表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レベル1の『〇〇』 〜あなたが選ぶ転生物語〜  作者: 矢部夏 泡太
女と男の街 ローゼンベルク編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
71/153

第71話 『新たな風』

前回――


リンリンとランランが武器庫から帰還!


ユーマは名剣・風魔を。


リリムは愛銃AK1010を取り戻しました。


ついに全員が揃い、怪物と化した喜の番人への反撃が始まります。


それでは第71話をお楽しみください!

「反撃開始だ!!」


ユーマが飛び出した。


風魔を握る。


その瞬間だった。


風が集まる。


今までとは比べ物にならない。


身体が軽い。


力が溢れる。


「すげぇ・・・!」


怪物の触手が迫る。


だが。


ユーマは風魔を振った。


シュン――


次の瞬間。


触手がまとめて切断された。


一本。


二本。


十本。


一振りで吹き飛ぶ。


「何だこれ!?」


ロキが笑う。


「やっと主人公っぽくなったな!」


「うるせぇ!」


ユーマは再び駆ける。


風魔が唸る。


怪物の腕を切る。


触手を切る。


道を切り開く。


完全に戦況が変わっていた。


「行くわよ!」


リリムが銃を構える。


ダダダダダダダ!!


AK1010が火を吹く。


触手を撃ち抜く。


リンリンとランランも武器を投げる。


ナディアが前へ出る。


ロキが続く。


総攻撃だった。


「魔炎鳥!!」


巨大な炎の鳥が飛ぶ。


怪物へ直撃。


爆発。


「グングニル!!」


巨大な槍が突き刺さる。


怪物が悲鳴を上げた。


初めてだった。


喜の番人が苦しそうな声を上げたのは。


「効いてるぞ!」


ロキが叫ぶ。


「畳み掛けろ!」


全員が前へ出る。


怪物は押されていた。


巨大な身体がよろめく。


触手も減っていく。


口から苦しそうな声が漏れる。


「やめろ・・・。」


「やめてくれ・・・。」


ユーマは止まらない。


ここで終わらせる。


全てを。


風が集まる。


風魔が輝く。


セフィが目を見開いた。


「ユーマ・・・!」


風が渦を巻く。


今までの風切りとは違う。


圧縮。


収束。


限界まで。


「終わりだぁぁぁぁ!!」


風魔を振り抜く。


「爆風破ぁぁぁぁぁぁ!!」


巨大な風の奔流。


全てを飲み込む。


怪物へ直撃。


ドォォォォォォォン!!


爆発。


大地が揺れる。


王城が崩れる。


煙が空へ舞い上がる。


静寂。


誰も動かない。


やがて。


煙が晴れる。


そこには。


膝をつく喜の番人がいた。


身体はボロボロだった。


触手は千切れ。


腕も崩れている。


誰が見ても瀕死だった。


「勝った・・・?」


リリムが呟く。


ユーマも息を切らす。


だが。


まだ終わっていなかった。


喜の番人がゆっくり顔を上げる。


巨大な口だけの顔。


そして喜の番人の前にナディアが立っている。


「王様・・・。」


ナディアが一歩前へ出る。


涙を浮かべながら。


「もう終わりにしましょう。」


「お願いです。」


「もう誰も傷付けないでください。」


「私は王様を殺せない・・・」


喜の番人は黙っていた。


そして。


小さく呟く。


「わかったよ。」


「本当ですか!」


「ナディア。」


「はい。」


「ありがとう。」


ナディアの顔が揺れる。


昔と同じ声だった。


昔の王様だった。


だが。


次の瞬間。


巨大な腕が動いた。


ドスッ。


「・・・え?」


ナディアの身体が宙に浮く。


巨大な爪が胸を貫いていた。


ユーマの顔が凍る。


ロキも。


リリムも。


全員。


動けなかった。


「王・・・様・・・?」


ナディアの口から血が流れる。


喜の番人は静かに言った。


「裏切り者はいらないんだよ。」


その言葉に。


ユーマの中で何かが切れた。


「くそがぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


怒号が響く。


喜の番人が笑う。


そして。


身体が膨張し始めた。


さらに。


さらに大きく。


暴走だった。


理性が消える。


街が揺れる。


建物が崩れる。


誰にも止められない。


その時だった。


「もうやめて。」


静かな声。


誰かが言った。


全員が振り向く。


そこには。


一人のおばあちゃんが立っていた。


喜の番人の身体が止まる。


巨大な口が震える。


信じられないものを見るように。


その名を呼んだ。


「ナージャ・・・?」

第71話を読んでいただきありがとうございました!


今回はまさに総力戦でした。


ユーマの新武器「風魔」。


そして新必殺技「爆風破」。


全員の力を合わせ、ついに喜の番人を追い詰めることに成功します。


ですが、喜の番人は最後の最後でナディアを襲撃。


ユーマ達の怒りが爆発します。


そして物語の最後に現れた一人の老女。


喜の番人が震える声で呼んだ名前。


「ナージャ」


次回、長く続いた過去と現在がついに繋がります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ