第2話 『レベル1の世界』
前回の投票結果です!
① レオン・アークライト
② カイル・ヴァルハルト
③ ユーマ・カミサキ
投票の結果、主人公の名前は
【ユーマ・カミサキ】
に決定しました!
投票してくださった皆様、ありがとうございました!
それでは第2話をお楽しみください。
「それで、あなたの名前は?」
目の前の少女が首を傾げる。
金色の髪がふわりと揺れた。
青い瞳が真っ直ぐこちらを見つめている。
正直かわいい。
かなりかわいい。
異世界に来て最初に会った女の子がこんな美少女でいいんだろうか。
いや、いいか。
異世界だし。
「俺の名前は――」
少しだけ考える。
そして答えた。
「ユーマ・カミサキ。」
「ユーマ?」
アリスが不思議そうな顔をした。
「変わった名前ね。」
「そうか?」
「この辺じゃ聞いたことないもの。」
まあ当然だろう。
元は日本人だし。
……いや、元じゃないな。
今は異世界人か。
少し複雑な気分になる。
「でも。」
アリスは微笑んだ。
「いい名前だと思う。」
その笑顔を見て少し照れた。
なんだろう。
この子と話していると調子が狂う。
「そ、それより。」
誤魔化すように立ち上がる。
「外を見てみたい。」
「村を?」
「せっかく起きたし。」
「じゃあ案内してあげる。」
アリスは嬉しそうに笑った。
◇
ミスト村。
それがこの村の名前だった。
宿を出た瞬間、俺は思わず足を止める。
「おぉ……。」
石畳の道。
木造の家。
畑。
井戸。
遠くには風車。
まるでゲームの中だった。
いや。
ゲームよりもずっとリアルだ。
風の匂いがする。
土の感触がある。
人が笑っている。
本当に異世界なんだ。
「すごいな……。」
「そんなに珍しい?」
アリスが笑う。
「俺の故郷にはなかった景色だからな。」
「へぇ。」
アリスは深くは聞いてこなかった。
ありがたい。
転生だの日本だの言っても説明が面倒だ。
「まずは広場ね。」
村の中心には大きな広場があった。
子どもたちが走り回り、
大人たちが作物を運び、
老人たちが談笑している。
平和そのものだ。
「いい村だな。」
「でしょ?」
なぜかアリスが得意げだった。
自分の村を褒められると嬉しいらしい。
◇
その時だった。
広場で遊んでいた子どもが転んだ。
「いてっ!」
「大丈夫か?」
俺は反射的に駆け寄る。
手を差し出すと、少年は恥ずかしそうに立ち上がった。
「ありがとう。」
「気を付けろよ。」
するとアリスが驚いた顔をした。
「優しいのね。」
「普通だろ?」
「そうかな。」
首を傾げる。
そんな大したことじゃないと思うんだが。
◇
しばらく歩く。
すると俺はふと思い出した。
「そういえば。」
「なに?」
「レベルってあるんだよな?」
「あるわよ?」
アリスは当然のように答えた。
「見たいの?」
「見たい!」
食い気味で答えた。
アリスが笑う。
「子どもみたい。」
いや、男なら気になるだろ。
レベルだぞ?
RPGの基本だぞ?
「ステータスプレート。」
アリスが呟く。
すると空中に光の板が現れた。
「うおおおおおお!?」
本当に出た!
本当にステータスだ!
名前:アリス
レベル:8
「レベル8!?」
「普通よ?」
「普通なのか!?」
「村の同年代ならこれくらいかな。」
俺は興奮しながら叫んだ。
「俺も見たい!」
「やってみて。」
俺は深呼吸した。
「ステータスプレート!」
光が現れる。
そして。
名前:ユーマ・カミサキ
レベル:1
「レベル1。」
思わず呟いた。
まさか本当にレベル1から始まるとは。
「低い?」
アリスが心配そうに聞く。
「いや。」
俺は笑った。
「最高だ。」
「へ?」
「RPGはレベル1からが一番面白いんだ。」
アリスは理解できないという顔をした。
◇
その時。
遠くから声が聞こえた。
「アリスー!」
村人が手を振っている。
「村長様がお呼びだよー!」
アリスが振り返る。
「あ。」
「村長?」
「うん。」
アリスは俺を見る。
「どうする?」
「どうするって?」
「今すぐ行く?」
「それとももう少し村を見て回る?」
俺は広場を見渡した。
まだ見ていない場所がたくさんある。
でも村長も気になる。
さて――。
⸻
【投票】
次回、ユーマはどうする?
① すぐに村長の家へ向かう
② 村をもう少し探索してから向かう
あなたならどちらを選びますか?
第2話を読んでいただきありがとうございます!
今回は異世界の村とレベルシステムのお披露目でした。
次回は投票結果によって少しだけ展開が変化します。
① すぐに村長の家へ向かう
② 村をもう少し探索してから向かう
コメント欄でぜひ投票してください!
それでは次回もよろしくお願いします!




