知っているのは
神殿内に宝玉がある。
それがどうして気づかれたのか。
けれど今の話から察した僕は、
「その話はミミ達は知らなかったようなのですが、それは、貴方方特別な方しか場所を知らないという事ですか?」
「そうなりますね。私を含めて数名しかその場所は知りません」
「では、その誰かが裏切ったという事になるのでしょうか」
でなければ“魔物使い”はその宝玉の場所を“知らない”はずなのだ。
そう僕が問いかけると長は、
「そうなるわ。でもね、その方たちは私が知っている限り、そんなことをするような方たちではないの」
「では一体、誰が?」
「別の方法で突き止めたのだと思うわ。でもその方法が分からないから、私達が一番“怪しい”わね」
長がそう困ったように笑いながらお茶のカップに口をつける。
信頼できる相手ではあるらしいが、それ以外で見つける方法がこの世界にあるのだろうか?
推理小説なら何かトリックがありそうだけれど、この世界にはそういえば魔法がある。
「そういった、宝玉自体を探す魔法はないのかな?」
「宝玉自体にそう言った探査がの魔法が届かないようにはしてあるのです」
「届かない?」
「ええ、探査の魔法ではその存在が悟られないように偽装が施されていますから」
「それはすべて同じものですか?」
「? ええ」
「宝玉を一つ手に入れたなら、それと同じものを探したりするようなそういった魔法があったしませんか?」
「同じものを、探す魔法? それは考えたことはありませんでしたが、私は知りません。他の皆様はどうですか?」
その問いかけに皆が首を振る。
ではそんな魔法はないのだろうか? と僕は思いつつもそこで気づく。
僕にはこの世界の全ての魔法が使えるのだ。
その中からそういった魔法の存在が確認できれば、少なくともその魔法を使う物がいることは分かる。
“魔物使い”が使えるかどうかは分からないが。
けれど思いついたなら調べてみようと思って、僕は選択画面を呼び出したのだった。




