第11話 怒りの咆哮
お疲れ様です。
風邪が治りきらぬ・・・ぐぬぬぬ。
て、天気のせいかっ!?
湿度の気圧が・・・お、おのれ・・・。
調子が微妙な緋色で御座いますw
では早速・・・本編をとうぞw
それでは、第11話をお楽しみ下さい。
OP曲【光と闇の狭間で】
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※ BGM【彷徨う荒野】
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『ドサっ!』
オーダーの下へと戻って来た悠斗とユウナギは、
大きな岩場に日陰に捕らえた男を放り投げると顔を見合せた。
「・・・情報を聞き出すって事に理論はねー。
だがよ・・・悠斗?
つまりこれって、俺達は移動出来ねーって事たよな?」
意味有りげにそう言ったユウナギは、悠斗に対してジト目を向けると、
少し肩を竦めながら『まぁ~ね』とそう言った。
「・・・こ、こんなクソ暑い場所で足止めってよ?
まーじで・・・やってらんねーんだが?」
不服そうにシド目を向けるユウナギに悠斗は『やれやれ』と項垂れると、
暑そうに日陰で座り込むオーダーに視線を移した。
悠斗の視線に気づいたオーダーは、
迷惑そうに『な、何よっ!?』と不機嫌そうに答えると、
悠斗はオーダーの目の前にしゃがみ込みながら言った。
「・・・なぁぅ、オーダー?
あの気絶した男から情報が入手出来たり・・・。
なーんて事、出来たりする?」
口調こそ冗談交じりではあったが、
悠斗のその目は真剣そのものだった・・・。
するとオーダーは苛立ちを露にしながら声を挙げた。
「・・・ど、どうして私がそんな事をっ!?」
その声に悠斗は瞼を『ピクリ』と弾ませながら言った。
「・・・俺達は運命共同体じゃんね?
もし、俺達に協力しないのであれば・・・」
この時、悠斗は凄んだ訳ではない・・・。
だが、オーダー自身・・・。
この『神野悠斗』という男の事が未だに理解出来ず、
淡々と話す悠斗の目に怖さを感じていたのだった・・・。
『ゴクリ』と・・・。
悠斗の目に気圧される形となったオーダーは、
悠斗から視線を外しながら尋ねた。
「・・・な、何をすればいいのよ?」
暑さで額に汗を浮かべたオーダーの言葉に、
悠斗は立ち上がりながら言った。
「・・・メンタルハックって言えばいいのかな?
こいつの精神に入って、情報が知りたいんだけど?」
そう説明した悠斗にオーダーは視線を外したまま言った。
「・・・め、目覚めるまで待てばいいじゃないの?」
そう言ったオーダーに悠斗は『はぁ~』と溜息を零すと、
その視線をユウナギに向け面倒臭そうに言った。
「だってさ~?
ユウナギさんの機嫌がすっごく悪いからさ~?
うちのリーダーの機嫌を損ねると、今後に関わるって言うかさ?」
苦笑しながら悠斗はオーダーを見ると、
オーダーは不機嫌そうに日陰で座るユウナギを見つめた。
するとオーダーは『ま、全く・・・』とボヤきながらも立ち上がると、
気絶する男の前にしゃがみ込み、
手をかざしながらその双眼を閉じた・・・。
(・・・メンタルハック)
オーダーのかざした手が『ポっ』と、
まるで蝋燭に火が灯るかのように温かな光に包まれると、
気絶する男の脳内に侵入した・・・。
するとオーダーは眉間に皺を寄せながら口を開いて行った。
「・・・この男の名はダニー。
下級天使族ね?
此処に来たのはレグルスに命令されてって訳じゃないみたいよ?」
そう話したオーダーに悠斗は首を傾げながら、
『じゃ~誰が俺達を?』と尋ねると『ちょっと待って』と言いながら、
更に詳しく知る為に続けた・・・。
少しの間、沈黙が続いた後、
オーダーの眉間の皺が強く寄った・・・。
その事に気付いた悠斗が『どうした?』と尋ねると、
オーダーは手をかざしたまま口を開いた・・・。
「・・・このダニー達に命令を下したのは、
この星の『天使長・ドナ』と言う女性のようね?」
『・・・天使長・ドナね~?』と・・・。
悠斗がそう呟いた時、
今まで暑さで項垂れていたユウナギが口を開いた。
「・・・この星の『天使長』ってどんな立場なんだ?」
そう声を挙げたユウナギにオーダーは視線を向けると、
『立場?』と聞き返した・・・。
するとユウナギは俯きながらも言った。
「・・・俺達の居た地球で『天使長』と言えば、
『大天使長・ミカエル』が有名なんだが、
立場的には神達の長にあたる・・・。
つまり、それはこのリード星でも同じなのか?って事が聞きたいんだが?」
そう気だるそうに言ったユウナギに、
オーダーは『あぁ~そう言う事ね?』と頷くとこう言った。
「・・・正直、立場や役職なんていうモノは、
きちんと定められている訳じゃないわ」
「・・・まじかよ?」
「・・・えぇ、基本的にはその星系を収める『創造神』次第ね?
あんた達の居た『チキュウ』って言うのが、
どんな所かも知らないし、別に興味も湧かないけど、
この星での『天使長』の立場って言うのは、
そう権力を持った役職ではないと言うことよ?」
そう説明したオーダーに今度は悠斗が口を開いた。
「・・・そんな権力もないヤツが命令なんて出せるのか?」
悠斗の問いにオーダーは『はぁ~』と、何故か溜息を零すと、
面倒臭そうに言った。
「・・・私とあなた達の価値観が違い過ぎて、
どう説明していいのやら・・・」
そう言ったオーダーは面倒臭そうにしながらも立ち上がると、
悠斗に向かってこう言った・・・。
「・・・カミノ・ユウト?
ちょっとあんたの頭の中を覗かせてくれないかしら?」
その瞬間、悠斗は『えっ?俺?』と驚いたが、
項垂れながら座っていたユウナギは、その鋭い眼光を向けていた。
悠斗は頭を掻きながら『べ、別にいいけど?』と了承すると、
オーダーは悠斗に向かって手をかざすと双眼を閉じた。
(・・・メンタルハック)
そう心の中で呟いた瞬間・・・。
※ BGM【鬼の門】
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『〇△✕◇÷&%▢』
『っ!?』
オーダーが悠斗の中に侵入した瞬間・・・。
一瞬でオーダーの全身から嫌な汗が吹き出した・・・。
(こ、この子っ!?
な、何て・・・何て・・・壮絶な人生をっ!?
そ、それにこの子の中に居る鬼って・・・
鬼神・絶様のご親友である・・・ま、まさかそんなっ!?
じ、じゃ~この子の・・・。
カ、カミノ・ユウトの・・・う、運命ってっ!?)
悠斗の中に侵入したオーダーは、
『ガクっ』と膝から崩れ落ちると『はぁはぁはぁ』と息を荒げ、
その顔からは『ポタポタ』と汗が零れ落ちた・・・。
その様子に悠斗はしゃがみ込みながら『だ、大丈夫っ!?』と、
心配そうに声を掛けたが、
それを見ていたユウナギは訝し気な表情を浮べ、
その視線を悠斗へと向けていた・・・。
(やはり悠斗には何かあるのか?
オーダーのヤツは一体悠斗の中に何を見たんだ?
こいつが普通じゃない事は誰もが分かる事だが、
オーダーの表情や数秒で息を荒げ崩れ落ちるなんて有り得ないだろ?
こいつは腐っても女神の端くれなんだぜ?
それが一体・・・どう言うこった?)
そう考えたユウナギは『ったくよ~』とボヤきながら立ち上がると、
『暑っち』と言いながら崩れ落ちたオーダーに声を掛けた。
「オーダー?
ある程度の『地球の常識』ってのは分かったはずだ。
こんなクソ暑い所に長居は無用だ。
とっととこのダニーってヤツから情報を引き出せ」
崩れ落ちたオーダーに、
ユウナギは冷たい視線を向けながら見下ろしていると、
悠斗は少し首を傾げながら『ユウナギさん?』とそう言った。
そんな悠斗にユウナギは『とっとと進まねーとな?』と、
苦笑気味に笑って見せると、悠斗は『そうだね』と、
再びあの時に見せた、からっぽな笑顔を向けた・・・。
(チっ!ま、まただ・・・。
この野郎・・・なんて哀しげな目をしやがるんだ?
こいつに一体何があるってんだよ?
な、何だか俺にもよくわからねーが、
妙に・・・苛つくぜ・・・)
それから1時間後・・・。
※ BGM【暑い日の休息】
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ユウナギ達一行は炎天下の中、荒野を歩いていた・・・。
気絶した天使族のダニーから情報を得た一行は男をその場に放置し、
『はぁ、はぁ』と息を荒げながらも歩いていた・・・。
「ク、クソッタレ・・・あ、暑過ぎんだろっ!?」
零れ落ちる汗を拭いながら歩くユウナギがそうボヤくと、
悠斗は『空を飛んで行けばいいじゃんか?』とそう言った。
するとユウナギは『バーロイっ!』と返すと、
続けて口を開いた。
「・・・いつどこで敵と遭遇するかもしれねーんだぜ?
空を飛んで魔力を消費しちまったら、
いざって時・・・戦えねーだろうが?」
そう答えたユウナギに悠斗は『ははっ』と笑うと口を開いた。
「・・・流石は元・勇者♪
分かってるね~♪」
悠斗の物言いにユウナギは『バ、バカにしてんじゃねーぞ?』と、
項垂れながらそう返すと、
後方をフラフラとしながらも歩くオーダーは声を挙げた。
「ね、ねぇ~・・・あんた達~?
そ、空・・・飛んで行きましょうよ~?」
そんな泣き言を口にしたオーダーの声に、
悠斗は『あはは』と苦笑し、
ユウナギは『はぁ~』と溜息を吐きながら呟いた。
「・・・ったく。
これだから『クソ女神』ってのは・・・」
怒る気力もないのか・・・。
ユウナギはそうボヤきながらも歩き続けたのだった・・・。
歩き続ける中・・・。
オーダーは悠斗の後姿を見ていた・・・。
(・・・カミノ・ユウト。
私が彼の中で見た数々の門・・・。
その中にあったあの翼の紋様が刻まれた紅の門。
彼の中で聴こえた鳥の残響と合わせて総合すると、
以前、見た・・・。
あれが『不死鳥の門』である事は確かなんだけど・・・。
でもあの門は・・・偽りである事は明白。
カミノ・ユウトに何者かが介入した事は確かだわ。
それなのにどうして『不死鳥の力』が扱えるの?
その力を顕現させる事自体・・・不可能なはずなのに・・・)
悠斗の中で見た光景をブツブツと考えていた時だった・・・。
ユウナギがふと、その足を『ピタリ』と止めた・・・。
悠斗は『ん?』とユウナギの様子に気付くと声を掛けた。
「・・・ユウナギさん?」
悠斗の声にユウナギは『おい、アレを見ろ』と声を挙げながら、
見つめる視線の先を指先で示した・・・。
すると指し示した先にあったのは小さな集落の様だった・・・。
すると突然悠斗が『あっ!』と声を挙げると、
ユウナギに向かって声を挙げた。
※ BGM【業火の境界線】
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「・・・ユウナギさんっ!?
火だ・・・村が燃えてるっ!」
『なっ!?』と驚いた声を挙げたユウナギは、
『急ぐぞっ!』と声を挙げると同時に跳躍した。
それに続いた悠斗は『ん?あれは?』と声を挙げたのだった。
そんな悠斗にユウナギは『どうしたっ!?』と尋ねた時、
悠斗は不機嫌そうにこう言った・・・。
「・・・あのダニーってヤツと同じ天使族が居るっ!」
そう苛立った声を挙げたのだった。
跳躍しながらそんな声を挙げた悠斗に、
ユウナギは『クソッタレ共がっ!』と吐き捨てると、
悠斗に向かって『悠斗っ!手を伸ばせっ!』とそう言った。
悠斗は『コクリ』と頷くと手を伸ばすと、
ユウナギはその手を掴むと言った・・・。
『跳ぶぞっ!』と言った瞬間、
悠斗の視界が激しく歪んだ・・・。
「なっ、何だっ!?空間がっ!?」
そう声を挙げた瞬間、悠斗の眼前には、
激しく燃え盛る小さな集落があったのだった・・・。
その光景に茫然とする悠斗を他所にユウナギは声を荒げた。
「悠斗っ!ボヤっとするなっ!
俺達は各個に迎撃に当たるぞっ!
オーダーは避難する人達の誘導をっ!」
ユウナギの声に悠斗は『えっ?』と声を挙げつつ振り返ると、
そこにはいつの間に背後を跳躍しているオーダーの姿があった。
オーダーは険しい表情を浮べ、避難民たちを見つめると、
『了解っ!』と返し、そこから降下し始めた・・・。
するとユウナギが『悠斗っ!』と声を挙げた瞬間、
『わかった』と答えた悠斗はユウナギから離れたのだった・・・。
『タッタッタッタっ』と・・・。
悠斗は着地し駆け出すと、
視線の先で村人達を斬りつける天使族を見据えた。
「やっ、止めろぉぉぉぉっ!」
そう声を挙げた悠斗に気付いた天使達は、
向って来る悠斗を見て『何だあいつは?』と嫌な笑みを浮べていたのだった。
悠斗は激しく燃え盛る家屋を両脇に見ながら、
『チっ!』と舌打ちをすると同時に跳躍した・・・。
天使達は『ハッハァァァっ!』と・・・。
まるで殺しを楽しむかのように村人達を斬りつけ、
跳躍して来る悠斗に対し手の平を向けた・・・。
そして『お前も燃やしてやるぜぇぇぇっ!』と、
高笑いしながら『ファイヤーボール』を数発放ったのだった。
『ボンっ!ボンっ!ボンっ!』
放たれた火球を見た悠斗は、身体から魔力を放出させると同時に、
三連発の火球を放った・・・。
互いの火球がぶつかり合い『ドンっ!ドンっ!ドンっ!』と、
相殺し合うと『ザザァァァっ!』と地面を滑りながら着地した悠斗は、
マジックボックスから『黒鞘の刀』を取り出した。
※ BGM【気道】
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/DpnPx3KeTsEg3HqwFeC9Pr?is_from_share=1
すると天使達はそんな悠斗を見るとこう言った。
「・・・見慣れないヤツだが貴様?
一体どこのもんだよ?」
見下すように薄ら笑いを浮べた男に、
悠斗は視線を向けた瞬間・・・。
『シュインっ!』と鞘走りの音を響かせ、
一瞬のうちのその天使の背後でフォロースルーの態勢のまま、
動きを止めた悠斗が居た。
すると天使の男が『あ、あれ?』と、
眼前に居たはずの悠斗が消えている事実に声を挙げた瞬間・・・。
『ズズズっ』と横一文字に胴体と下半身がズレたのだった。
『・・・な、何だ?』
己の身体の違和感に視線を落とした時だった・・・。
『カチン』と静かに納刀した瞬間、
『ズリュっ!』とぬかるんだ音を立てながら、
その天使の男の上半身が地面に『ドサっ!』と落ちた。
『ブッシャァァァァっ!』と・・・。
直立したままの下半身から夥しい鮮血が吹き出す中、
その血を浴び赤く染まり始めた悠斗は、
唖然としている天使達を見据えながら口を開いた。
「・・・全員、生きて帰れると思うなよ?」
同族である男の鮮血を浴び、その血液で真っ赤に染まる悠斗を見た時、
他の天使達は『ヒィィィっ!?』と怯えた声を挙げた。
フォロースルーの態勢から立ち上がった悠斗は、
『コォォォォォっ!』と呼吸音を変えながら言った。
『・・・白鷲流・抜刀術』
そう呟きながら駆け出した瞬間・・・。
怯え慄く天使達の間を荒々しくすり抜け、
『ザザァァァっ!』と地面を勢いよく滑り止まると口を開いた。
『・・・一気呵成』
そう言いながら『カチン』と納刀すると、
一気に5体の天使達が鮮血を撒き散らし地面に倒れたのだった。
そして上空で翼を羽ばたかせ滞空している天使達を見ると、
身体から赤銅色の鬼の気を放出させながら、
手で模した拳銃の形を作り、指先を向けながら言った・・・。
『鬼弾っ!』
『バシュバシュバシュっ!』
指先から放たれた赤い閃光が滞空する3体の天使族の胸板を貫いた。
『ヒグっ!?』と呻き声を挙げた天使達は、
違和感を感じた自分の胸に手を当てた時、
視線を落とした天使達は見たのだった・・・。
「なっ?こ、これ・・・お、俺の・・・血か?」
そう声を挙げたのも束の間・・・。
確実に天使達の心臓を撃ち抜いた悠斗は、
踵を返し背中を見せるとこう言った。
「・・・命を奪った代償は、自分達の命で償え」
その言葉が微かに聴こえた瞬間・・・。
『バサバサ』と白い羽根と鮮血を辺りに巻き攣らしながら、
天使達は絶命したのだった・・・。
『ドサっ!』と地面に落ちた音を背中で聞きながら、
悠斗は双眼を閉じると呟いた。
「・・・一体何人居るんだ?」
次の目標を見つめた悠斗は『クっ!』と呻くような声を零すと、
目標に向かって駆け出しのだった・・・。
そしてユウナギは・・・。
燃え盛る家屋を見ながら着地すると、
眼前で踏ん反り返る身体のごつい天使を見据えていた・・・。
するとその天使はユウナギを見ると、
『グハハっ!』と不気味な笑みを浮べながら口を開いた。
「・・・貴様は何者だ~?
我ら神の使途である天使族に歯向かおうってのか~?」
そう上から目線で言放った天使に、
鋭い眼差しを向けるユウナギは言った・・・。
「・・・歯向かう?
けっ!ふざけた事をぬかしてんじゃねぇぇぇぇっ!」
ユウナギの怒声に天使は『き、貴様っ!?』と驚いた様子を見せると、
身体から冥界の神力を溢れさせながら言った。
※ BGM【怒りの咆哮】
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「・・・てめーらが天使だぁ~?
ふざけるのも大概にしやがれってんだぁぁぁっ!」
ユウナギの怒りの咆哮に気圧されたのか・・・。
その天使は無意識に一歩後ろへと下った・・・。
すると天使は奥歯を『ガチっ!』と噛み締めると、
冥界の神力を溢れさせるユウナギに向かって声を荒げた。
「そんなか弱い身体で、この俺様に勝てるとでも思ってんのかっ!?」
そう言い放ちながらその天使は、
身体から神力を吹き上げながら言った。
「・・・我らを敵にして生きて帰れると思うなよ?
この虫ケラがっ!」
そう言い捨てると天使はユウナギに向かって猛然と駆け出した。
『うおぉぉぉぉぉっ!』と怒声を挙げながら突進して来る天使に、
ユウナギは『へへへっ』と笑うとこう言った。
『上等だぁぁぁぁっ!
この羽虫がぁぁぁぁっ!』
そう言い放ちながらユウナギも駆け出すと、
『ザッザァァァっ!』と地面を滑りながら拳を引いたのだった。
「ガハハハっ!この俺様と殴り合おうってかぁぁぁっ!?」
そう雄叫びを挙げながら天使も拳を引き絞り、
2人は同時に引き絞られた拳を放った・・・。
『ブオンっ!』
『シュっ!』
互いの拳がすれ違った瞬間・・・。
ユウナギは拳の軌道を変え、天使の拳に向かって肘を曲げた・・・。
『バチンっ!』と音を立てたと同時に、
天使の放った拳は軌道を反れると、ユウナギは『ニヤリ』と笑みを浮べた。
そして次の瞬間・・・。
ユウナギは『うぉぉぉぉぉっ!』と声を張り上げながら、
『ドドドドドドドドドドっ!』と・・・。
まるで『ガトリング砲』のように、
その両拳をごつい身体の天使に向かって放った。
弾けるような音が響く度、
ユウナギの両拳は、その大きな的である天使の身体に突き刺さり、
やがてその天使の身体には無数の拳大の痣が浮かび始めた・・・。
ユウナギは天使に拳を繰り出しながら声を挙げた。
「・・・神に仕えるはずの天使共がっ!
罪もない命を奪ってんじゃねぇぞぉぉぉぉぉぉぉっ!」
『ドドドドドドドドドドドドドっ!』
もう何発放ったのかはわからない・・・。
突き刺さり肉が弾け飛ぶような音が発する度、
天使の身体からは鮮血が辺りに飛び散っていたのだった・・・。
『ビチャっ!ビチャビチャビチャっ!』
辺りに飛び散った鮮血に、
周囲に居た天使達が集まり、その光景に恐怖を感じ始めた時、
ユウナギは『死にさらせぇぇぇぇっ!』と言い放ちながら、
最期に右拳を振り抜いた・・・。
『はぁ、はぁ、はぁ』
『ドッスーンっ!』と土煙を上げ、
倒れ絶命した天使を冷たい眼差しで見つめた時、
ユウナギは呟くように言った。
「・・・胸糞悪りーんだよっ!
このゲス野郎がっ!」
そう顔を引き攣らせながらそう言い捨てたユウナギは、
周囲でこの光景に固まる天使達を見据えながら言った・・・。
「・・・てめーらは生きて此処から帰さーねからな?」
そう言ったユウナギに天使達は恐れ慄いたのだった・・・。
ED曲 『太陽と月の刻』
https://www.mureka.ai/ja/song-detail/XuDv1BqTrmVrk7AP7cXziZ?is_from_share=1
ってな事で・・・。
今回はこんな感じとなりました。
楽しんでいただけたのなら幸いで御座います^^
次回も楽しんでもらえればと思いますので。
応援の方も宜しくお願い致します^^
ってなことで、緋色火花でした。




