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その光景を眺めるたった一人の観客である桃太郎は彼らのパフォーマンスを見て
「えぐい」
と言いました。
アレキサンダーがギターを弾き終わったのにあわせてパフォーマンスも終了となりました。動物たちとシェリーは横一列に並んで観客である桃太郎にお辞儀をしました。
桃太郎は彼らに拍手して
「えぐい」
ともう一回言いました。
シェリーは満足そうな笑顔で
「楽しかった。ずいぶん夜更かししちゃったわ。わたしおうちに帰らなきゃ。また明日遊びに来るね」
と言いました。
「幽霊はおうちに帰るのか?」
とアレキサンダーが面白そうに聞きました。
「だって夜はおうちで眠るものよ。あなた達も寝た方がいいわ。じゃあ、おやすみなさい」
とシェリーは消えていなくなってしまいました。
幽霊のいなくなった山小屋で桃太郎は
「もしかしてオルガンは呪いのアイテムだったのか」
と言いました。
「違うぜ桃ちゃん。シェリーは呪いじゃなくてお友達だ。シェリーが言ってたように俺たちももう寝ようじゃないか。仕事の後はゆっくり休まなくちゃいけねえ」
とアレキサンダーがニヤリとしながら言いました。
外では月が柔らかい光で世界を照らしているのでした。
第5話 おわり




