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ガチャ士だけど、建国して魔王討伐します!  作者: 紫蘭


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第7話 魔王×信長&光秀

この作品では、会話文の前に登場人物名を表記す形式を採用しています。

読みやすさを重視したこと、そしてこの物語ならではの世界観を表現する

ための工夫です。もしこの形式が合わないと感じた方は、そっとブラウザ

バックしてください。

魔王「――我が名は、魔王ミッドナイトキング。」


 名前だけで、背筋が凍る。俺は……恐怖で動けなくなっていた。


 光秀は刀を構えたまま、一歩も引かずに立っている。

 だが、その肩は強張り、圧に押し負けないよう、必死に耐えていた。


 信長はというと――

 いつもの自信満々な笑みが少なく、どこか精彩さを欠いていた。


信長「ふむ……これは、さすがに……。」


 信長が弱気になる所なんて、初めて見た……と思う。


 魔王は、俺たちを見下ろしながら淡々と語り始めた。


魔王「この地に来た理由は一つ。この近くに“転生の神殿”があるからだ。

   ―――そこでは時折、勇者が生まれる。

   我は定期的に報告を受け、必要とあらば自ら赴く。

   勇者でなくとも、将来の脅威となり得る者は早めに排除しておく。

   盤石の世を築くには、()()な活動が欠かせぬのでな。

   ふはははは!」


甘蔵「……地道な活動って、魔王が言わなさそうなセリフ、

   ベスト10に入るって!」


 信長が前に出る。


信長「ほう……余を脅威と見たか。ならば、試してみよっ、余の力を!」


 光秀も静かに構えた。


光秀「信長様、援護いたします。」


 2人は同時に飛び出した。

 信長の豪快な斬撃と、光秀の無駄のない一閃。

 どちらも、これまでの戦いでは圧倒的な強さを見せてきた。


 だが――。


魔王「遅い!」


 魔王の一言とともに、空気が歪んだ。

 次の瞬間、信長も光秀も吹き飛ばされていた。


甘蔵「信長さんっ!? 光秀さん!?」


 2人は床に転がりながらも、すぐに立ち上がる。

 息は荒い。傷も深い。。

 それでも――2人の目は、死んでいなかった。


 信長は口元を拭い、笑った。


信長「……ふむ。これは、面白い展開じゃ。」


 光秀も静かに刀を構え直す。


光秀「そうでござりますな。まだ終わりではありませぬ。」


 魔王ミッドナイトキングは、ただ黙って俺たちを見ていた。

 まるで、次の一手を楽しみにしているかのように。


 魔王ミッドナイトキングの圧に押しつぶされそうになっていた()は、

 正直、膝が笑っていた。


 でも――信長と光秀が、

 あれだけボロボロになりながらも立ち上がった姿を見て、

 胸の奥がじわっと熱くなる。


甘蔵(……俺だけビビってられないだろ!)

 気付けば、口が勝手に動いていた。


甘蔵「お、おい魔王! そんな偉そうにしてるけどさ……!

   そんなに偉いのか?」

 

 自分で言っておいて体が震えてるのは、もちろん内緒だ。


 魔王は首を傾げた。


魔王「……ほう。口だけは達者だな、小僧。」


甘蔵「口だけじゃないと思う! ……たぶん!」


 信長がふっと笑った。

 

信長「甘蔵、よう申した。よし、余も元気が出てきたわ!」


 そう言うと、信長は懐から握り飯を取り出し、豪快にかじりついた。


甘蔵「えっ、こんな時に!? てか、どこから出したのそれ!?」


信長「腹が減っては戦はできぬ。常識であろう?」


 光秀も苦笑しながら握飯を受け取る。


信長「そうであろう? 光秀にも特製の握り飯を馳走致そう!」


光秀「信長様……有難き幸せ。これで再び戦えまする。」


甘蔵「特製って何が特製なんだよ……!」

 

 ツッコミを入れながらも、2人の気力が戻っていく。


 信長が刀を構え、光秀が静かに前へ出る。


光秀「信長様、この光秀めが、隙を作ります。

   殿の一撃を通すために。」


信長「任せよ光秀。余の必殺の刃、見せてくれようぞ!」


 光秀の気配が変わった。

 静かで、鋭くて、まるで空気そのものが、

 研ぎ澄まされるような――そんな雰囲気。


光秀「必殺……桔梗落とし。」


 光秀が一歩踏み込んだ瞬間、魔王の影が揺れた。

 斜め下から走る鋭い軌跡。魔王の体勢が一瞬だけ崩れる。


光秀「今あああですっ!! 殿ぉぉぉ!!


信長「でかしたぞ、光秀! はあああああッ!! 

   剣技……天下布武 ――! 業火 ―― 一閃ッ!!」


 信長の刀身に紅蓮の焔がはしり、

 振り抜かれた一閃は灼熱の軌跡となって空間を裂いた。

 伸びゆく斬光はまるで信長の意志そのものであり、

 一直線に魔王を貫き、灼き滅ぼさんと燃え上がった。


 俺は思わず叫んだ。


甘蔵「うおおおおお!? 今の技!すごいよ!!」


 炎が収まった時、魔王の右腕が大きく損傷していた。


 信長が勝ち誇ったように笑う。


信長「どうじゃ? 右腕はもう使えまい!」


 光秀も息を整えながら言う。


光秀「……お見事でございます!」


 魔王の圧に押されながらも、まだ終わっていなかった。

 信長と光秀の立ち上がる姿が、俺の中に小さな希望を灯す。

 ここから、俺たちの反撃が始まる――そんな気がした。

ご覧いただきありがとうございます!

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