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ももレヴォ  ~桃太郎が世界に対し革命を目論むお話~  作者: 有限よしみ


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第12話 『花と歌とポルターガイスト』

「ごめんください。旅の者です」

ナクラは山小屋の中にむかって声をかけました。

桃太郎たちはご飯を食べていました。シェリーは相変わらずオルガンを弾いています。

「はーい、どうぞー」

桃太郎は答えました。

少年がムシロを上げて山小屋の中に入ってきました。

「俺は西の国から来たナクラというものです」

少年、ナクラが自己紹介をしました。

桃太郎たちは山小屋に入ってきた少年を注目しました。

「あっ、幽霊」

ナクラはオルガンを弾いているシェリーを見て言いました。

「あら?あなたはわたしを見ても驚かないのね」

シェリーは逆に驚きました。

「いらっしゃい。僕は桃太郎。ナクラ、君はまさか道場破りじゃないでしょうね?」

桃太郎は聞きました。

「道場破りなんかじゃない。というかここは道場なのか?」

ナクラはちょっと戸惑いました。

「もし君が道場破りだとすると、こちらにいる幽霊のシェリーが容赦の無いポルターガイスト攻撃をおこなうのです」

と桃太郎はオルガンを弾いているシェリーを指し示しました。

「そんなんじゃ駄目!桃ちゃん、もっとロマンチックに!」

シェリーは不満そうにオルガンを「ファーン」と奏でながら言いました。

桃太郎は山小屋を出ると近くから野花を一輪摘んで戻ってきました。そして片膝をついて、左手を胸に当てながら右手で野花をシェリーに差し出し、

「おーおー、シェリーよー、ぼくのために道場破りを、やっつけてーおくれーよー」

と歌ったのです。

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