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里から帰ってきました

 魔剣に対抗できる聖剣が行方知れずであるらしい。

 となると、


「“魔物使い”が魔剣を呼び出したら僕達は対抗できないのですか?」


 僕が嫌な想像をして口に出すと、長は首を振り、


「当時とは魔法技術も違いますし新しい魔道具もあります。それに、女神様の客人としての貴方の力があれば、もしもの事があっても何とかなると思うのですが、お手伝いして頂けますでしょうか? あまり女神様は、貴方様に戦闘に参加をして欲しくないようだったのですが」

「戦闘……」


 そう言われてしまうと僕も悩んでしまう。

 確かに力はあるけれど僕はそういったものとは無縁で、しかも相手は人間だ。

 どうしよう、とは思うけれど、


「……これまでお手伝いしてきましたので途中で投げ出すのも後味が悪いのでついていきます。でも、出来る限りは戦闘はしたくないです」

「ええ。我々もそうです。お手伝いといった形でしていただければ、そう思っていますがいかがでしょうか」

「……はい。分かりました」


 僕は頷く。

 結局は参加することになったけれど、この人たちも戦闘は出来る限り避けたいようなので、それならばと思ったのだ。

 それから今ので一通り話をしたことになり、再び神殿の方に戻ることに。


 僕の転移魔法を使って、元の神殿に。

 そして次の行動はどうしようかといった話になる。

 と、ミミが手をあげた。


「まずは“魔物使い”のアジトを探してきて……あのシェルと、アンを回収してきましょう。何しろ、アンがあちらについた目的はすでに、達成されていますから」


 そう言ったのだった。

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