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18.京都旅行?

開いてくださりありがとうございます。

今回は平和回です。恐らく次までは平和回だと思います。

宜しくお願いします。

  あれから二日が立った。今僕は電車に揺られている。今回はバイトというより完全旅行なので若干の後ろめたさはあるが初めて行く場所に心を踊らせていた。

 道を間違えないように行き方をスマホで何回も確認しながら電車に乗り込む。僕は停まる駅まで後何駅か確認しながら座席に座った。平日のしかも朝なので人は有り得ないぐらい多い。僕が座れたのは相当運がよかったとみえる。

 電車に居る人は大体スマホを見てるか寝ているかだ。昔は色んな人がいたらしいが今では友達同士で座っていてもスマホに夢中で全く話しをしない人もいる。なんだかスマホに生活を乗っ取られた気分だ。かくいう僕もスマホで音楽を聞いているので人のことは当然ながら言えない。

 今日は露忌の実家に行く日だ。もしかしたら異変解平社に居る限りあちこちを飛び回ることになる気もする。いい人生経験にはあると思うがせっかく借金___奨学金を借りてまで高校に入ったのに全然行かないのもどうかと思うし、あまり休みすぎると単位を落として留年だってありえる。僕的にはそれが一番困るので、一応昨日は学校に行った。青花が心配していたので仕事だとは伝えてある。

 そうこうしているうちに乗り換えの駅まで着いてしまった。スマホと駅名を交互に見ながら場所があっていることを確認する。

___大手町...うん、あってる。

 僕は車内の人にすみませんと何度もいいながらなんとか降りた。こうして満員電車に毎日乗って学校や仕事に行ける人は心から尊敬する。できれば僕は乗りたくない。

 降りた後はエスカレーターを二つ登って丸ノ内線に入る。方向的に改札は無かったので乗り換えようにと用意した交通系は出番無く終わった。

 暫く待っていると電車が音を立ててやってくる。入ってきた時に車内に大量の人がぎゅうぎゅう詰めになっているのを見て、うぇ、となった。

 こちらも半分人を詰める形で入ることに成功する。通勤ラッシュとはこれほど恐ろしいものなのか。こんなことになるんなら横着しないで歩けばよかったと思うがそれはもう遅い。幸いにも降りるのは次の駅なのでこの混雑が永遠と続かない。

 アナウンスが走りもうす電車が駅に着くことがわかった。

 その後、沢山の人が降りるのと一緒に半ば押し出されるように僕は列車を降りた。

 どうにかして改札まで行き着いて、前の人に続くようにして改札を出る。そしたら次に探すのは地図だ。何回も行った場所でも地図を確認しないと行けない僕には地図が親友で、新しい場所に行った時はなによりも先に地図を探す。しかし困ったことに地図が見当たらない。仮に地図が見つけられたとしてもこの人混みだそこに行き着けないかもしれない。

 困ったなと思ったが僕は気がついた。己の手に持っている物は一体なの為にあるのかと。すぐさまGoogl先生に聞いく。便利な時代になったものである。

 僕は地図通り進んでいく、時折時間を確認するが集合時間丁度に着きそうだ。

 エスカレーターまで歩いて、登って、また歩く。東京駅とはこれほど広いものだったのか。

 食べ物の匂いに胃を擽られながら目的の場所まで行くことができた。

 東海道新幹線、中央乗り換え口。あまり邪魔にならないように人があまりいない所に身を寄せた。皆んなはまだ来ないのだろうか。万が一にも時間を間違えていると困る。僕は時計を確認した。

「あっ瑠雨!いたいた。おはよう。」

 少し遠くから声がする。聞き間違えるはずがない確かに僕の名前を読んだ。声がした方向を向く。

「喪模、おはよう。あれ?荷物は?」

 この間行くときは凄い量を持ってきていたというのに今は身軽だ。服は相変わらず豪華というかロリータをやっているが肩から小さい鞄を下げているだけでそれ以外に荷物は見当たらない。

「嗚呼、それなら。ほら、あいつが持ってる。」

 喪模は後ろを指さした。

「露忌...。」

 思わず声が落ちてしまうほど彼は悲惨な目に遭っている。実に重そうだ。

「持とうか?」

 僕が手を差し出すと言葉の前に凄い重量が僕の片手に乗っかった。

「あ、助、かる...。」

 その後に答えが帰ってきた。僕はもう片方の腕も使って荷物を半分持った。なにがあったからこんなに重くなるんだろう。

「喪模...露忌が可哀想だから今度から荷物の量、減らしなよ...。」

 荷物持ちをさせられている露忌が可哀想だ。

「最初は自分で持ってたわよ?けど、露忌がじゃんけんで負けた奴が全部持とうなんて言い出すから、自業自得ってこういうことね。」

 なるほど、それなら僕から言うことはなにもないな。そういえば幽羅は?と思う当たりを見回すと露忌の後ろに隠れて見えなかっただけで幽羅もいた。彼女は相変わらず振袖だが下はジャンパースカートだ。荷物を持っていないことから彼女もじゃんけんに参加したのだろう。これが露忌だったからよかったがもし喪模や幽羅が持っていたらどうなっていたんだろうか。

「おはようございます。瑠雨、電車大丈夫でしたか?」

「嗚呼...。うん、まぁ、ね。」

 正直もう乗りたくないがそれを言ってしまうと露忌に運転してけと言ってしまっているような気がして言えない。流石に東京から京都までは大変だ。免許を持っている人が他にいればまだいいが持っていないとなると相当大変なはず。

「よし、じゃあ、京都旅行行こう!」

 喪模がうきうきとしながら歩き出した。それと平行して(なるべく人の邪魔にならないように)僕達も歩く。

「そういえば忌箱ってどうしたの?まさかあのまま持ってきたとか?」

 結局あの後僕の家まで送り届けてもらってそれ以来会っていなかったのであの呪物のその後がわからない。

「ふふっそんなわけないじゃないですか。手持ちの札とかで絶対に開かないようにしましたよ。全く困ったことに目を離すとすぐに自分から開けようとするんです。」

 可愛らしく言っていたがそれはかなりヤバいのではないだろうか。


 そこからそう歩かないうちに僕達は新幹線に乗ることができた。僕にとって新幹線は初めてなのでわくわくするという気持ちもあるが少し緊張してしまう。チケットに関しては完全に皆んな任せなので直前で貰って指示通りの席まで移動する。車内にカーペットがあるという事実に驚いたが普通の列車とは違うのだろう。

「二、二で別れるっぽいけど、どうする?」

 席について後ろと前で別れているこれはどうするのが正解なのだろうか。それはそれと荷物が重い。最初はそうでもないかと思ったが時間が経つと肉に食い込んで滅茶苦茶痛かった。

「知らないの?」

 そういうとガチャンと音がしたあと喪模は座席を回して向かい合わせにする。

「凄っ!今の技術って凄いんだね。」

「いや、これは結構昔からあるわよ?」

 そうなのか?、それは単純な知識不足だった。

 荷物大きすぎてが電車の上のラックに入らないので喪模以外全員の荷物を乗せて喪模の荷物は床に置くことでなんとかなった。席は右側に寄っていて、奥の窓側に僕その隣に露忌、僕の前に喪模、さらにその隣に幽羅となる形で座った。

「はぁ...疲れた。喪模、なんで君はそんなに荷物が多いのさ?」

「だってなにがあるかわからないじゃない。家事が起きて家が燃えたりとか津波で家が崩れたりとか強盗が入ったらとか、考えると大事な物、全部持っていきたくなるの。」

 なんでってそんなに心配性なんだ。

「じゃあ荷物を持った状態で事故にあったらどうするの?」

「それは私が守るから大丈夫。」

「家も同じように守れたらいいんですけれど...。」

 疲れ切って半ばグール状態になった露忌を手で仰ぎながら幽羅は言った。そんなことが可能なら今すぐにでもやってもらいたい。

「すまんな、瑠雨、朝早くから」

「全然、」

 一呼吸置いてから露忌はうつむいて頭を抱えながら言った。

「だって時間遅くしたら絶対買い物してくるから、こうするしか無かったんだ...。」

 身中お察しします。という言葉が適切だろうか。聞いた所によると喪模は相当服好きと見える。確かに買い物ができる時間なんて与えたら物凄い量を買ってきそうだ。これ以上荷物が増えるのはとても困る。色々大変なのだろう。

「あはは...。」

 乾いた笑いしか出てこない。

「そういえばだけど着いたらどうするの?やっぱり、そのまま実家行くの?」

 野心を言ってしまうと京都観光がしたいが呪物を持ったままで動き回るのは流石に駄目だろうか。

「あー思い出しただけで嫌になってきた。バックレてぇよ...」

 思い出したかのように嫌そうな顔をした。

「でも西の方なんて行くこと殆ど無いし、観光したいわよねー。」

 窓に肘を着きながら喪模入った。気がついていなかったがいつの間にか列車は出発していたらしい、都会の景色が流れている。

「やっぱりあんまり行かないんだ。」

「似た感じの会社が西にあるからね、そっちの仕事は大体そこがやってる。」

 流石に全国に一社だけではないと思っていたがそうやって別れていたのか。

「うちとはあまり仲が良いとは言えないらしいです。ワタクシ達は会ったことがないですけど。」

 同業なのに仲が良くないのは大丈夫なのだろか、仲良くしたほうがお互いの為だと思うが...いやそれはお節介すぎだろうか。

「ねぇお願いちょっとだけでいいから観光させてぇ、私千本鳥居が見たいのぉ。」

 駄々をこねる子供じゃないんだからと普段なら思う所だがこんな機会滅多にない、僕も見たい。

「はぁ...連絡取ってるわけでもねぇからちょっとぐらい遅れても問題ないか。」

 仕方ないと言いつつ実家に帰るまでの時間が少し伸びて安堵しているようにも見える。取り敢えず京都旅行できることが決まったので僕としても嬉しい。

「「やった!」」

 幽羅と喪模は嬉しそうに手を合わせる。

「ではどこに行きましょうか?」

 幽羅はどこからともなく旅行雑誌を取り出した。用意周到というかなんというか。気にしてない感じを醸し出して起きながら実は幽羅も楽しみしていたらしい。...実は人に言えたもんじゃないが別の会社が出してたやつだけど僕も持ってる。

「やっぱり清水寺は行きたいですよね!ですが、綺麗さで言ったら伏見稲荷もいいと思うんです。舞妓さんも見てみたいですし、嗚呼でも、漫画読んだ京都タワーにも行ってみたいという夢があります!歴史的な焦点で見れば金閣寺は行っておきたいところですし...喪模、露忌、瑠雨、どう思いますか!?」

 普段冷静無口な幽羅が凄い速度で話しだした。そんなに行きたかったのだろうか。目に星が浮かんで見える程度には興奮してる。

「うーん。そんなに時間はかけられないから京都駅から近い所がいいんだけど...露忌どこが一番近いとかわかる?」

「俺は中学から東京にいるからそっちの土地勘はほぼ無いんだよな。地元の幼並みがまだいたと思うから聞いてみるか...。」

 そういうとスマホを取り出して連絡先を探し始めた。

 十七歳で東京に住んでるということは小学生のまでしか地元にいなかったのか。それは大分短い。それに地元の観光地を地元民が完全に把握しているかと言われればそういうわけでもない。僕だって東京の観光名所と言われても生活範囲外だから場所なんて全くわからない。

 少しスマホを横目で覗かせてもらったが沢山の連絡先が書いてる。しかし大体の名前で女子らしき名前でチャラ男疑惑が強くなった。

「あった、あった。」

 目的の連絡先を見つけたのは大分下の方にスクロールした後だった。

「女たらし...。」

「ちがっこれは仕事で...」

 僕がスマホの中身を見てたことに気づいたのか慌てて画面を隠した。

「でも幽羅達にはちょっかいかけないんだね。」

 そう言って横を見ると露忌は幼並みらしき人にメッセージを打ちながら会話を続けた。

「昔から一緒にいたから特に気になんなかったな。それに俺は物騒な奴はタイプじゃないからね。」

 その一言で喪模がちょっと怒ったのがわかる。

「なんですって...?」

「なっなんでもない...です。」

 少し気まずそうに目線をそらす。怒られるのがわかってるなら言わなきゃ良いのに...。

 そのすぐ後に

「あっ返信来た。」

 通知音とともに呟く声が聞こえる。彼はそのままスマホを開いた。そういえばだけどスマホのケースはお洒落だなと思う。

「なんと来ていましたか?」

 期待が抑えきれない様子で幽羅は言う。

「京都タワーってのが駅出た眼の前にあって、その次に近いのが伏見稲荷だそうだ。」

「伏見稲荷!やったぁ!」

 行きたかった所に行けそうでよかった。場所がわかったんならそれがどんな場所だか調べようと思って上から荷物を下ろし、中の雑誌を手に取る。

 露忌はもう一度スマホに目を落とすと話しを続けた。

「なんか俺じゃ頼りにならないからこいつが案内したいんだと、迎えに来るって言ってるけどいいか?」

「大丈夫です!」

 一番興奮している彼女が真っ先に答えた。

「私も全然、人は多いほうがいいし。」

「僕も大丈夫。」

 全員の賛同が得られたようで、『わかった』と告げると再びスマホに目を落とした。

「あっそういえば___


  それから二時間弱、僕達は適当に喋りながら新幹線での時間を終えた。

読んでくださってありがとうございました。

戦ってばっかりだったので戦闘小説かと言われました。

次回まではのほほんとしていると思いますので宜しくお願いします。


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