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ももレヴォ  ~桃太郎が世界に対し革命を目論むお話~  作者: 有限よしみ


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8-5

「そうなんだね。私、風がわからないんだ」

とシェリーが言いました。

「そうか…」

と桃太郎は寂しそうな顔になりました。

桃太郎はシェリーを楽しませようと考えを巡らせて、べルナドットの右の頬の肉を引っ張ってみせました。べルナドットの頬はびよーんと伸びました。

「シェリー。べルナドットのほっぺたはこんなに伸びるのだ」

と桃太郎は言いました。

「やめれ」

とべルナドットは言いました。

「本当だ。すっごい伸びる」

とシェリーもべルナドットの左の頬の肉を引っ張って伸ばしました。

「やめれー!」

べルナドットは怒りました。

シェリーは吹き出しながら

「ごめんごめん!」

とベルナドットに謝りました。

心地よい風がまた吹いて駆け抜けていきました。木々も草花も風に揺れるのですが、シェリーの髪は風にそよぐことはありませんでした。桃太郎はそれに気づいて少し悲しい気持ちになるのでした。



第8話 おわり

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