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桜の木の下で  作者: ゆめ
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第四話

龍也は立ち上がった。龍也はまだとまどっていた。

龍也はいままで女子に名前で呼び捨てにされたことは・・・いや、

女子ではない。ただの成仏できない霊に呼ばれるだけだ。

「あぁ、いいよ」

舞は全くと言っていいほど龍也の動揺には気づいていなかった。

「じゃあ、龍也?私これからどうしたらいいのかな」

龍也も少し落ち着いてきた。

「さっき言ったろ?」

「・・・ごめんなさい。もう一回言ってくれないかな」

龍也はやさしく言った。

「まず、舞を殺した犯人を捜す。

そしてそいつにとられた魂みたいなのを取り返す。

そしたら成仏できる・・・舞がこの世に未練さえなければな」

「未練?」

「少しくらい未練あったって大丈夫さ。大抵の奴は死にたくないっておもってるけど

ちゃんと成仏していくから。それに成仏させるのが仕事だし」


―さて。そろそろ家に入ろうか・・・

舞は龍也の家に入った。

「ね、私入ってもいいの?」

舞が無邪気に訊いた。

「とか言って、もう入ってるしさぁ。なんだかな」

龍也は苦笑いしている。

「ごめんなさい、出た方がいいのかな」

「は?そういうことじゃ・・・」

と、舞はもう戻りかけていた。

龍也は霊なんだから飛べばいいのに、

と内心思ったが、そうされると面倒なので言わなかった。

「おいおい」

龍也は舞の腕をつかむ。


「成仏させるのが俺の仕事だ。帰るところも、もうないだろ?

ここにいて、俺と成仏のための手がかりを見つけるんだ」


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