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「典成、お前はどう思う?」
経行は今度は典成に聞きました。
「南条様はこのところ、ダツバ法師という陰陽師を近くに置いて何かと彼の意見を用いています。ダツバ法師は陰陽術や占いを使いこなすと吹聴し南条様に召し抱えられたそうです。ペテン師のたぐいでしょう。南条様が鬼の事をとやかく言い始めた時期とダツバ法師を召し抱えたのが同じ時期であることを考えると・・・」
と典成は言いました。
「鬼の諍いをきっかけに、鬼ヶ島を支配して領地を広げる魂胆。南条殿に献策しているのがそのペテン師ということなのかもしれませんな」
新田が言いました。
経行は拳を顎に当てて考え込みました。
「典成、そのダツバ法師とやらを監視してくれ。どちらにしても争いが起きている以上ほうっておくわけにもいかん。幕府からも兵を出す」
経行は言いました。
「とすると総大将はいかがなさいます?まさか南条殿に任せるわけではありますまいな?」
新田が聞きました。
「当然だ。わしが行く。新田、おぬしにも出陣してもらう」
「承知しました」
「できれば南条に近くない武将で陣容を固めたい」
「それが無難でしょうな。ですが都を手薄にするのも」
経行と新田で密談が続きました。典成は口を挟まずに黙ってあたりに気を配り、護衛としての役目を果たすのでした。
第12話 おわり




