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宝箱と 恋の再契約
「これから、どうなさる おつもりですか?」
暁の君は、チョー不機嫌な顔をして 尋ねた。
(その 不機嫌顔、誰かさんを 思い出すわ。
でも、もう、会うことは ないのだけれど)
闇を 浄化するとき、一つだけ アルテイナ様に おねがいしたことがある。
ーどうか、あのひとから 私の記憶を 消して下さい。
我が身を 犠牲にしてまで 救おうとするほど、あの方は 自分の思いに 一途すぎるから。
あなたを 失えば、どれほどの 人々が 悲しむか 全く じかくしてない おおばかさん。
幼いとき、流行り熱で 命が つきそうになった時、
あの 気丈な マーサおばさんまでもが 暗い顔を みせたほどー
「もしもし、聞こえておいいでですか、アニーアングレイシア姫!」
「ああっ もう、ウルサいなあ!
ためぐちで かまわないわから。
それと、フルネームは よしてちょうだい。
アニーアンで かまわないから」
「・・・わかった。じゃ、アニーアン。
はらへった。
なんか 食わせろ!」
「自分で とってくれば、ヘタレ」
お互い いーっとにらみ合ったまま 時間だけが むなしくすぎてゆく。
腹の虫を ぐーっと あたりに ひびかせながら。




