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光と闇の狭間で・・・  作者: 緋色火花
第一章・堕天使の暴挙編
12/13

第12話 それぞれの怒り

お疲れ様です。


そして・・・ただいまw


なんやかんやと忙しく仕事の都合で・・・。


しゃ、社畜として抗えない力に・・・。

く、くっ!orz


ってな感じの緋色で御座います。


まぁ~そんなこんなで続きをどうぞw



それでは、第12話をお楽しみ下さい。

OP曲 【光と闇の狭間で】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/HKF9mvomaZAsGaxTBnPD5d?is_from_share=1



※ BGM【蹂躙される者達】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/LCd6HBSdsnLkX2PaAzP1QY?is_from_share=1



『キャァァァァっ!い、嫌ぁぁぁぁぁっ!

 だっ、誰かっ!?

 誰かぁぁぁぁぁっ!』


『な、何故だっ!?

 何故俺達がこんな目にぃぃぃっ!?』


『神族が・・・神族達がどうして俺達をっ!?

 ぐあぁぁぁぁぁぁっ!』


『やめっ!やめてくれぇぇぇぇっ!』


燃え盛る集落を逃げ惑う者達の背後には、

まるで殺しを楽しむかのように槍を振るう、

天使達の姿があった・・・。


「ほらほら~・・・早く逃げないと殺しちゃうよ~?

 クソの役にも立たねー人族達よ。

 無様にその死に顔を晒すんだなぁぁぁぁっ!」


ゲスな笑みを見せながらそう言った天使達に、

住民達は涙ながらに逃げ惑っていた・・・。


逃げ惑う住民達を前に天使達は揃って手をかざし、

『キャッハァァァっ!』と、

狂気の笑みを浮べながらその手に神力を集めた。


逃げ惑う者達の中の1人の少女が足を絡ませ、

『きゃぁぁっ!』と大きく声を挙げ、

『ドサっ!』と大きく転倒した瞬間だった・・・。


「終わりだ・・・。

 下等なる人族共ぉぉぉぉっ!」


狂気の声を挙げながら、

天使達は同時にかざされた手から神力弾を放った。


『ドゥっ!ドゥっ!ドゥっ!』


3つの神力弾が逃げ惑う住民達の背に直撃しようとした瞬間・・・。


『ブォンっ!』と音を立て、

住民達を守るように障壁が展開され、

天使達が放った3つの神力弾は『バュっ!』と音を立てて消滅した。


「なっ、何だっ!

 だ、誰だっ!?

 俺達の獲物を守ったヤツはっ!?」


その怒声が響き渡った時・・・。


逃げ惑う住民達の流れに逆らって歩いて来る者が居た・・・。


「きっ、貴様かぁぁぁぁっ!?

 俺達の邪魔をしたヤツはぁぁぁぁっ!?」


住民達の流れに逆らうように姿を現した者は、

その身体から神力を溢れさせ、

天使達を『ジロっ!』と睨みつけながら言った・・・。


「神族ともあろう者達が、

 揃いも揃って・・・ゲスとはね?」


そんな見下げた声を挙げた者に、

天使達は『貴様は何者だぁぁぁっ!?』と怒声を挙げた。


すると、天使達を見据えながら『ゲスが・・・』と呟いた瞬間・・・。


『バサァァァっ!』と・・・。


背中から『純白の翼』を出現させ、

身体から神力を溢れさせながら言った・・・。


「・・・私の名は『オーダー』

 『女神・オーダー』よ・・・」


天使達を見据えながらそう言った瞬間、

『めっ、女神・・・だとっ!?』と、

天使達は驚き、後ろへと一歩下がったのだった・・・。


オーダーは少女を見る事も無く、

『・・・早く逃げなさい』と声を掛けると、

少女は『あ、有難う、お姉ちゃんっ!』と声を挙げ礼を述べると、

膝に血を滲ませながらも立ち去って行った・・・。


※ BGM【Theme of Goddess Order】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/Se2o9r2Ke16QUAno6qa3pK?is_from_share=1


立ち去る少女を背中越しで感じながらも、

オーダーはじっと天使達を見据えていた・・・。


「めっ、女神が・・・ど、どうしてこんな所にっ!?」


天使達の1人がそう驚きの声を挙げた時、

その中の1人が『ん?』と訝し気な声を挙げた。


「・・・あ、あんな女神・・・見た事もねーぞ?」


眉間に皺を寄せながらそう言った天使の声に、

その場に居た天使達も『た、確かに・・・』と答えた。


そんな天使達を見据えていたオーダーは、

『チっ!』と舌打ちをしながら呟いた・・・。


「・・・どうしてこの私がこの事を?」


すると天使達の1人がオーダーに尋ねた。


「・・・レグルス様を始末しに来た者達とは、

 あぁ~そうか?

 それが貴様って事か~?」


この天使達のリーダー格であろう者がそう言った瞬間、

仲間達は『こ、こいつがレグルス様の言っていた?』と声を挙げていた。


『コクリ』と頷いたその天使が大きく頷くと、

『ハハっ!』と嫌な笑みを浮べながら続けた。


「・・・何でもレグルス様の話では、

 このリード星に乗り込んで来た者達の中に、

 女神が居るって話だったが・・・。

 ほうほう・・・そうかそうか・・・貴様がそうか?」


(・・・この星の創造神は私達の事を知っているのは何故?)


オーダーは眉間に皺を寄せつつそう考えていた時・・・。


不敵な笑みを浮べた天使に、

オーダーは『ギロっ!』と鋭い眼光を向けると言った・・・。


「・・・天使の分際で女神に対し、何たる暴言をっ!」


そのオーダーの声に天使は『ハハっ!』と再び笑うと口を開いた。


「・・・な~にが女神だ?」


『っ!?』


天使の声にオーダーが目を凝らすと、

その天使は仲間達に向けてこう言ったのだった・・・。


「知ってるぜ~?

 お前・・・女神になりたてってだけではなく、

 役職もねーらしいな~?」


天使がそう言った瞬間・・・。


仲間達はオーダーに指を差しながら、

『ぎゃははははっ!』と盛大に笑ったのだった・・・。


「・・・女神に成りたてで役職なしってっ!?

 そりゃ~おめー・・・。

 落ちこぼれってヤツじゃねーのかぁ~?」


「・・・あぁ~全くだぜ?

 つまりそれって・・・アレだろ?

 俺達の力とそう変わりねーって事だろう?」


「・・・・・」


無表情で押し黙るオーダーを見た天使達は、

更に挑発し『・・・ざまぁぁっ!ねぇぇーなぁぁぁっ!』と、

そう爆笑した時だった・・・。


オーダーは半身になりながら左腕を伸ばし、

眼前に大きく円を描いた・・・。


その行動に天使達が『何だ?』と声を挙げた瞬間、

オーダーは、その口角を微かに上げながら呟いた。


「・・・もはや何も語る事はないわね」


その呟きが聴こえたのか、

天使達が『貴様ぁぁぁっ!』と声を挙げた時、

オーダーは眼前で円を描きながら神力を溢れさせた・・・。


『・・・水魔法』


『コポコポコポっ!』と水音を立てながら、

描く円の上には幾つもの『水球』が出現した・・・。


天使達は眉間に皺を寄せながら眼前に障壁を展開させると、

念話にて『放った後、反撃に出るぞ?』と指示を出していたのだった。


そんな天使達が『コクリ』と頷いた瞬間、

オーダーは身体から『青い神力』を溢れさせながら声を挙げた。


『・・・水滴乱撃』


オーダーの聲と同時に、

幾つもの出現したて水球から無数の『水滴』が、

『ドドドドドドドドドドドドっ!』と発射された。


無数の水滴が弾丸となって、

天使達の障壁に容赦なく突き刺さって行った・・・。


だが、オーダーの放った水滴は天使達の障壁に全て打ち消されて行き、

天使達は苦しそうな表情を浮べながらも、

『こ、これくらいなら、なんて事は・・・』と、

額に汗を浮かべながらもそう強がった・・・。


※ BGM【白き処刑神 α】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/DUA7pabmgH7fKHKjHfi3wQ?is_from_share=1



するとオーダーはそんな天使達を見ながら、

『ほう?』と関心したような声を挙げるとこう言った。


「・・・なら、2%よ」


『っ!?』


オーダーのその声に天使達は『ギョっ』とした瞬間、

水滴の威力が突然上がった・・・。


『ドドドドドドドドドドっ!』


その射出音の大きさが増した瞬間、

障壁に当たる水滴の威力が上がったのだった・・・。


『クゥワァァァァァァァァっ!?』


その一滴一滴の水滴が障壁に当たる度、

天使達の顔は苦痛に歪み押され始めた・・・。


「な、何故だぁぁぁっ!?

 わ、我々とそう変わらないはずだぁぁぁっ!?」


そんな天使達の驚きの声が上がる中、

辛うじて凌ぐその様子にオーダーは『フフっ』と笑みを浮べた。


すると身体から青白い神力の濃度をほんの僅かに上げると、

オーダーは再び呟いた・・・。


「・・・形状変化。

 水弾・・・乱舞』


オーダーの完全に展開されていた水球が一瞬淡く光ると、

射出された水滴の形が拳銃の弾丸のような姿に変え、

天使達の眼前に展開された障壁へと襲い掛かった・・・。


『ドドドドドドドドドドドドドドっ!』


オーダーの放った水弾は天使達の障壁をいとも簡単に貫くと、

『ウギャァァァっ!』と言う叫び声が響き渡った・・・。


天使達の障壁を撃ち抜いたその水弾は、

天使達を全て貫き『ドサっ!』と地面に崩れ落ちた天使達を見つめた。


「・・・たった2%でこの始末なの?

 この星の天使達のレベルなんて、たかが知れているわね?」


吐き捨てるようにそう言ったオーダーは周囲を見渡し、

この現状に眉を潜め哀しげな視線を伏せながら呟いた。


「・・・どうして私が人族を助けなければならないのよ?」


そう苛立ちを滲ませながらその拳を『ググっ』と握り締めると、

そのまま空間に溶け込むかのように姿を消したのだった・・・。



※ BGM【焦土の足音 α】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/R4kG7J2nWcm5ZaZm4x5tpe?is_from_share=1



『ゴォォォっ!バチパチパチっ!』


集落の建物が轟音を放ち燃え落ちる中、

ユウナギはその鋭い眼光を天使達へと向けながら、

念話を使い悠斗に語り掛けていた・・・。


{・・・聴こえるか、悠斗?}


突然入って来たユウナギの念話に、

悠斗は『何かあった?』と尋ねた・・・。


{・・・そっちの様子はどうだ?}


そう尋ねたユウナギに悠斗は一瞬言葉を詰まらせたが、

『ふぅ~』と苛立ちが伴った息を吐き出しながら答えた。


{・・・どうもこうもさ?

 この天使達は本当に好き勝手に殺戮を楽しんでる・・・。

 ユウナギさんから200ⅿほどしか離れてない場所に居るけど、

 既に住民達の死体がゴロゴロしてるよ}


静かな怒りを滲ませながらそう言った悠斗は視線を落とすと、

地面に倒れた天使の1人の背中から刀身を引き抜いたのだった・・・。


ユウナギが悠斗の言葉に『そうか』と呟いた時、

悠斗は怒りに満ちた表情を浮べたまま、

眼前に居る天使達を前にユウナギにこう言った・・・。


※ BGM【静かなる怒り α】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/JkhjuTeLedbGaUFNxR7tLX?is_from_share=1



{・・・なぁ~ユウナギさん?

 こいつら・・・根絶やしにしてもいいんだよね?}


抑揚がない・・・。

いや、その念話による言葉に冷酷さを感じたユウナギは、

一瞬『お、お前・・・』と驚きはしものの、

すぐに眼前に居る天使達を睨みつけながら『あぁ、そうだな』と答えた。


ユウナギの声に悠斗は『わかった』と返答した瞬間・・・。


『コォォォォっ!』と呼吸音を変えた悠斗は、

『ヒュオンっ!』と刀を振り、

刀身にこびりついた天使達の血を吹き飛ばしながら駆け出した。


駆け出した悠斗に対し天使は盛大に顔を引き攣らせながら声を挙げた。


「・・・くっ、来るなぁぁぁっ!

 ヒ、ヒィィィィっ!」


「・・・お前達を殲滅する」


悠斗は駆け出しながら魔力を刀の刀身に纏わせ、

『気刃剣っ!』と声を挙げると『ザザァァァっ!』と地面を滑り、

天使の懐に難なく潜り込むと地面を滑る前足に体重を乗せながら、

下段に構えた刃を真上に身体を捻り跳躍しながら斬り上げた・・・。


『・・・白鷲流・剣技・下段昇鳥(げだんしょうちょう)


『シュインっ!』


悠斗に斬り上げられた天使の身体には、

左脇腹から右の肩口まで光のラインが浮かんでいた・・・。


ふわりと宙を舞いながら『シュタっ!』と着地した悠斗は、

冷たい眼差しを向けながら天使を見つめた。


天使は自分の身体へと視線を落とし、

その光をラインを目視した時だった・・・。


「・・・は、速過ぎ・・・る」


そう声を零した瞬間・・・。


『ズルっ!』と身体がズレた天使の身体が滑り落ち、

『ドサっ!』と地面に落ちると、

天使は朧気になりながらも、眼前に在る自分の足を見た。


「お、オデの・・・あ、アシ・・・?」


そう消え入りそうな声を挙げた時、

『ジャリっ』と天使の視界に入った悠斗を見上げた・・・。


ブルブルと全身を震わせ始めた天使は、

朧気に見えている悠斗に対し口を開こうとした・・・。


すると悠斗は顔の前にまだ納刀もしていない刀を見せると、

天使の見上げる前で『カチン』と納刀した・・・。


するとその瞬間・・・。


『ブッシャァァァァっ!』


納刀すると同時に未だに立ったままでいる下半身から、

天使の鮮血が噴水のように吹き出し、

また、天使もそれに呼応するかのように『ゴフッっ!』と吐血した。


天使の鮮血によつて、悠斗の全身が真っ赤に染まるも、

悠斗は瞬きをする事も無く、天使に対し冷たい眼差しを向けていた・・・。


『ゴポゴポっ!ゴフっ!』


天使が何か言おうとするも、込み上げる血液に言葉が飲み込まれると、

悠斗は鮮血に染まり死に際の天使を冷たい視線を向けながら言った。


「・・・お前達に安らかな死は与えない。

 苦しみ藻掻きながら・・・逝け」


そう告げた悠斗はくるりと踵を返しそう眼を閉じると、

スキルを使用する事なく、その気配を追い始めた・・・。


「・・・あっちか?」


そう呟くように言いながら双眼を静かに開いた悠斗は、

振り返る事も無く次の目標に向かって駆け出したのだった・・・。



悠斗が次の目標に向かって駆け出した時、

天使達を睨みつけているユウナギに向かって歩いて来る天使が居た・・・。


※ BGM【焦土の足音 β】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/Mo3nnrvfZ8ZpxZgXD8g1k9?is_from_share=1



『ザッザッザっ!』と・・・。


何の迷いもなく真っ直ぐ歩み寄って来る天使は、

見下ろす位置まで接近すると、ユウナギに満面の笑みを浮べた。


「・・・おやおや、これはこれは~。

 貴方達がレグルス様がおっしゃっていた、

 『ディバイン・ワールド』から来た『刺客』でしょうか?」


その天使がごつい身体に似つかわしくない言葉を吐き、

眼前に居るユウナギを見下ろしながらそう尋ねた・・・。


するとユウナギは『ニヤり』と笑みを浮べ、

首を『ゴキっ!』と鳴らすとこう言った・・・。


「・・・あぁ~、

 今てめーが似合わねー言葉で言った通り、

 俺達はレグルスっていうクソ野郎の創造神を始末しに来た者達だ」


ユウナギの言葉に一瞬その天使の頬が『ヒクっ』と引き攣ったが、

すぐに満面の笑みを浮べると『そうですか、そうですか』と頷いた。


「・・・始末うんぬんは置いておいてですね?

 貴方達は所謂『エリート』と言うヤツでしょうか?」


ユウナギは天使の話に『はぁ?エリートだ~?』と、

訝し気に首を傾げると、天使は話を続けた・・・。


「・・・神々からの仕事を受けている。

 と、言う事は・・・そうなのでしょう?」


天使の言葉にユウナギは無言ながら首を横に振ると、

視線を上げ『何が言いてーんだよ?』と、苛立ちながら尋ねた。


ユウナギの苛立ちに気付いていないのか・・・。


天使は『ぐへへ』と気味の悪い笑みを浮べると、

その大きな顔をユウナギに近付けながら、

囁くように口を開いたのだった・・・。


「・・・もし、宜しければ・・・。

 我々の味方になってもらえれば・・・と」


「・・・味方だ~?」


天使の話にユウナギは拳を強く握り、

顔を盛大に『ヒク』つかせながらそう尋ねると、

天使は『コクコクっ!』と頷きながら答えた。


「・・・もし、味方になっていただけるのなら、

 貴方方の好きなモノや者達をご存分に・・・ぐへへ」


不気味な笑みを更に増大させながら言った天使は、

ユウナギの返答を聞く事もなく『女はお好きなのでしょう?』と、

下卑た笑みを見せながらそう言ったのだった・・・。


『ブツブツブツ』と・・・。


ユウナギは俯きながら何か独り言を呟いていると、

天使は更に顔を近付け『もう少し大きな声で』と促して来た。


するとユウナギは『ヒクっ!』と・・・。

盛大に顔を引き攣らせた瞬間、天使の顔の前で怒声を張り上げた。


「ふざけんじゃねぇぇぇぇぇっ!」


「ヒィィっ!?」


ユウナギの怒声が張り上げられた瞬間、

その身体から冥界の神力を噴き出させ、

更に眼前に居る天使の胸倉を無理矢理掴みながら声を挙げた。


「・・・てめーらのようなクズ共にっ!

 この俺様が手を貸す訳ねーだろうがぁぁぁぁっ!」


そう怒声を張り上げたユウナギは、

掴んでいた天使の胸倉を突き放しながら、

握り固められた拳に更に力を込めた。


そして怒りに顔を歪ませながら言った。


「・・・力を貸せ、冥界眼」


※ BGM【紫炎の道を行く】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/MjG6ggxm1RZW4hMp7gafc4?is_from_share=1


その瞬間・・・。


ユウナギの右目が紫色に染まった・・・。


『バシュっ!』と吹き出した紫色の神力の濃度が増すと、

ゆらゆらと神力を立ち昇らせながら、

周囲でこちらの様子を伺っていた天使達を見据えながら言った。


「・・・てめーらは全員殲滅するって決めてんだよ。

 最初から交渉なんざぁ~、何の意味もねーんだよっ!」


そう言いながらユウナギは冥界の神力を立ち昇らせ、

静かに怒りを滲ませながら更に続けた。


「てめーら如き雑魚と共に歩む道なんてっ!

 1ミリほども有り得ねーんだよっ!

 行くぜ・・・シェオル・モードォォォォォっ!』


『バシュンっ!』


ユウナギの冥界の神力の前に、

天使達が畏れ慄く声を張り上げ逃走を計るも、

ユウナギはそれを許さなかった・・・。


冥界の神力を立ち昇らせながら、

ユウナギは上空に向かって右腕を突き上げた。


「・・・誰1人・・・逃がすかよ?

 シェオル・フィールドっ!」


『ブオォォォンっ!』


トロンボーンのような低く大きな音を奏でた瞬間、

紫色の半ドーム状の障壁が展開され逃げ場を失うと、

天使達はその障壁に向かって手をかざし、

各々が障壁に対し攻撃を仕掛けた・・・。


「た、たかが人族が創り出した、こんな障壁なんてっ!

 我々天使の前には意味を成さないっ!

 み、みんなっ!神力弾でこの障壁を粉砕しろぉぉぉっ!」


『ドゥン、ドゥン、ドゥンっ!』


手の平から射出される神力弾が幾つも放たれるが、

ユウナギの展開した障壁の前には、何の意味も成さなかった。


その光景をただじっと見ていたユウナギは、

眼前で茫然としている天使に向かって口を開いた。


「・・・人の命を弄びやがってよ~?

 それでも神の類か?」


眼前に居る天使はユウナギの言葉にただ、

『あわわわ』と怯えていると、

その様子を前にしたユウナギはこう言った・・・。


「・・・てめーらは弱い者達しか相手に出来ねーのか?」


「ゆ、ゆるっ・・・ゆるし・・・」


眼前に立つユウナギに向かって両手を組み、

まるで神に祈るが如くそう言った瞬間だった・・・。


ユウナギは冷たい視線を向けながらこう言った。


「・・・聴こえねーなぁ~?

 最初に言っておくがな~?

 てめーらクズ野郎共に慈悲はねーんだよ」


『ヒィっ!』


その迫力に反射的にそう小さな悲鳴を上げた瞬間、

ユウナギはマジックボックスの中から、

ごつい剣を取り出した・・・。


剣の柄の部分はとても長く、大人4人分ほどの長さがあり、

刀身はとても太く『鬼灯』同様にノコギリ状の無数の刃が付いていた。


『ブォンっ!』と・・・。


取り出したごつい剣を一振りすると、

『ドシャっ!』と切っ先を地面に突き刺しながら言った・・・。


「この剣の名は『魔炎・鬼灯』っつってな?

 ノーマルの『鬼灯』よりも凶悪なんだぜ?」


冷酷な笑みを浮べながらそう告げたユウナギに、

怯えている天使は声を張り上げた。


「たっ・・・たかが人族風情に我ら天使が負けるはずがないっ!

 こっ、こいつを殺せばこの障壁も・・・。

 と、言う事は・・・。

 この男を殺せばっ!

 ここから出られるぞぉぉぉぉぉっ!」


「・・・けっ!無駄な事を」


ユウナギの声が届く事も無く『やれやれ』と呆れた時、

その天使の声に仲間達は一斉に視線を向けた。


『俺は紫炎の道を選んだ男だ・・・。

 てめーら如きが束になったところで、

 所詮は烏合の衆だって事を・・・最後に教えてやんぜ」


そう言ったユウナギが不敵な笑みを浮べた時・・・。


怯えながらも天使達はユウナギに向かって手をかざすと、

『うわぁぁぁっ!』と、絶叫しながら『神力弾』を一斉に放った。


一斉に放たれた神力弾がユウナギに襲い掛かるも、

薄ら笑いを浮べながら『魔炎・鬼灯』を振った・・・。


『ブオォォンっ!』と・・・。

いかつい音を奏でながら振りかざされた刀身は、

全ての神力弾を弾くと方々に散り『ドドーン』と爆発した。


『・・・・・』


渾身の力を込め放った一撃は全て弾かれると、

天使達は無言でその場で固まった・・・。


するとごつい身体をした天使があわあわとしながら口を開いた。


「てっ、天使の攻撃だぞっ!?」


その怯えながら言った天使に、

ユウナギの鋭い視線が『ギロっ!』と向けられると、

天使は『ヒィィィっ!』と慄いた声を張り上げた・・・。


『ズルズル』と後退る天使にユウナギの鋭い眼光が鈍く光ると、

『魔炎・鬼灯』に冥界の神力を流し込んだ・・・。


すると刀身の腹側に刻まれた4つの目盛りのようなモノが、

『ブオン』と音を奏でながら紫色に淡く光って行くのを確認すると、

ユウナギは剣の鍔の下から生える『トリガー』に指をかけ、

笑みを浮べながらその『トリガー』を引いた。


※ BGM【冥界の剣士 α】


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/FUxmzvgEyASDomasYFHQ3E?is_from_share=1


・・・その瞬間。


『ブォン、ブォン、ブォン』


全ての目盛りが冥界の神力で埋まった瞬間・・・。

『魔炎・鬼灯』が爆音を奏で、

ノコギリのようなギザギサの刃が高速回転し始めた・・・。


『ブォォォンっ!ブオンっ!ブォンっ!』


『ドッドッドッドっ!』と、エンジン音を立て、

その無骨な剣を肩に担いだユウナギは、

『へっへっへっ♪』と笑いながら、

剣の長い柄の『(かしら)』を『ガツンっ!』と押すと声を挙げた。


「・・・冥界の神力・・・フル充電完了だぜぇぇぇっ!」


ユウナギの声に天使達の動きが止まった瞬間、

ユウナギは『魔炎・鬼灯』を空に突き上げながら吠えた。


『・・・魔炎発動っ!』


ユウナギの声に呼応するかのように、

『魔炎・鬼灯』はその刀身から紫色の炎を吹き上げ、

『トリガー』を引いた・・・。


『ゴォォォォっ!

 ブッオォォォォォンっ!ブォンっ!』


『っ!?』


その光景に天使達は顔を引き攣らせながら『ジリっ』と下った時、

ユウナギは『ガシャンっ!』と剣を小脇に引き絞りながら口を開いた。


「・・・言ったろ?

 てめーらは・・・殲滅するってな~?」


『っ!?』


ユウナギのドスの利いた声に天使達の背中に冷たいモノを感じた瞬間、

口角を上げたユウナギは言った。


「・・・ディバイン・ワールドでは、

 コレを使う暇がなかったが、

 対・悠斗を想定し編み出した技だ。

 てめーらは光栄に思いやがれ・・・。

 この技の初お披露目なんだからな~?」


そう不敵な笑みを浮べた瞬間、

ユウナギの表情は引き締まり『ググっ!』と重心を落とすと言った。


「・・・行くぜ。

 闇の加速ってヤツをな?

 うぉぉぉぉぉっ!

 『ロアー・オブ・ザ・ヘルファイアァァァっ!』」


『フォンっ!』と、バイクのエンジンが吠えるかのように、

そう雄叫びを挙げた瞬間、

ユウナギは地面を踏み抜きつつ駆け出した・・・。


『フォォォォォンっ!』と・・・。


バイクが高速で紫色の炎を吹き上げ駆け抜けるかのように、

紫色の帯を靡かせながら、天使達の間を駆け抜け、

下の場所へと戻って来ると、

『フォンっ!フォンフォンっ!』とエギゾースト音を奏で響かせると、

ユウナギは『クククっ!』と笑みを浮べた。


そして駆け出した時と同じような・・・。

フォロースルーを取ったまま笑みを浮べる多ユウナギは、

『フゥゥ~』と大きく吐きながら言った。


「・・・あの世で殺した者達に懺悔しな」


鈍く右眼の紫色の瞳を鈍く光らせながらそう言った瞬間、

『バシュっ!』と音を立てながら、

刀身から噴き上げていた紫炎が弾けるように消失すると、

『ボっ!ボッボッボッボっ!』と、

一斉に天使達の身体から紫色の炎が吹き上げ、

『ブッシャァァァァっ!』と鮮血を吹き出したのだった・・・。


「そ、そんな・・・お、俺達は・・・。

 てっ・・・天使・・・なんだ・・・ぞ?」


ごつい身体をした天使がそう声を挙げながら、

『ドサっ!』と地面に倒れた天使達を見る事も無く口を開いた。


「・・・だから何だってんだよ?」


そう言ったユウナギの紫色の瞳は、

哀しげに揺らめいたのだった・・・。



ED曲 『太陽と月の刻』


https://www.mureka.ai/ja/song-detail/XuDv1BqTrmVrk7AP7cXziZ?is_from_share=1


ってな事で・・・。


今回はこんな感じとなりました・・・。


7月10日にたった3行だけ書いたまま仕事で放置・・・。


色々と仕事であちこち行かされた上、

場所のよってはネット環境が・・・。


今の時代にそ、そんな場所が?


ま、まぁ~いいんだけどね・・・。


これを書いている時は、一応戻って来ておりますが、

仕事は待ってはくれません。


納期という死への階段によって、

緋色の時間はどんどんと・・・ぐぬぬぬ。


まぁ~、そんな事ではありますが、

これからもがんばりたいと思います。


ですが・・・。


暫くは少しアップするのが遅くなりますので、

大変申し訳なく思っております。



ってなことで、緋色火花でした。

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