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ガチャ士だけど、建国して魔王討伐します!  作者: 紫蘭


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第2話 ガチャを回したら光秀が出た

この作品では、会話文の前に登場人物名を表記す形式を採用しています。

読みやすさを重視したこと、そしてこの物語ならではの世界観を表現する

ための工夫です。もしこの形式が合わないと感じた方は、そっとブラウザ

バックしてください。

 信長が現れてから数時間というもの。

 俺はというと――ただただ振り回されていた。


信長「甘蔵、まずは、この辺りの地形を把握するぞ。案内せよ。」


甘蔵「おー、強引だなぁ。俺も今日、来たばっかなんだけど!?」


 信長は異世界に来たショックなど一切ない。

 むしろ “新しい領地を与えられた” くらいの軽いノリで歩き回る。


 そして分かったことがある。

 ――この信長、めちゃくちゃポジティブで、べらぼうに図太い。


 しばらく考え事をしていた信長がこういった。


信長「なるほど、この土地は悪くないのぅ。だが、城には不向きじゃ。

   何がいけないと思う?甘蔵よ、遠慮なく申せ。」


甘蔵「えっ、何?何?」


信長「まだまだだな甘蔵よ。ここは川が近いであろう。

   それ故、城を建てるならば、丘の上が良い。」


甘蔵「いや、有難いアドバイスだけどもさぁ。

   城を建てるったって……材料もお金も人もいないんだけど。」


信長「甘蔵、国を作るのに必要なのはまず“意志”だ。金は後からついてくる。」


 言ってることは、間違ってないだけに、なんか俺が無理言って、

 絡んでるみたいになってるのがチョット悔しい。

 戦国武将のメンタル強すぎる……。


 胸を張って信長は、堂々と言い放つ。


信長「よいか甘蔵。国とは “作るもの” ではない。“作らせるもの” 。」


甘蔵「それ、ブラック企業の社長だから!」


 そんな調子で、信長の性格を理解できるようになってきた。


 ・自信満々

 ・行動力の塊

 ・細かいことは気にしない

 ・人を巻き込むのが上手い

 ・そして、めちゃくちゃ前向き


 ……うん、そりゃ天下取るわ。


信長「甘蔵、まずは民を集めるぞ。」」


甘蔵「いや、どうやって!」


信長「余が声をかければよい。人は“強者”に従うものだ。」


甘蔵「いや、異世界の人が信長を知ってるわけないだろぉ!」


 信長はまったく気にしていない。


信長「では、強者であることを示せばよいだけだ。」


甘蔵「やめて!? 物騒な方向に行かないで!?」


 そんなやり取りをしていると、

 俺の頭に、ふと“あのガチャ機”のことがよぎった。


(……そうだ、仲間を増やすならガチャがあるじゃん。)


 髪の毛もまだあと20cmぐらいは残っている。

 12cmぐらい楽勝だ。最低1回はガチャを回せるだろう。


 信長がこちらを見る。


信長「甘蔵、何か策があるのか?」


甘蔵「いや、策ってほどじゃないけど。

   ……ガチャを回せば人材が出るかもと思って。」


信長「よし、回せ。」


甘蔵「気持ちが良いくらいの即決ぶり!?」


 まあ、でも確かに人手は欲しい。

 信長一人じゃ到底、国は作れないし、俺は話にならん。


甘蔵「じゃあ……念じるか。」


 深呼吸して、俺は叫んだ。


甘蔵「ガチャを回したい! 顕現せよ!」


 ――ガコンッ!


 またしても、空からガチャ機が落ちてきた。


甘蔵「毎回落ちてくるのやめて!!……心臓に悪い。」


 ガチャ機が光り、俺の手を吸い寄せる。


 ――ガチャを回しますか?


 甘蔵はガチャ機の表紙を見た。『くせが強い武将、第二弾』


 どうやら今回も、戦国武将が出てくるみたいだな。


 それに、全5種も同じだ。


 ・荒木村重

 ・松永久秀

 ・浅井長政

 ・明智光秀

 ・斯波義銀


 これは、光秀は絶対に引いたら駄目な奴。

 欲しい人物が特にいないし、出来ることなら回したくない。


 でも、この流れだと、回すしかないんだろうなって思う、

 ガチャを回さないといけない雰囲気だからね


信長「甘蔵よ、此度はどやつが、ガチャ機に名を連ねておるのじゃ?」


甘蔵「ああ、知ってはいると思うけれど、……どうだろうね。」


 (ここは、敢えて濁そう!ていうか改めてみると壮絶なラインナップだよな。)


甘蔵「よし……今度こそ自分の意思で回す!」


 ハンドルを握り、力を込める。


甘蔵「明智以外お願い!!」


 ガラガラガラガラ……ッ!


 コトンッ!


 出てきたカプセルの中に、水色の桔梗紋が見えてしまった。


甘蔵「ん? もしかして水色のまさか、桔梗紋って……盛大にやらかした。」


 カプセルが光り、中から一人の男が現れる。


 端正な顔立ち。静かな眼差し。

 信長とは対照的な、冷静で知的な雰囲気。


??「……ここは、どこでございますか?」


 男は俺と信長を見比べ、丁寧に頭を下げた。


光秀「明智十兵衛光秀、推参致した!」


甘蔵「ああ、やっぱりだぁ!!」


 俺の叫びと同時に、信長がピクリと反応した。


信長「ほう……光秀か。」


 信長は腕を組み、じっと光秀を見つめる。


信長「金ヶ崎を越えた余の前に、おぬしが現れるとはな。」


光秀「はっ。信長様のお役に立てるのであれば、何なりと。」


 光秀は落ち着いた声で答える。


信長「甘蔵よ。こやつは光秀という。わしの自慢の家臣じゃ。」


 ――この二人、今はまだ仲がいい時期のバージョンだ。


 俺は胸をなでおろした。

(よかった……本能寺直前とかじゃなくて……)


 信長は満足げに笑った。


信長「甘蔵、これで国づくりが一歩進んだな。」


甘蔵「いや、進んだのか……?」


 信長と光秀。

 戦国最強クラスのコンビが揃ってしまった。


 こうして俺の建国計画は、

 ますますカオスな方向へと進んでいくのだった。

ご覧いただきありがとうございます!

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