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ももレヴォ  ~桃太郎が世界に対し革命を目論むお話~  作者: 有限よしみ


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9-3

「シェリーは優しいね」

べルナドットが言いました。

「なるようになるんじゃないかな。気楽にいこうぜ」

アレキサンダーが言いました。

シェリーは困り顔で腕を組んで頭を悩ませていました。

そんなシェリーの悩みも知らず、山小屋の外では桃太郎が一生懸命バールで剣術の素振りの練習をしているのでした。


昼前。

都の中心部にある豪華な建物の中にウィリアム博士はいました。そこはこの国の最高権力者である将軍が暮らすお城です。

今ウィリアム博士がいる広い部屋は謁見の間と呼ばれる将軍と武将や役人たちが話し合いをする部屋でした。正面が一段高くなっていて、部屋の両端には大勢の重臣・武将たちが並んで座っています。

一段高くなった部屋の奥に将軍・経行が座っていました。そして位の高い者ほど経行に近い上座に座っているのです。経行から見て右の列には老臣の新田貞孝、北畠忠重、那須祐孝などの顔ぶれ。左の列には太子の武丸、その祖父の南条正時、その他の諸将が並んでいます。典成は経行の警護のため彼の斜め後ろに座っていました。

ウィリアム博士は謁見の間の下座、経行からかなり離れた正面に座っていました。彼は床に額をつけながら

「本日はお目通りを賜りまして誠にありがとう存じます」

と言いました。

経行は

「異国からはるばるご苦労である。我が師匠である喜一和尚の推挙じゃ。太子や諸将の子女の教育係にとな。ウィリアム、話を聞こう」

と言いました。

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