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レベル1の『〇〇』 〜あなたが選ぶ転生物語〜  作者: 矢部夏 泡太
ミスト村編

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6/73

第6話 『冒険者ギルド』

前回の投票結果です!


① 武器屋


② 冒険者ギルド


投票の結果、


【② 冒険者ギルド】


に決定しました!


ついにユーマは冒険者たちが集まる場所へ。


しかしレベル1の現実は、まだまだ厳しいようです――。


それでは第6話をお楽しみください。

翌朝。


俺は妙に早く目が覚めた。


窓から差し込む朝日。


鳥の鳴き声。


異世界生活三日目。


未だに現実感がない。


「おはようございます。」


セフィが空中に現れる。


「おはよう。」


「寝癖ひどいですよ。」


「放っとけ。」


宿を出るとアリスが待っていた。


「おはよう。」


「おはよう。」


「今日はギルド行くんでしょ?」


「その予定。」


「案内してあげる。」


アリスは得意げに胸を張った。



ミスト村の外れ。


少し大きな建物の前でアリスが立ち止まる。


木造二階建て。


入口には大きな看板。


そこにはこう書かれていた。


【冒険者ギルド ミスト村支部】


「おお……。」


思わず声が漏れる。


異世界と言えばギルド。


ギルドと言えば異世界。


テンションが上がらないわけがない。


中へ入る。


想像より小さい。


受付が一つ。


テーブルが数個。


冒険者らしい人も数人しかいない。


「思ったより普通だな。」


「村だもん。」


アリスが苦笑する。


受付には若い女性が座っていた。


「いらっしゃいませ。」


笑顔が眩しい。


「登録したいんですけど。」


俺が言うと、


受付嬢のお姉さんは一瞬固まった。


「登録?」


「はい。」


「冒険者登録ですか?」


「もちろん。」


受付嬢は俺を見る。


頭から足まで。


そして。


「レベルはいくつですか?」


「1。」


沈黙。


アリスが目を逸らす。


セフィが吹き出している。


「申し訳ありません。」


受付嬢は営業スマイルを浮かべた。


「レベル5未満の方は登録できません。」


「え?」


「規則です。」


「なんで?」


「レベル5未満は死亡率が高すぎるんです。」


「なるほど。」


「ギルドとしても止めなければなりません。」


正論だった。


ぐうの音も出ない。


「ちなみに。」


受付嬢が続ける。


「今登録した場合。」


「うん。」


「三日以内に死にます。」


「具体的!」


アリスが肩を震わせている。


絶対笑っている。


「ユーマ。」


「なんだ。」


「まずレベル上げよう。」


「はい。」



ギルドを出る。


夢が終わった。


異世界生活二日目にして夢が終わった。


「レベル5か……。」


遠い。


いや、近いのか?


よく分からない。


「なら俺はどうすればいいんだ?」


その時だった。


後ろから声が聞こえた。


「簡単だ。」


振り向く。


そこには一人の男が立っていた。


背が高い。


無精ひげ。


ボサボサの髪。


古い剣。


どう見ても強そうには見えない。


むしろ昼間から酒場にいそうだ。


「レベルを上げればいい。」


男は当たり前のことを言った。


「誰?」


俺が聞く。


男は少し嫌そうな顔をした。


「お前失礼だな。」


「初対面だし。」


「それもそうか。」


男は頭を掻く。


そして名乗った。


「ガルド。」


「ガルド?」


「元冒険者だ。」


アリスが小さく頭を下げた。


「ガルドさん。」


知り合いらしい。


「村長に頼まれた。」


ガルドは俺を見る。


「レベル1の馬鹿を鍛えてやれってな。」


「誰が馬鹿だ。」


「レベル1で魔王倒そうとしてる奴だ。」


反論できなかった。


「ついて来い。」


「どこへ?」


「訓練場だ。」


ニヤリと笑う。


その顔を見た瞬間。


なんとなく分かった。


このおっさん。


絶対に厳しい。



俺とアリスはガルドの後ろを歩く。


村外れの訓練場へ向かうらしい。


しばらく歩いたところで。


ガルドが不意に口を開いた。


「そうだ。」


「ん?」


「修行は二種類ある。」


「二種類?」


「ああ。」


ガルドはニヤリと笑った。


嫌な予感がした。


ものすごく嫌な予感がした。


「一つ目。」


指を一本立てる。


「死ぬほど過酷な修行。」


「うん。」


「二つ目。」


二本目を立てる。


「死ぬほど楽な修行。」


「なんだそれ。」


「選ばせてやる。」


俺は考える。


普通なら楽な方だろう。


普通なら。


しかし相手はガルドだ。


絶対裏がある。


絶対ある。


「ちなみに。」


俺は聞いた。


「過酷な方は?」


「木刀を使った剣術修行だ。」


なるほど。


王道だ。


分かりやすい。


「じゃあ楽な方は?」


ガルドが満面の笑みを浮かべた。


「森の中で二十四時間縄に縛られて過ごす。」


「どこが楽なんだよ!!」


思わず叫んだ。


アリスが吹き出す。


セフィは腹を抱えて笑っている。


「楽だぞ?」


ガルドは真顔だった。


「剣振らなくていいからな。」


「そういう問題じゃねぇ!」


ガルドは肩をすくめた。


「まあ選べ。」


「どっちも嫌なんだけど。」


「それは選択肢にない。」


理不尽だった。



【投票】


ユーマが最初に受ける修行は?


① 死ぬほど過酷な剣術修行


② 死ぬほど楽な森の修行


あなたならどちらを選びますか?

第6話を読んでいただきありがとうございます!


ついに師匠ポジションのガルドが登場しました。


そしてユーマの修行もスタートです!


① 死ぬほど過酷な剣術修行


② 死ぬほど楽な森の修行


ぜひコメントで投票してください!

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― 新着の感想 ―
②一択だろ
2026/06/09 16:52 名無しの権瓶
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