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「それを言われるのはつらい。俺だけ何故角が生え代わらないのかさっぱりわからないんだ」
「これは失礼。ですが状況を整理せねばなりません。シェリーを助けるには鬼の角が必要です。ナクラは鬼ですがその角はいつ生え代わるのかわかりません。そしてナクラの住む鬼ヶ島には角が薬として大切に取り置きされている、ということですね」
コペルニクスは言いました。
「つまりシェリーを助けるためにはナクラの故郷、鬼ヶ島に行って角を貰うのが確実ってわけだな」
と桃太郎が言いました。
シェリーは不安な顔でナクラを見ました。
「悔しいがそのとおりだ。俺の角がいつ生え代わるのかは俺にもわからない。分けてもらうのが手っ取り早いだろう」
ナクラはまだ生え代わらない自分の角を撫でながら言いました。
「分けてもらえるの?」
シェリーは聞きました。
「角は一族にとって大切な物だ。だけど俺は頭領の息子だ。俺が無事に戻るのを手伝ってくれれば、お礼に分けてもらえるはずだ」
とナクラは言いました。
「よし、じゃあ行こう!みんなで鬼ヶ島に旅に出るんだ!」
と桃太郎は言いました。
「きっと素晴らしい旅になるでしょう」
とコペルニクスが言いました。
シェリーは驚きや嬉しさや戸惑いや、こみ上げてくる色々な感情を抑える事が出来ずに両手で顔を押さえて泣き出してしまいました。




