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「シェリーは漢字が苦手なのか?」
と桃太郎が聞きました。
「ひらがなとカタカナは読めるわ。三種類も文字があるなんて変よ。覚えることいっぱい」
シェリーは口をとがらせて
「ぶー」
と不満そうです。
「シェリーが音楽の先生をしてくれる代わりに、僕がシェリーの漢字の先生をしてあげよう。上手に覚えられたら頭を撫で撫でしてあげる」
桃太郎が笑いました。
シェリーはコペルニクスを振り返りました。コペルニクスは
「弱」
と言いました。
シェリーは今度は違う理由でプクッと頬を膨らませました。桃太郎は、シェリーが漢字が読めないことが悔しくて拗ねたのだろうと勘違いしました。
「シェリー、この漢字が、あい。愛情の愛、ラブ、だ」
と地図に描かれた一文字を指差しました。
シェリーはまたコペルニクスを振り向きました。
「中」
コペルニクスは言いました。
「桃ちゃん、今日はこのくらいで勘弁してください」
シェリーは頬を赤くしながら言いました。
「わかった。じゃあゆっくり覚えていこうね」
桃太郎は言いました。




