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「シェリーは桃ちゃんのお母さんみたいだね」
べルナドットが言いました。
シェリーはちょっと得意そうな表情になり
「じゃあわたしが桃ちゃんのお母さんの代わりに教えてあげなくちゃね。この前も話した通り、桃ちゃんは剣術の先生をやるといいのよ。きちんとお仕事をして暮らすの」
と言いました。
「だとしたら僕は名前を上げなきゃならないなぁ。でも植物生まれのフルーツ少年がやっている剣術道場なんか繁盛するだろうか。あっ、もしかしたらフルーツ可愛い僕を桃狩りしようと恐るべき道場破りがいっぱいくるんじゃないだろうか。やだやだ、やっぱり人類赦すまじ!みんなやっつけてやる」
桃太郎は右手を突き上げました。
シェリーは胸の前で両手を揉み絞りながら
「なぜだろう?桃ちゃんがおバカな事を言うと、わたしが恥ずかしいような気持になっちゃう。これやっぱりお母さんの気持ちなのかしら」
と言いました。
「よし、そうと決まれば剣術訓練だ。ちょっと素振りして来る!」
桃太郎はバールを手に外に飛び出していきました。
シェリーは動物たちに
「なんとか桃ちゃんにバカな思い込みを止めさせたいんだけど」
と言いました。
「どうしましょうかね。私たちも桃ちゃんの生まれについては話せません。彼女とそのように約束したのです」
コペルニクスが言いました。
「わたしもよ。だけど植物だとかフルーツだとかは止めさせたいわ。困ったなぁ、なんて説明したらいいんだろ」
シェリーは考え込んでしまいました。




