第3話 『魔王って、ラスボスだろ?』
前回の投票結果です!
① すぐに村長の家へ向かう
② 村をもう少し探索してから向かう
投票の結果は残念ですが0票でした、、
これからですね、、
ランダムで
【① すぐに村長の家へ向かう】
に決定しました。
それでは第3話をお楽しみください。
「じゃあ村長のところに行こっか。」
アリスがそう言って歩き出した。
俺はその後を追う。
村長の家は村の中心から少し離れた場所にあった。
他の家より一回り大きい。
木造ではあるが、どこか威厳を感じる建物だ。
「緊張してる?」
アリスが横から聞いてくる。
「してない。」
「嘘。」
「してない。」
「してる。」
「……ちょっとだけ。」
アリスがくすっと笑った。
なんだか悔しい。
◇
家の前に着く。
アリスが扉をノックした。
「村長様、ユーマさんを連れてきました。」
「入ってくれ。」
中から老人の声が聞こえる。
扉を開く。
部屋の奥には一人の老人が座っていた。
長い白髭。
深いしわ。
いかにも村長という感じだ。
「初めまして。」
俺は軽く頭を下げた。
老人は優しく微笑む。
「よく来てくれたな。」
「どうも。」
「儂はこのミスト村の村長じゃ。」
「ユーマです。」
軽く挨拶を交わす。
思ったより怖くない。
もっと偉そうな人かと思っていた。
「体調はどうじゃ?」
「大丈夫です。」
「そうか。」
村長は頷く。
そして少し真面目な顔になった。
「ところでユーマ君。」
「はい。」
「アリスから話は聞いた。」
「どの話ですか?」
「記憶がないという話じゃ。」
俺は少し固まる。
そういう設定になっているらしい。
まあ転生者だし間違ってはいない。
「そうですね。」
「なら無理に思い出そうとせんでよい。」
村長は優しく言った。
「生きておるだけで十分じゃ。」
少しだけ胸が温かくなった。
◇
その後もしばらく雑談が続いた。
村のこと。
近くの街のこと。
畑のこと。
家畜のこと。
平和な話ばかりだった。
だが――
一つだけ気になる単語が出てきた。
「最近は魔王軍の動きも活発でな。」
「魔王軍?」
俺は反応した。
村長が頷く。
「うむ。」
アリスの表情も少し曇る。
「この辺りには来ないけど。」
「それでも怖いの。」
アリスが小さく言った。
「村が襲われたら終わりだから。」
なるほど。
本当に魔王がいる世界なのか。
俺は少し考える。
ゲームなら何度も倒した。
タイガークエストでも。
ドラゴンロードでも。
ダークエンペラーでも。
魔王なんて大体ラスボスだ。
「でも。」
思わず口から出た。
「魔王ってラスボスだろ?」
「ん?」
村長が首を傾げる。
「いや。」
俺は笑った。
「正直ぬるゲーじゃね?」
沈黙。
部屋が静まり返る。
村長が固まる。
アリスが固まる。
外で作業していた村人まで固まる。
……あれ?
なんか変なこと言ったか?
◇
村長がゆっくり立ち上がる。
「ユーマ君。」
「はい。」
「今なんと言った?」
「ぬるゲー。」
「ほう。」
村長が深く頷く。
嫌な予感がした。
ものすごく嫌な予感がした。
「つまり君は。」
村長が言う。
「魔王を倒せるのじゃな?」
「いや待って。」
「なるほど。」
「待て。」
「そうか。」
「だから待てって。」
村長は勢いよく扉を開けた。
そして外へ飛び出す。
「皆の者ーっ!!」
嫌な予感しかしない。
本当にしない。
村人たちが集まる。
アリスも青ざめている。
そして村長は満面の笑みで叫んだ。
「勇者様がおられたぞおおおおお!!」
「おおおおおおおおお!!」
村中が歓声に包まれた。
俺だけが状況を理解できていなかった。
【投票】
突然「勇者様」と呼ばれたユーマ。
次回、どうする?
① 全力で否定する
② とりあえず話を聞く
あなたならどちらを選びますか?
第3話を読んでいただきありがとうございます!
ついにユーマの一言が大変なことになりました。
次回は村長と村人たちの盛大な勘違いが始まります。
① 全力で否定する
② とりあえず話を聞く
ぜひコメント欄で数字を投票してください!
皆さんで作っていきたいので
是非!数字だけでも!
お願いします!




