoYp9HGZcHavEo?is_from_share=1
そう顔を歪めながら怒声を発したリヴォルトの声に、
『ふざけんじゃねーぜ?』と冷静な声が返って来た。
リヴォルトは高い大きな木の枝に立つ、
黒いコートり男を見た瞬間、
『ギチギチギチっ!』と怒りに歯を食い縛った・・・。
すると大きな木の枝に立つ黒いコートを着た男は言った。
「てめーが何処の誰か知らねーがな?
さっきから好き勝手言ってんじゃねーぜ?
それとなぁ~?
・・・よぉ~悠斗?
てめー・・・まさかとは思うが~・・・負けてんのか?」
『ニヤっ』と不敵な笑みを浮かべそう言ったユウナギに、
悠斗は動かないままの擬体を無理矢理動かしながら言った。
「・・・ユ、ユウナギ・・・さん?
って言うか・・・。
まっ、負けて・・・ないし・・・」
「ほう?そんなザマでか?」
「こ、これは・・・ちょっと・・・。
ト、トイレ・・・きゅ、休憩・・・的な?」
「・・・んな訳ねーだろっ!?
そんな態勢でトイレ休憩って、一体どんなスタイルなんだよっ!?
むしろ・・・それでやってるヤツを見てみてーよっ!」
悠斗の誤魔化しに鋭いツッコミで返すユウナギに、
悠斗は『あはは』と笑ったのだった・・・。
そして各関節部から煙の筋を立ち昇らせ、
『ギギっ、ガガっ』と異音を伴いながらも何とか立ち上がった。
そんな悠斗にユウナギは何処か『ホっ』としながらも、
まるで挑発するかのようにこう言った。
『・・・これで終わりじゃねーんだよな~?
なぁ~、悠斗?
まだ・・・やれんだろ?』
そう口ではそう挑発しながらも、
ユウナギの瞳は悠斗を信頼していた・・・。
そんなユウナギの気持ちを察したのか、
悠斗は各関節が悲鳴を上げながらも笑みを浮かべ返答した。
「・・・全然余裕だしっ!
ここからが・・・本気って言うか?
今までは園児達のお遊戯って言うか?」
「何でだよっ!?
園児達が血みどろの戦いなんかするかっつーのっ!
ってかっ!
そんな園児達が居たら世の中真っ暗闇だっつーのっ!
お前の言い訳はいつもいつも謎過ぎるっつーんだよっ!』
そのユウナギらしい鋭いツッコミに、
悠斗は『ははっ』と笑った時、
顔を盛大に引き攣らせていたリヴォルト・・・。
いや、レグルスは怒りを露にしながら吠えた。
「・・・貴様らいい加減にしろぉぉぉっ!?
この星はレグルスのモノだっ!
貴様達害虫が勝手に話すなぁぁぁぁっ!」
そう怒声を挙げながら悠斗に向かって剣を構えたレグルスは、
『どのみちその身体では戦えまい?』と余裕を取り戻すと、
『シュっ』と音を立て姿を消した・・・。
その様子にユウナギは眉間に皺を寄せ、
心の中で『流石は神、中々なモノだな?』とそう感想を呟いた時、
悠斗は静かに双眼を閉じると精神世界に侵入した。
眼前に建つ『絶・真紅之門』を越えるとその歩みを進め、
高濃度の赤い霧が悠斗を包み込む中歩みを進めた。
右側にはとても大きく豪華な『深紅之門』を横目に道を外れると、
『絶・真紅之門』よりも二回りほど小さな『紅之門』の前に居た。
悠斗は門の柱に刻まれた不死鳥のレリーフに手を添え、
その足元に咲く『一輪の紅い華』へと視線を落とした。
そしてしゃがみ込み、その紅い華に向かって語り掛けた。
『・・・この擬体で不死鳥の力が扱えるかどうかわからないけどさ?
でも俺・・・。
あのレグルスってヤツを許せないんだよね?
だから・・・戦うよ。
穂高?
お前が言った『みんなを守る』って約束は絶対に守る。
穂高・・・力を・・・。
この星の命の為に俺に力を貸してくれ・・・』
そう優しく語り掛けた悠斗が立ち上がり、
不死鳥の門の扉に手で触れようとした瞬間・・・。
高濃度の赤い霧の中に突然風が吹き抜けた・・・。
ゆらっと一輪の紅い華がその風で揺らめくのと同時に、
その紅い華が『パァァァっ!』と紅い光りを放った。
悠斗はその光景に驚きつつもすぐに微笑みを向けると、
『ありがとな』と紅い華に向かって優しくそう言ったのだった・・・。
悠斗は紅い華に向かって、
『行って来る』と告げると扉に手を触れ、
『ギィィィっ!』と扉が音を立てながら静かに開いた・・・。
そして不死鳥の門の中へと一歩踏み出しながらこう言った。
『・・・リヴォルトを助ける』
そう言って門を潜り『バタンっ!』と扉が閉まった時、
再び紅い華は風に揺らめき淡い光りを放ったのだった・・・。
ED曲 【太陽と月の刻】
ってな事で・・・。
やっとユウナギが戻ってきましたw
ってか、迷子ってw
次回の展開も楽しんでいただけたら・・・と^^
ってなことで、緋色火花でした。




