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桃太郎も流れ出る涙を腕でぬぐいながら
「僕らナチュラル同盟軍と鬼が連携して人類を攻撃する、いわば天下三分の計なのだ!僕は人類を攻撃するつもりなのに、ついうっかり人類であるシェリーを助けてしまう!ああ、うっかり!僕は本当にうっかりフルーツ少年だ!」
と言いました。
「ナチュラル同盟軍?フルーツ少年?」
ナクラが聞きました。
「実は僕は植物生まれのフルーツ少年なのです!フルーツ可愛いと万物から評判の僕をどうぞよろしく!」
桃太郎は言いました。
「桃太郎、赤いキノコは食べちゃダメなんだぞ」
ナクラは心配になって言いました。アレキサンダーがナクラの背中に手を置いて歯を剥いてニヤリと笑いました。
「シェリー、もっと元気になるね!」
べルナドットが嬉しくて尻尾を振りました。
桃太郎たちがわーわー、キャーキャーと騒ぐ山小屋の外。月明かりの下で女の人の幽霊が山小屋を眺めながら優しい笑顔を浮かべていました。
同じころ、都の中心部、お城の中の奥にある将軍が執務に使う部屋。
そこに将軍の経行と典成、有力武将の新田貞孝がいました。
「南条の話、どう見る?」
と経行が新田に聞きました。
「鬼が屋敷を襲撃したとのことですが、見た者が南条殿とその手下だけなのでなんとも。ですが南城殿の領地で鬼との小競り合いが起きているのは本当のようです。諸将の手前、あまりないがしろにもできますまいな」
新田は答えました。




