表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベル1の『〇〇』 〜あなたが選ぶ転生物語〜  作者: 矢部夏 泡太
氷戦の街 グラディア編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
94/153

第94話 『修行の成果』

氷の軍勢が迫る。


百。


二百。


三百。


見渡す限りの氷兵。


普通の冒険者なら絶望する光景だった。


だが。


ユーマ達は違う。


むしろ。


少し楽しそうだった。


「じゃあ。」


ユーマがカゼマサを抜く。


「準備運動といくか。」


次の瞬間。


氷兵達が一斉に襲い掛かった。


ユーマは前へ出る。


一歩。


踏み込む。


そして。


刀を振る。


「風神流・風切り!」


シュッ――


風が走る。


次の瞬間。


ドゴォォォォォン!!


一直線上にいた氷兵達がまとめて吹き飛んだ。


氷が砕け散る。


雪が舞う。


リリムが目を見開いた。


「おぉ。」


知っている。


風切りだ。


昔から使っていた技だ。


だが。


威力がまるで違う。


一撃で数十体。


まるで別の技だった。


リリムが吹き出す。


「風神流!?」


「なんだそれ!」


「侍映画でも見過ぎた!?」


ユーマがニヤリと笑う。


「ガルドのおっさんと開発した。」


カゼマサを肩に乗せる。


「新たなオリジナル流派だ。」


「今までとは一味違うぜ。」


リリム。


「絶対ノリで決めたでしょ。」


ユーマ。


「カッコいいだろ。」


リリム。


「ダサい。」


即答だった。


「なんでだよ!」


その横を氷兵が通り過ぎる。


リリムは振り向きもしない。


Fire Eagleを抜く。


パンッ!


パンッ!


パンッ!


三発。


三体。


頭部を正確に撃ち抜く。


さらに。


拳銃が赤く光った。


炎が銃身を包む。


ユーマが気付く。


「おい!」


「お前それすげぇな!」


「なんだそれ!?」


リリムはニヤリと笑った。


「活性化よ。」


引き金を引く。


パンッ!!


弾丸が炎を纏う。


氷兵の上半身が吹き飛んだ。


「一時的に能力を引き上げる。」


「武器も。」


パンッ!!


氷兵撃破。


「身体も。」


ドゴォォォン!!


炎を纏った拳。


氷兵粉砕。


「飛躍的に攻撃力を上げられる。」


ユーマが驚く。


「ズルくね!?」


「俺にもやれ!」


「嫌。」


即答。


「なんでだよ!?」


「調子乗るから。」


ユーマは何も言い返せなかった。


その時。


ゴゴゴゴゴ!!


巨大な氷兵がロキへ迫る。


ロキはため息を吐いた。


腰の小型斧。


ケラノウスを握る。


バチバチバチッ!!


雷が走る。


ユーマが目を見開く。


「まただ!」


小型斧だったケラノウスが。


巨大な戦斧へと変形した。


ロキは軽く振る。


ドォォォォン!!


巨大氷兵が真っ二つになった。


ユーマが叫ぶ。


「お前もなんかヤベェな!?」


「その武器なんだよ!」


ロキ。


「ケラノウス。」


「雷で形を変えられる。」


さらに。


戦斧が槍へ変化。


突き。


氷兵貫通。


次は鎌。


横薙ぎ。


まとめて撃破。


ユーマが口を開ける。


「ズルくね?」


ロキが冷静に返す。


「お前が言うな。」


そして。


ロキもユーマを見る。


「その刀なんだ。」


ユーマの顔が輝いた。


待ってましたと言わんばかりだった。


カゼマサを掲げる。


「名刀カゼマサ。」


ロキ。


「言いたかっただけだろ。」


リリム。


「絶対言いたかっただけ。」


三対一だった。


ユーマは少し傷付いた。


その間にも。


氷兵達は次々と倒れていく。


風。


炎。


雷。


三人が動くたびに。


氷の軍勢が消えていく。


数百いた軍勢。


だが。


十分後。


立っていたのは。


ユーマ達だけだった。


氷兵は一体も残っていない。


静寂。


雪だけが降っている。


ユーマが周囲を見回す。


「終わったか。」


リリムが肩を回す。


「準備運動にはちょうど良かったわね。」


ロキも頷く。


「まぁな。」


そして。


その時だった。


ゴゴゴゴゴゴ・・・


地面が揺れる。


三人の表情が変わる。


遠く。


雪煙の向こう。


今までとは比べ物にならない巨大な影が立ち上がった。


ユーマが目を細める。


「おいおい。」


リリムも笑う。


「今度は大物みたいね。」


ロキはケラノウスを握り直した。


「ようやく本番か。」


巨大な影がゆっくりと姿を現す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ