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宝箱と 恋の再契約

「ねえねえ、ひぃー、聞いて聞いて、

 お父様ったらね・・・」


ーおい、ひぃーっていうの やめろ!

 なんか 悲鳴みたいで 耳障りなんだよ。


「そいでね、ひぃー、ばあやもね」


ーだから、その呼び方 やめっちゅーの!


「んでね、ひぃー、あたしね」


ー・・・・おまっ、わざと 無視してんだろ?

 それと しっぽの毛で 三つ編み すんな!!

 


「男に 生まれりゃ よかったのにって いわれるの。

 あたし 赤イノシシに 生まれたかったな~

 そしたら どんなやつも どっこんどっこん

 投げちぎってやるのになあ~」



そう言うと ポフンと 腹を枕にして 横を 向いちまった。


そうして


俺の毛を 熱い雫が 滴り落ちていく。

こいつは だれにも 愛されてないふうで、

へそどまがりの さびしんぼうで、おしゃべりな やさしんぼうだった。




ー女だって、戦える。

 月の精霊アルテイナは 女だけど 闇を 倒せる 唯一の精霊だ。

 美しくて、美しくて、勇気があって美しくて 思い遣りのある美人で・・・


「ハイ、そして ひぃーを フッタンデショ?

 ヤサグレてんの オトナのしとが することじゃあ ないよねえ~」




・・・・・・・・・・・・・・

ひぃー、ひぃー、ひぃー、!!


俺の心は 悲鳴を あげつづけたのだった。


 

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