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桃太郎はそれを手に取って
「なるほど。命を刈り取る形をしてやがる」
と言いました。
「それ、釘を抜く道具じゃないの?大工さんが使う」
とシェリーが言いました。
シェリーの言う通り、それは大工道具であるバールでした。
アレキサンダーがシェリーに向かって首を横に振りました。
「シェリー、お前さん残酷かよ。男ってのはロマンを食って生きてるんだよ。釘を抜く道具?違うね。こいつは俺たちが長年探し求めた悪魔の武器に違いないのさ」
とアレキサンダーは言いました。
「長年も何も、今日の朝から探し始めたばっかりじゃない。それに洞窟の中に封印されてるわけでもなかったし、大工さんの忘れ物だと思うけど?」
シェリーは実に当たり前の意見を言ったのですが桃太郎は聞いているのかいないのかわかりませんでした。
桃太郎は先端のL字を撫でながら
「この禍々しき曲線が肝なのだ。これを上手く使えばてこの原理で重い物も持ち上げることができるのだ。たとえば川にある石なんかをね」
と言いました。
「川の石を持ち上げてどうするの?」
とべルナドットが聞きました。
桃太郎は
「沢蟹をつかまえるのさ」
と言いました。
こうして、桃太郎たちは山小屋に戻りました。そして壷を持って、山の麓近くにある小川に向かいました。




