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ももレヴォ  ~桃太郎が世界に対し革命を目論むお話~  作者: 有限よしみ


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11-5

「あまりおかしな事はするなよ」

下侍は桃太郎に捨て台詞を言って一団に戻りました。彼らは何やら打ち合わせをしてから、今度は二手に分かれて別々の方向へ歩いて行きました。

「鬼?今あの人たち、鬼って言った?」

透明のシェリーが桃太郎に聞きました。

「みたいだね。鬼を探すって。なんのことだろう」

桃太郎は首をひねりました。

シェリーは眉をひそめながら下侍たちの去った方を見つめていました。

そうこうしている間にもアレキサンダーはギターを演奏し、おひねりをずいぶん稼いでいました。

「みんな、今日はどうもありがとう。センキュー!」

アレキサンダーは観衆にそう言って最後にギターをジャカジャカ鳴らして路上ライブを終了しました。観衆はアレキサンダーに拍手を送り口笛を吹いて囃し立てました。

物陰に隠れている少年は注意深く通りを見回して、下侍たちがいないのを確かめました。

「そろそろ行くか・・・うっ!」

と一歩踏み出そうとしたとき、背後に気配を感じて振り向きました。いつのまにか女性が少年の後ろに立っていたのです。

女性は着物姿で、こんな場所にいるのが場違いなような身分の高い人のように見えました。

「あんたは・・・」

その女性は桃太郎の山小屋にいた幽霊でした。彼女は微笑みながら人差し指を立てて自分の唇に当てて「静かに」とジェスチャーをして見せました。

そんな物陰での出来事などつゆ知らずの桃太郎は

「お饅頭を4つくださーい」

と饅頭屋で饅頭を買って自分と動物たちに配って食べていました。

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