4-2
「きっと子供たちに人間の骨の作りを教えるための物でしょう」
とコペルニクスが言いました。
「桃ちゃん、変なもので驚くんだな。山の中に一人でいるのは平気なのに、こんな骨にびっくりするなんて」
とアレキサンダーは言いました。
「暗闇に骨が立ってたらびっくりもするさ。幽霊なんていないのだから驚いてやることもないのだが、不意打ちだった」
と桃太郎が言うと
「びっくりしたね。だけど桃ちゃん、幽霊はいるよ」
べルナドットが言うと
「べルナドット。そんな事を言うものではありません」
とコペルニクスが叱りました。
べルナドットはあわてて両手で口を押えました。
その部屋は骨の作り物以外めぼしいものはありませんでした。
隣の教室をのぞくと、教室正面に大きな、人の腰ほどの高さのある長方形の箱が置かれていました。みんなでその箱を触ってどこか開かないか探ると、上部のフタがぱかっと上がりました。ですがそこには白と黒の細長い板きれが並んでいるだけでした。それは楽器のオルガンだったのですが、桃太郎たちにはそれがなんなのか見当がつきませんでした。
桃太郎はオルガンを少し持ち上げてみて
「むう。結構重たいから中に何か入っているのは間違いない。もしかしたら、宝箱なのかもしれないぞ」
と言いました。
そしてアレキサンダーが教室の後ろからこれまた奇妙な形の持ち手のついた長細いひょうたん型の箱を見つけてきて
「これもお宝かもしれねえ。いただいちまおうぜ」
と言いました。それはギターケースでした。




