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<EP_021> 大地の底

ジェイムズは地上に降りると地面に向かって魔法を放つ。

「穴掘り(ディグ・ホール)」

地面に大穴が穿たれる。

ジェイムズは穴の底に降り立ち、次々と同じ魔法を放っていく。

穴の周りから水が吹き出してきた。


(ふん、俺を止めたいってわけか)

「石の壁(ストーンウォール)」

ジェイムズが魔法を使うと、穴の壁が石の壁へと変化していき、たちまち水の吹き出してきた箇所を埋めていく。

ジェイムズは底に溜まった水面へと降り立ち、魔法を唱える。

「竜巻(トルネード)」

ジェイムズの足元から竜巻が起こり、溜まった水を上空へと巻き上げ、吹き飛ばしていく。

石の壁で水の排出は止まったが、穴の壁自体には水圧が常にかかるはずである。石壁の間からも少しづつ水が染み出しそうな兆候が見られた。


「硬い壁(ハードウォール)」

ジェイムズは作り出した石壁を魔法を使って強化する。穴全体にも使って、穴の崩落事態を防ぎつつ下へと降りていった。

露呈した底に降り立つと、再び穴を開ける。

今度はマグマが流れる地層が出てきた。


(ふん、どうしても止めたいってのか?)

ジェイムズは考えてしまう。

マグマは岩石が融解した姿である。流体ではあるが、身体に耐熱魔法を使ったとしても、圧倒的な高密度により潜ることはできない。

(しかし、形は変わっても岩は岩だ)

ジェイムズはマグマに向かって「穴掘り」の魔法を放つ。

予想どおり、一瞬だけマグマ溜まりに穴が開き底を露出させたが、たちまち周囲のマグマによって覆い隠されてしまった。


(予想通りだ。ならば!)

ジェイムズは「高速飛行」の魔法を使って空へと飛び上がり、魔王城があった場所へと飛ぶ。

魔王城のあった場所は予想どおりの何もない荒野へと変わっていた。

(ここなら周りに人もいないし大丈夫だろう)

空に「空間転移扉(ディメンジョン・ゲート)」の魔法を使っておくと、再び開けた大穴の元へと飛んでいった。


再びマグマ溜まりへ「穴掘り」の魔法で穴を開けると、一瞬だけ見えたマグマ溜りの底に「空間転移扉」の魔法を使って2地点を繋げる。

地響きとともマグマは扉に吸い込まれるように落ちていった。

しばらく、マグマが落ちるのを見る。


「空気洗浄(エア・クリアリング)」

マグマが落ちきったのを見届けてから、空気を洗浄する魔法で有毒ガスを一掃してから底へと降り立った。


マグマの圧力が無くなったため、地盤が緩んでいる可能性があったため、穴に繋がる場所を全て「石の壁」で繋げておき、ついでに「硬い壁(ハード・ウォール)」の魔法で補強しておく。


ジェイムズが底に向かって「穴掘り」の魔法を放つと。かなり浅い穴となり、底に金属のような光沢を放つ壁が見えた。


(ようやく終わりが見えたぜ)

ジェイムズは金属の底へと降り立つと、手を当てる。

「分析(アナライズ)」

魔法を使って金属の正体を探ってみると超硬チタン合金のようであった。


(超硬チタン合金だと!くそっ、コイツは厄介だ)

超硬チタン合金は宇宙船の外装にも使われる強固な合金で、ジェイムズが知る限り最も強固な金属だ。

(コイツをぶち破らねぇことには外には出さねぇってことか。面白ぇじゃねぇか)

ジェイムズは舌なめずりをすると、一度、拠点へと戻ることにした。

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