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こうして、幽霊少女のシェリーを仲間に迎えた桃太郎一行は山を登って怪しい噂のある祠に向かいました。
祠に向かう道すがら、べルナドットの背中に乗ったコペルニクスが
「シェリーはいつも昼間でもこのように出てくるのですか?」
と聞きました。
「そうよ。だって人は夜に寝て昼間に行動するものでしょう?」
「幽霊も眠るのですね」
「眠らないと動けなくなっちゃうわ。夜更かしするのは悪い子だよ」
「しかし幽霊がこのように出歩いてはずいぶん人々に騒がれてしまうでしょう」
「姿を消せるから大丈夫。それに、何故だか分からないのだけどほとんどの大人たちにはわたしが見えないの。子供と動物には見えるのにね」
「それは不思議ですね」
「学校の子供たちに話しかけようとしたことが何度かあるけど、みんなビックリして逃げちゃった。おかげで幽霊が出るって噂になってるわ。学校の七不思議なんですって。わたし七人もいないのにね!」
シェリーとコペルニクスの話を仲間たちは面白がって聞きました。
「ほとんどの大人には見えないってことは、逆を言うと見える大人もいるってこと?」
と桃太郎が口を挟みました。
「うん。お寺の和尚さんは見えるみたい。前にパパにくっついてお寺に行ったとき、和尚さんが私を見てにっこりしたの。きっとわたしに気付いてたのよ」
とシェリーが言いました。
「喜一のお師匠は幽霊見えるのか。あの坊さん刀は振り回すし酒は飲むし肉も食うから嘘っこのとんでもねえなまぐさ坊主だと思ってたけど、ちゃんと坊さんの仕事もしてるんだな」
と桃太郎は感心しました。




