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力之助はほっとして話し始めました。
「水不足がきっかけなのだ。この辺りは田畑に水を引くにも小さな小川しかない。だから日照りが続いて小川の水が減ってしまった年は水の取り分で揉め事になってしまう。そんなところにカエルの妖怪が現れたのだ。奴は言った、自分は妖術で雨を操ることができるから、自分を神様として祭ればこの村は水不足に悩まされることがなくなる、と。俺たちは村に祠を作ってカエル妖怪を招き入れたんだ」
力之助の後ろで他の村人達が不安そうに桃太郎たちの反応を伺っています。
コペルニクスが
「愚かなことを。妖怪を鏡に宿らせたのですね」
とあきれて首を振りました。
「まったくもってうかつだった」
力之助は情けない顔で言いました。
「鏡?」
桃太郎が首を傾げました。
「鏡は神様の依り代、つまり神様の住処になるものです。妖怪などほおっておけば大したこともできずにフワフワと勝手にどこかに行ってしまうものを、彼らは妖怪を鏡に宿らせて偽物の神様にしてしまったのです。呪いのようなものですね。人間にとっても妖怪にとっても」
コペルニクスは言いました。
「カエル妖怪はすぐに本性を現した。やつは、食い物をよこさなければ雨を降らせず田畑を枯れさせてしまうぞ、と脅してきたのだ。俺たちはあわててカエル妖怪を追い出そうとしたが、やつは妖術を使う。とても俺たちではかなわなかった。以来、俺たちはカエル妖怪に食べ物を貢がなくてはならなくなったのだ」
力之助の説明に村人達が頷いています。
「食べ物を、取られてしまうの!?」
ベルナドットは驚きました。




