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桜の木の下で  作者: ゆめ
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第五話

数日が過ぎた。


龍也は憂鬱だった。

舞にたいしての自分の言動、行動が全て嫌だった。

なぜ嫌になるのか、それさえもわからないのだ。

 

犯人捜しは順調に進んだ。藍の紫のオーラをみたことがきっかけになった。

犯人は藍だ。じゃあ、藍の紫のオーラのもとになる物を藍からとりかえさなくてはいけない。

そう龍也は考えていた。


一方舞の方は・・・

「空のお出かけにいってくるね」

と言ったっきり、帰ってこない。

龍也は心配になってきた。しかし探すといっても当ては・・・



「そうか、そうだよな・・・俺何を考えていたんだ?

舞なら行くよな。」



そう、今日は舞の葬式が行われるのだった。

舞が死んでいるということに龍也もいまいち実感がもてなくて、

葬式が行われることをすっかり忘れていたのだ。

龍也は舞のうちへ急いだ。


舞は泣いていた。

自分のために泣いている母親を見て。

龍也はたちつくしていた。

龍也が勝手に入っても、誰も何も言わなかった。

しかし自分はこの雰囲気から拒絶されている、と龍也は感じていた。

舞は、母親の横に立っていた。

龍也に気づくと、舞は寂しそうに龍也の方へ飛んできた。


「私が生きてるって言って?言ってよ。」

と舞は龍也の胸に泣きついた。

「おまえ・・・死んでるんだって」

と龍也は小声で言った。

舞は、そのまま泣き続けていた。


龍也は、舞が泣いていることに、龍也の胸で泣いていることに、

胸の高鳴りを感じずにはいられなかった。

しかし、龍也はあることに気づいた。


「なんで舞は俺にさわれるんだ?」


そういえば、舞が家に来たときも龍也は舞の腕をつかんでいた。

ごく自然に・・・

舞は、生きていないのに。もう死んでいるのに。

どうしてなんだろう。



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