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饅頭を食べ終えてから桃太郎たちは町を出て山小屋に向かって帰っていきました。
桃太郎たちが去って行くのを物陰から少年は見ていました。視線の先で桃太郎たちが下侍たち三人とすれ違いました。下侍たちは町ゆく人々を見張っているようです。
「俺はどうしたらいい?」
少年は幽霊の女性に聞きました。
「あの子たちの後を追ってください」
幽霊の女性が言いました。
「だが見張りの奴らがいる」
「大丈夫です。私がなんとかします」
幽霊の女性に言われ、少年は通りに出ました。そして彼は何食わぬ顔で桃太郎たちの向かった方へ歩きました。
下侍たちが少年に目をとめた時、彼らの視界を桃色の靄が包み込みました。
「あっ!」「なんだこれは!?」「何も見えなくなったぞ」
下侍たちは頭を抱えたり目を手で覆ったりしながら混乱しました。幽霊の女性の仕業でした。彼女の作り出した桃色の靄が下侍たちの頭の周りを覆い視界を奪ったのです。
町ゆく人々が頭を抱えて戸惑っている下侍たちの様子を不思議そうに眺めました。少年はその騒ぎを横目に足早に通り過ぎていきました。
少年は先の方で小さく背中が見える桃太郎たちを近づきすぎず遠ざかりすぎず、距離を取りながら追いかけました。




