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「桃ちゃん!妖怪退治の最中やぞ、お控えなすって!」
シェリーはいよいよ顔を真っ赤にしました。
アレキサンダーがギターをかき鳴らしながら
「フーッ!」
とはやし立てました。
べルナドットはビスマルクを見てプルプル震えながら
「妖怪、怖い!」
と怯えました。
「とっちらかっとるな、お前ら」
ビスマルクはあきれました。
桃太郎は
「ビスマルクよ。大義を忘れ欲望のままに生きようというのだな。では僕たちの誇る素晴らしいポルターガイストを食らうがいい」
と、あたりを見回して野花を一輪摘むと、シェリーに向かって差し出しました。
「おーおー、シェリーよー、僕のために妖怪にポルターガイストをしておくれー」
桃太郎は歌いました。
「桃ちゃんー、お花だけでは駄目なのー、美しいしらべ、愛の言葉、女の子はほしがってるのー」
シェリーも歌いました。
桃太郎とシェリーがミュージカルを始めたのでビスマルクも
「忌々しい奴らよー、ワシのじゃまをするのであれーばー、ただではおかないぞー」
と歌いながら立ち上がりました。
「妖怪、別にミュージカル形式に合わせなくていいぞ」
とナクラはビスマルクに教えてあげました。
「だったら普通に話す」
ビスマルクは手にした槍を竹とんぼのようにくるくる回してからピタリと両手で構えました。そして桃太郎たちに向かって
「お前らの望みはなんだ!?・・・ワシの望みは食い物だ!」
と槍を振りかざして突進しました。




