↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

束の間の平穏

ケースから拳銃を取り出し眺める。リボルバー式の拳銃。たしかW&S M73だったっけ。⚪︎×巡査の持っていた方は5発全て装填されている。一方の拳銃は未装填で、装填する必要があった。保管されていた弾は15発。5発は装填するとして残り10発。....交番に弾は保管されていなかったような気がするがひとまずおいておこう。人類の武力の象徴が手の中にあるのは不思議な気分だ。これは肌身離さず持ち歩こう。そしてこれはどうしても必要な時以外使用しない。そう心に誓った。

 

 ふと外を見れば日が沈もうとしていた。どうやらそろそろ夜が訪れるみたいだ。まだ1日も経過していなかったことに驚きつつ布団に入る。明日目覚めれることを祈って...。



 鳥の囀りを聞きながら目が覚めた。起きてすぐに腰につけている物に違和感を感じたが、すぐに思い出す。辺りを見渡すといつもの自室だ。何も変わってないしおかしなところもない。だがカーテンをあけるとやはり世界は戻っていなかった。タチの悪い悪夢だったらどれほど良かったのだろう。変わった点としては公園から白い煙が上がっている。どうやらゾンビがこんがり焼けたようだ。

 学校を見てみると避難した人が忙しなく動く様子がみえる。どうやらあの群れを退けたようだ。一体どうやったのか気になるが、あそこへ行く勇気は出ない。そうこうしていると腹の虫が鳴ったので食事を取ることにした。 

 今日は冷凍食品を中心に食す。今は冷蔵庫も水道も使えるが、いつ使えなくなってもおかしく無い。心の準備と備えは万全にしておかねば。

 食事が終わり庭に出る。フェンスのチェックを完了させると一角に野菜の種を蒔く。よく母がここで家庭菜園をしていたのを思い出したからだ。今回は水菜とラディッシュを植えてみる。うまくいけば貴重な栄養源になるはずだ。

 庭の用事が済めば、今度は窓の補強に取り掛かる。ホームセンターで昔買った木材で、窓を封鎖しておく。久々にトンカチを握ると手が痺れてきた。何だか昨日と打って変わって平和で心が洗われる。

 そうこうしていると道路から話し声が聞こえてくる。聞き耳を立ててみるとどうやら近所の人同士で話しているらしい。

 ・あちこちで人が襲われてパニックになっている。しかも噛まれるとその人も同じように人を襲い始める。

・学校に避難しようかとも思ったが、既に満員で受け入れてくれないらしい。

・この辺も危ないから隣町に行って、自衛隊に助けを求めた方が良い


 一部聞き取れなかったが、大まかにこの3件について話していた。あまり情報は出なかったが、やはり噛まれるとかんせんするのか。そこはゾンビものの定番ではあるが、問題はそれ以外で感染するのか。目や鼻に血が付着していないが、返り血が付着してしまった。それがどう影響するのか不安になる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。