7.整理した末こうなった。
俺たちの頭を整理する。
何か既にもう意味分かんなくなってきたし。
予想外の展開なんか何一つないのにな。
なんでだろう。
「…まず、俺の名前から」
「そこ要る?」
「要るだろ!俺の名前知らなかったら、この物語は始まんないんだから」
「そんな事もない」
「うるさいぞ!黙れそこ!」
俺の一言で、レモイとディオは黙った。
俺はイン…本名は、できれば明かしたくない。
(まぁ正真正銘日本人だから、本名は漢字なんだけどな。分かったところで不都合は無いし。)
何でカタカナかは、聞かない方がいい。
っていうか、聞かないでくれ。
性別は男(当たり前に分かってるよな?)
年齢は17(ぉいそこ…聞こえてるぞ?俺は高校生だっつーの!!)
「こんなモンでいいか」
「次俺の説明してくれるの?」
「…バカ言うな私が先だ」
「…どっちでもいいけどさ」
こいつはディオ。
はっきり言ってよく分かんない奴だ。
いきなり俺の部屋に現われて、俺を連れてブラックホールに飛び込んで。
(もっと予想外の展開は無かったのかと思う。)
まだ『男』で、一人称が『私』という事しか分かってない。
…あ、それとかなり自分勝手だって事。
「よくいるよなこういう自己チューな奴」
「…そうか?」
「あぁ多いぞこの手の物語にはな」
ちょっとディオが落ち込んだような気がした。
「次俺の説明してよ!」
「ん?あぁ…」
そいつはレモイ。本名は東条 亜狩。
まぁ『いわゆる』俺の友達だ。
ただ同じ店で働いてるっていうだけだけどな。
あんまり気が合う感じはしない。
「何それ…すごいテキトーな説明じゃない?」
「バカ言えものすごく適当だろ」
「…どちらでもいい」
ディオは物凄く不機嫌そうだった。
「鼠、お前が帰ればな」
「何で俺鼠なのさ」
「小さいからな、私より遥かに」
と、平然と言ってのける辺り、俺的にディオはすごいと思う。
「ケンカしてる場合じゃないだろ?」
「…そうだな」
色々解決することあんだろ。
この世界は『ユース』というらしい。
俺たちが前いた世界は、もちろん『地球』だ(ここも地球というらしいけど。)
「で、どうするんだ。俺は帰れるのか?」
「お前をただで帰すほど私はバカではないという事だな」
…つまり、俺を帰す気はないと。
いちいち回りくどい奴だな。
「というわけで、とりあえずお前を異世界に飛ばす事にした」
「…レモイなら異世界でも生きていけるさ。大丈夫」
「ちょっとー!イン、俺を見捨てないでよ!!」
何が大丈夫なのさとしきりに叫ぶレモイ。
「運が良かったら元の世界に、更に運が良かったらまたこの世界に帰ってくるだろうな」
「…バカ!そんな事言ったら――――…」
と言ったが。
とりあえず無事にレモイはディオの力により、どこかへ飛ばされた。
「確実に、ここに帰ってくるだろ。」
「…そういうものなのか」
「そういうもんなんだよ、ていうか予想はできるだろ」
だがディオは、そんな事は意に介していない風だった。
「私はどうでもいい、あんな奴の事なんかな」




