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レベル1の『〇〇』 〜あなたが選ぶ転生物語〜  作者: 矢部夏 泡太
女と男の街 ローゼンベルク編

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第42話 『旅路』

ラグナシア編が終わり、新たな旅が始まります!


ユーマ、リリム、ロキ。


三人となったパーティーは次なる街を目指して旅を続けます。


果たしてどんな出会いが待っているのか――。


それでは第42話をお楽しみください!

ラグナシアの城門が見えなくなってから数時間。


ユーマ達は街道を歩いていた。


青い空。


心地よい風。


久しぶりの平和だった。


「はぁー。」


ユーマは大きく伸びをする。


「平和だなー。」


リリムが呆れた顔をした。


「ついこの前まで死にかけてたのにね。」


「だからだよ。」


ユーマは笑う。


「死にかけた後の平和は最高なんだ。」


「変なやつ。」


「よく言われる。」


ロキは二人の後ろを歩いていた。


相変わらず無表情だ。


「お前は何かないのか?」


ユーマが聞く。


「何がだ。」


「いや、ラグナシア終わったなーとか。」


「別に。」


即答だった。


「つまんねぇ。」


「聞くな。」


リリムが吹き出す。


「ほんとロキってそういうとこある。」


そんな他愛もない会話をしながら歩いていると。


前方の岩山が揺れた。


ゴゴゴゴゴ・・・


「ん?」


ユーマが足を止める。


巨大な岩が立ち上がった。


二メートルほどの石人形。


ゴーレムだ。


レベル8。


「おっ。」


ユーマが剣を抜く。


「久しぶりのモンスターだ。」


ゴーレムが拳を振り上げる。


だが。


ユーマは慌てない。


「風切り!」


シュッ。


風が走る。


次の瞬間。


ゴーレムの身体が斜めにずれた。


ズルッ。


ドォォン!!


真っ二つになって倒れる。


沈黙。


ユーマは固まった。


「・・・え?」


リリムも瞬きをする。


「終わった。」


ロキは鼻で笑った。


「弱い。」


「いやいやいや!」


ユーマが叫ぶ。


「俺が強くなったんだろ!?」


「たぶん。」


リリムが肩をすくめる。


ラグナシアでは苦戦した相手だ。


だが今は違う。


レベル15。


伊達じゃなかった。


ユーマは少しだけ嬉しくなった。


「へへっ。」


剣を肩に担ぐ。


「俺、レベル上がったんだなぁ。」


「今さら?」


「今さらだ。」


その後も街道を進む。


途中で何匹かゴーレムが現れたが。


ロキが斧で叩き潰し。


リリムが魔弾で吹き飛ばし。


ユーマが風切りで斬り裂く。


苦戦らしい苦戦はない。


旅は順調だった。


そして昼過ぎ。


休憩。


大きな木の下に腰を下ろす。


ユーマは干し肉を齧る。


「そういや。」


リリムを見る。


「次の街ってどんなとこなんだ?」


「知らない。」


即答。


「おい。」


「だって知らないもん。」


ロキが口を開く。


「ローゼンベルクか。」


ユーマが振り向く。


「知ってんの?」


「少しな。」


「どんな街だ?」


ロキは少し考えた。


そして言う。


「女の街だ。」


ユーマの目が輝く。


「最高じゃねぇか。」


ドゴッ。


拳が飛んだ。


「いってぇ!」


リリムだった。


「最低。」


「何でだよ!」


「顔が気持ち悪かった。」


「ひどくね!?」


ロキが呆れた顔をする。


「お前が思っている意味じゃない。」


「え?」


「行けば分かる。」


意味深だった。


ユーマは首を傾げる。


だが。


今はそれ以上聞かなかった。


夕方。


森へ入る。


木々が生い茂り。


木漏れ日が地面を照らす。


鳥の鳴き声。


川のせせらぎ。


穏やかな道だった。


野営の準備をしながら。


ユーマは焚き火を見つめる。


そして。


ふと思った。


「そういやさ。」


「ん?」


リリムが顔を上げる。


「ロキ。」


ロキも視線だけ向けた。


「なんだ。」


ユーマは少し笑う。


「お前、本当に仲間になったんだな。」


沈黙。


数秒後。


ロキが答える。


「違う。」


リリムが吹き出した。


「まだ言ってる。」


「行き先が同じなだけだ。」


「はいはい。」


「事実だ。」


ユーマも笑った。


たぶん。


こいつは一生こう言うんだろう。


でも。


悪くなかった。


翌朝。


三人は再び歩き始める。


森を抜ける。


すると。


視界が一気に開けた。


「おぉ・・・。」


ユーマが声を漏らす。


巨大な川だった。


向こう岸が霞んで見えるほど広い。


その川に架かる一本の橋。


そして橋の手前には。


小さな村があった。


煙突から煙が上がっている。


畑。


家畜。


木造の家々。


のどかな村だった。


リリムも目を細める。


「平和そう。」


ロキは橋を見る。


「今日はここだな。」


ユーマは笑った。


「よし。」


「ちょっと寄っていこうぜ。」


三人は村へ向かって歩き出した。



【読者投票】


目の前に小さな村があります。


橋を渡ればローゼンベルクまではあと少し。


① 村へ立ち寄る


② そのまま進む


あなたならどうしますか?




読んでいただきありがとうございます!


新章スタート!


ちなみに作者は


旅人が村を見つけたら寄る派です。


宿屋。


道具屋。


村人の長話。


全部RPGの醍醐味ですからね。


それでは次回もお楽しみに!

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①でしょ 村で収穫があるはず
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